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「ナルシスト」と働かなければならない場合の対策

author Sam Blum[原文](訳:的野裕子)
「ナルシスト」と働かなければならない場合の対策
Image: Shutterstock

恋人や家族にしても、長期間ナルシストと付き合わなければならない場合、何らかの対処法を身につける必要があります。そして、ナルシストと一緒に働いている場合も同じです。

パンデミックによって、リモートやオンラインでの仕事に移行せざるをえなかった人も多いですが、職場のナルシストによる自己中心的な周囲に迷惑をかける行為から逃れるのは難しいものです。

今後、実際の会社や職場に戻る人も多いと思いますが、そのような傾向の人と週40時間以上も接する場合は特に、どのように付き合うかがより重要になってきます。

ナルシストの3つのタイプ

ナルシストは重症度によって様々な違いがあります。職場でナルシストと思しき人と付き合う場合、一般的なナルシストの基本分類を知っておくと役に立つかもしれません。

大まかに言うと、ナルシストには以下のような特徴を持つ3つのタイプがあります。

  • 尊大なナルシスト:このタイプのナルシストは常に注目を浴びていなければなりません。崇拝されたいがために、他人を犠牲にすることも多く、それを見てほくそ笑んでいたり、出世したりすることもよくあります。(もしかしたらあなたの上司かも)
  • 傷つきやすいナルシスト:これは、例えば高級ブランドの洋服など、成功していると思われるもの、素晴らしいと思われるものと自分を結びつけることで自分の価値を高めるのが好きな、非常に繊細な人を表します。しかし、傷つきやすいとか、恥ずかしがり屋だと思われていることもある。このタイプの人たちは、自分は周りの人たちよりも優れていると思っているうえに、自分が肯定されることを求めています。
  • 悪質なナルシスト:このタイプは、3つの中で群を抜いて最も有害です。今年米Lifehackerが指摘したように、悪質なナルシストは大抵、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)やサディズム、パラノイア(偏執症)などを含む、様々な状態の組み合わせです。このようなタイプは、他のナルシストに比べ、直接人を傷つけることに関心があります。

自分が対処しなければならない相手の行動を理解することで、ナルシストがつくり出す数え切れない問題に、巻き込まれないようにすることができます。

ナルシスト3つのタイプとその見分け方

ナルシストと働く場合にやるべきこと

強く何かを主張しているような男性
Photo: Getty (iStock by Getty Images)

職場でのナルシストは、家庭や親密な関係におけるナルシストと表れ方が違います。

例えば、尊大なナルシストは、同僚の仕事の手柄を自分のものにしようとする傾向があります。このような人と近い立場で仕事をしている場合、自分の手柄や成功を主張するのは難しいかもしれません。

2019年の「Fast Company」の記事で、心理学者のArt Markmanは、職場の尊大なナルシストについてこのように語っています。

尊大なナルシストと一緒に働いている場合、自分の仕事の成果を主張するのは難しくなることが多い、と認識する必要があります。ナルシストが、自分の影響力の及ぶ範囲で、手柄を横取りしようとする傾向にあるからです。

仕事の功績に対する賞賛が奪われたり、自分の作品のクレジットが他の人のものだと偽って主張されるのは腹立たしいことですが、ある程度距離を置く方が賢明です。

共依存や自己愛的虐待の専門である、認定ライフコーチのLisa Romanoは、ナルシストと対決しようとすると結局徒労に終わると米Lifehackerに語っています。

「職場でナルシストに対処する場合、ナルシストと対決してもうまくいかないと認めることが重要です。ナルシストが間違っていると証明しようとしてもうまくいかず、相手に責任を追わせようとしてもうまくいきません。自分の目標に集中し、倫理や道徳の規範に従わない宇宙人を相手にしているのだと想像してみてください、というのが私のアドバイスです」と、Romanoは言っています。

では、実際にはどんなことができるのでしょうか?

Romanoは「自分の仕事を文書で記録し、ナルシストの同僚を避けながら、そこに他の人から承認をもらいます」と言います。このようにすれば、状況に対する不満はできるだけ押さえられ、それが一番頼れるものになるとアドバイスしています。文書として残っていることが重要で、万が一必要になった場合に、自分の作品や成果として権力のある人に正確に(時系列や事実関係と共に)提示できます。

不当に自分の仕事や成果が奪われていると気づいたら、あなたの気持ちを決して考えない人と直接議論するよりも、上司に問題を提示した方がいいかもしれません。

ただし、自分の上司がそのようなナルシストの場合は、上司がどのような行動を取るかによって変わってくる、とMarkmanは書いています。

傷つきやすいナルシストは「他人の成功を自分の手柄にするだけでなく、失敗に対する責任は一切取らずに、非難を広める」と注意しています。

残念ながら、このようなタイプのナルシストの下で働いている場合、別の部署への異動願いを出しながら、もしくは完全に違う仕事を探しながら、上記のアドバイスに従うのが一番です。溝を埋められる可能性はまったくありません。

ナルシストとはどんな人なのか。自分に向きがちな意識を外に向けるには?

考えられるメリットは?

ほとんどのナルシストは長期間付き合ってもまったく楽しくありませんが、尊大なナルシストがボスの場合は、あなたのキャリアを後押ししてくれるかもしれません。

この手のナルシストは大抵とても魅力的で、その分野のトップに上りつめることが多く、管理職や権力のある役職に就くこともあります。

あなた自身が正しい位置にいれば(そして、良い関係が築けていれば)、「その人の側近として引き上げられ、その人と共に組織内で出世するチャンスがあるかもしれない」と、Markmanは指摘しています。

ナルシストの影響が及ぶ範囲に入りたくない場合、逆にできるだけ離れるようにするのもひとつの手です。Romanoは、「このような同僚に、自分の意識や集中力、エネルギーを使わないことで、心の平穏が保てることを学びました」と言っています。

仕事環境に関して言えば、一番求めるものは平穏ではないでしょうか。

Source:fastcompany,LISA A. ROMANO

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