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印南敦史の「毎日書評」

Testosteroneが教える「元気がなく、やる気も起きない」ときの対処法

author 印南敦史
Testosteroneが教える「元気がなく、やる気も起きない」ときの対処法
Photo: 印南敦史

ビジネスでもプライベートでも、生きていればいろいろなことが起きるもの。ときには厄介なトラブルが起きたりもするので、「元気になりたいなぁ」と感じることもあるのではないでしょうか?

そういうときに出逢った言葉のお蔭で気持ちがラクになって前向きに生きる気力が湧いたり、新しい考え方に触れることで視界が良好になったりすることってあるじゃないですか?

この本は、そんな言葉や考え方をあなたに届けたい一心で書きました。(「はじめに」より)

こう語るのは、『読むだけで元気が出る100の言葉』(Testosterone 著、きずな出版)の著者。過去にも著作をご紹介したことがありますが、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させることをライフワークとしている人物です。

で、俺だけじゃないと思うんですけど、疲れてるときや心が弱ってるときって長い文章を読むのツラいじゃないですか?

たとえそれがどんなに正しくてもちょっと厳しめのこと言われると苦しいじゃないですか?

なので、この本では元気の出る言葉や考え方をただひたすらシンプルにわかりやすく短く(重要!)、そして正しかろうがなんだろうが厳しめな内容は徹底的に排除して(超重要!!)、100項目にして書き上げました。(「はじめに」より)

「筋トレしろ! ネガティブな感情がどっかいくから」のなかから、いくつかのメッセージを抜き出してみましょう。

ポジティブはつくれる!

「可愛いはつくれる」と同じでポジティブはつくれます!

8時間前後の睡眠時間を確保して、起床と就寝の時間を固定して、朝陽を浴びる、運動する、就寝2時間前は強い光やスマホの使用を避ける等の睡眠の質を高める工夫をすればホルモン分泌と自律神経のバランスが最適化されてだんだんポジティブになってきます!(137ページより)

著者はこう主張していますが、とはいってもポジティブを押し売りする気はないのだそうです。なぜなら、ポジティブ/ネガティブには遺伝の影響も多少はあり、そうでなくとも、たまにはネガティブになってしまうのが人間だから。

人間の脳は、弁当箱のようにスペースに限りがあるもの。そしてネガティブ志向は、弁当箱に嫌いなおかずばかりを詰め込む行為だというのです。だとすれば、ストレスがたまってテンションが下がっても無理はありません。

だからね、これは俺の勝手な願いなんだけど、たまには意識的にポジティブに考えてみたり、生活習慣を整えてポジティブが入ってきやすいような状態を作ってみてほしいんだ。

悲観するより楽観してほしいし、絶望するより希望を持ってほしいし、心配するより期待してほしい。(137ページより)

いつもポジティブでいろとはいわないものの、ポジティブな面も持って明るく楽しく人生を謳歌しようーー。そう考えることは、決して無駄ではないということなのでしょう。(136ページより)

やる気がないときこそチャンスだ

何かやらないといけないことがあるのにどうしてもやる気がしないそこのあなた! あなたはなんてラッキーなんだ! やる気がないときはチャンスタイムだよ!

やる気がないときは「やる気がなくても機械の如くやる」練習ができる唯一の機会だ!(147ページより)

そして、その結果として身につく能力は、今後の人生でなにをやるにしても大きく役立つ最強のスキルだそう。

やる気を出す唯一の方法は「無理やりにでもやり始めること」だと言われていて、これは脳科学的にも心理学的にも証明されている。(147ページより)

「やる気→行動」ではなく、「行動→やる気」という順番にすればやる気が湧いてくるということ。やる気が湧いてくるのを待っていても状況は変わらないけれど、やり始めたら、すぐに湧いてくるのがやる気だという考え方です。(146ページより)

逃げられる人は強い人だ

耐えられないほどつらいなら、逃げるべきだと著者はいいます。本当に強い人とは、どんな環境でも耐え抜ける人ではなく、耐えるべきでない環境から抜け出せる人なのだと。

打たれ強いことよりも、自営できることのほうが大事だということ。自分自身の強さを耐えることに使わずに、その環境を抜け出すことに使うべきだというのです。

健康を犠牲にしてまでやる価値のある仕事なんてこの世には存在しないよ。

心や体は一度壊れると厄介だ。簡単には治らないし脆くなる。限界が近いなと感じたらすべてを投げ出してでも逃げようね。

多少無責任でもいい。先の事は後から考えたらいい。とにかく健康を守り抜こう。健康がダントツで一番大事だ。(137ページより)

もうひとつ重要なのは、「この環境は脱しないとマズいな」と感じたら、余力があるうちに速やかに行動を起こすこと。なぜならブラックな環境で耐えていると、思考回路が回らなくなってきてしまうから。

過度のストレスや生活習慣の乱れなどのせいでホルモンバランスや自律神経に悪影響が出ると、正常な判断ができなくなって意志も体力も保てなくなるわけです。だからこそ著者は、動けるうちに動いてほしいと強調しているのです。(148ページより)

Twitterフォロワー126万人を誇る著者のアプローチは、パワフルかつユーモラス。抜群に親しみやすいからこそ、広範な層に支持されているのでしょう。

そんな個性が存分に発揮された本書をパラパラと眺めていれば、知らず知らずのうちに元気になれるかもしれません。

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Source: きずな出版

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