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「認められたい欲」がSNSで間違った方向に向く人の特徴

author Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]/訳:ぬえよしこ
「認められたい欲」がSNSで間違った方向に向く人の特徴
Image: Getty Images

特にこの1年のように人と直接会って交流する機会が限られていると、自分の生活だけに意識が向いてしまうのは仕方がないでしょう。

世界的パンデミックを生きるというのは奇妙なことです。世界各地の出来事を知ってはいても、孤立状態が長引くと、存在しているのは自分だけのような気がしてきます。

この状況がさらに進んで、自分の人生が映画のようであり、その主役を演じているかのように振る舞う人も出てきました。

これは正式な心理診断や疾患ではありませんが、「主人公シンドローム」として知られるようになっています。

このタイプの人の行動やこのパターンに陥っている兆候に気づく方法がありますよ。

「主人公シンドローム」とは?

ウェールズにあるスウォンジー大学の心理学教授、Phil Reed博士は Psychology Today誌で「主人公シンドローム」は、ソーシャルメディアの結果として生じたもっとも新しい現象だと述べています。以下は博士の見解です。

現時点では、主人公シンドロームという用語は曖昧で、科学的な場合よりもメディアやソーシャルメディアで多く使われています。

この言葉は幅広い行動や思考を指しますが、基本的には、自分の人生のフィクション版の主人公として自分を見せかけたり想像したりすることです(通常は自分自身の人生ですが、時には不気味なことに他人の人生の場合もあります)。

そして、ソーシャルメディアを通じてその『人生』をアピールします。

もちろん、このような自己中心的な行動は新しいものではありません。誰でも、世界は自分中心に回っていると信じている人に接した経験があるでしょう。

ソーシャルメディアは、このような人たちの物語を世界に、つまり観客に向けて発信する手段なのです。

臨床心理学者のMichael G. Wetter博士は、ニューズウィーク誌のインタビューで、主人公シンドロームは、「認知され、是認されたいという人間の自然な欲求と、急速に発展するテクノロジーが融合したことによる必然的な結果であり、迅速で広範な自己宣伝が可能になります」と述べています。

主人公シンドロームの兆候に気づく方法

では、知り合いや自分が主人公シンドロームの行動パターンにはまっているかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。

Reed氏とWetter氏のニューズウィーク誌のインタビューから、いくつかの兆候が判明しています。

  • 自分のストーリーと人生を是認してもらうために、観客に依存する物語を作り上げる
  • 現実の代替バージョンを作り上げ、その中で暮らす
  • ソーシャルメディアの動画を観て(他人のコンテンツは厳選されているにもかかわらず)、自分はなぜ動画の中の人たちと同じように見えないのか、なぜ彼らのように幸せではないのかと疑問を抱き、比較のサイクルがはじまる

主人公シンドロームをマインドフルネスと比較する人もいますが、Reed博士は、その考え方は興味深いものの、正しくないと言います。

Reed博士は「マインドフルネスとは、自分の現在の現実を認識し、自分の環境に気づき、過去の影響から自分を解放することです。

主人公シンドロームの場合は、現実から自分を遠ざけているのです」とニューズウィーク誌に語っています。


Source: Psychology Today, Newsweek

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