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Apple Watchは心血管疾患を検知できる可能性|スタンフォード大学

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Apple Watchは心血管疾患を検知できる可能性|スタンフォード大学
Image: MakeUseOf

スタンフォード大学の研究チームは、Apple Watchがユーザーの「フレイル(健康な状態と要介護状態の中間)」を正確に評価できると主張しています。

この研究は2018年5月から2019年5月の間に行われ、110人の被験者全員が何らかの形で心血管疾患(CVD)を患っていました。

Apple Watchは臨床現場の「フレイルテスト」と同レベルに正確

研究に使用されたテスト方法は、6分間の歩行テスト(6MWT)でした。

フレイルは、クリニック内の6MWTで300m未満の歩行と定義されました。

さらに、この調査は「VascTrac」という特別に設計されたアプリを使用して実施されました。このアプリは、1日の総歩数、停止しないで歩いた最大歩数(MSWS)、1日あたりの総歩行距離などのデータを受動的に収集しました。

PLOS Oneで公開されたこの調査によると、Apple WatchはiPhoneと組み合わせることで、監視下にある臨床環境で「感度90%、特異度85%で『フレイル』を評価」できました。

監視されていない在宅の条件では、感度は83%、特異度は60%になり、効果が低下しています。

こうした結果は、Apple WatchとiPhoneが実際に心血管疾患の患者の「フレイル」を正確に測定できることを明確に示しています。しっかりした臨床環境の6MWTと比較しても、この数値は実に見事です。

Appleがこの研究に資金提供していた

ただし、この研究に関しては、注意すべき重要な点がかなりあります。その1つは、この研究は独立して実施されてはいますが、Appleが資金提供しているということです。

さらに、被験者の層がかなり狭い点も指摘されます。被験者は99%が男性でしたが、これは被験者がパロアルト退役軍人病院から提供されているという事実に起因する可能性があります。

また、6MWTは今ではApple Watchのビルトイン機能になったので、VasTracアプリを使用する必要はなくなりました。

コロナ禍では在宅での疾患検知がこれまで以上に重要

COVID-19が蔓延する時代には、心血管疾患がある人々は最も危険にさらされている集団の1つです。やたらと医療機関に行くと、コロナウイルスに晒される可能性が高くなるかもしれません。

その観点から、ウェアラブルがCOVID-19の検出にも役立つ可能性があることが研究で実証されています。

AppleのCEOであるTim Cookも、ウェアラブル技術はAppleの未来であり、同社のウェアラブルの売上は、そのピーク時にはiPodの売上を上回っていると述べています。

スタンフォード大学の研究から得られた結果は、心血管疾患などのリスクを査定することに関して、Apple Watchなどのウェアラブルデバイスが将来重要になることを明確に示しています。

また、Apple Watchから得られる評価は「臨床的に正確で意味のある洞察」を提供し、心血管疾患のある患者の生活をはるかに楽にするという結論に至っています。

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Source: PLOS One

Original Article: Study: The Apple Watch Can Accurately Assess a Person's Frailty by MakeUseOf

訳:春野ユリ

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