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「画面の見すぎ」による目への影響と正しい目のケア方法

author 訳:ガリレオ
「画面の見すぎ」による目への影響と正しい目のケア方法
Image: Thomas Barwick/Getty Images

私たちは、画面を見つめながら多くの時間を過ごしています。

ポケットのにあるであろう小さな画面。いろいろな番組を見るための大きなスクリーン。これら2つの「スクリーン」の料金を払うために、1日8時間ほど見つめている中くらいの液晶画面。

これらの画面たちは、私たちの目にダメージを与えているのでしょうか?

おそらくそんなことはないでしょうが、そうした噂は絶えず流れています。ブラウン管テレビで育った人なら、かつて「目が悪くなるから、もっと離れて見なさい」と言われた記憶があるのではないでしょうか?

Scientific Americanによれば、この俗説の出どころは、1967年に起きた初期型カラーテレビのリコールのようです。そのカラーテレビからは、健康に害を及ぼすおそれのある放射線(正真正銘の放射線です)が出ていました。

もう1つは、近視の子どもがテレビの近くに座りたがることから生じた誤解です。一番考えられるのは、近視であるがために、よく見えるようテレビの近くに座っていたからでしょう。テレビが近視の原因だったわけではありません。

私たちが1日中見つめているさまざまなサイズの画面についても、同じことが言えます。

それらが視力に影響を及ぼすという新たな俗説(と事実)が出てきています。

「目が疲れる」のは本当

画面を長時間見つめていると、それが原因で眼精疲労が起きることがあるのは事実です。

けれども、眼精疲労は画面が登場するずっと前からありました(Mayo Clinicによれば、長距離の運転も原因の1つだそうです)。

眼精疲労には、目の中や周辺の小さな筋肉の疲労が伴う場合があります。眼精疲労になると、頭痛やかすみ目、涙目のほかに、光に対して過敏になるなどの不快感に悩まされるかもしれません

画面を見つめることで生じる眼精疲労は、「デジタル眼精疲労」と呼ばれています。「コンピュータービジョン症候群」と呼ばれることもあります。

また、遠視や乱視といった、ほかの目の問題が放置されていると、それが眼精疲労を引き起こしたり、悪化させたりすることもあります。そのようなケースでは、眼鏡などで問題を矯正するのが効果的です。

眼精疲労は一時的であることが多いので、仕事中にときどき画面から目をそらせば症状を和らげることができます。

ただし、眼精疲労が頻発する人や悪化しているような気がする人は、眼科医を受信し、基礎疾患が見つかった場合は治療しましょう。

ブルーライトで目は悪くならない

噂では、スマホなどの画面から放たれるブルーライト(青色光)が原因で視力が下がり、最悪の場合には失明につながる恐れさえあると言われています。ですが、これを裏づけるエビデンスはありません。

米国眼科学会(AAO)は公式サイトに掲載した記事で、「コンピューターから放たれる光が目の病気を引き起こすという仮説は、これまでに一度も立証されていません」と述べ、ブルーライトカット眼鏡の着用を推奨しないとしています。

確かに、実験室での一定の条件下において、ブルーライトが細胞に損傷を与えうることを示す研究結果はあります。ただし、それらの条件は、私たちの網膜を形成する実際の細胞に起こることとはかけ離れています。

米Lifehackerは過去にこの俗説を掘り下げ、その記事でも引用しましたが、AAOは「ブルーライトで失明することはない」と力説しています

残念なことに、一部の企業は上記のような研究結果を引用してブルーライトをブロックする自社の眼鏡やフィルターを売り込んでいます。しかし、それは真の問題の解決策ではありません。

ブルーライトは画面からだけではない

画面が放つブルーライトが悪者にされているのは、眠りを妨げるからです。

でも、小学校で習った「虹」についての事実を思い出してください。ブルーライトはホワイトライト(白色光)の一部にすぎません。たとえば、太陽からも大量のブルーライトが放たれています。

また、ブルーライトをブロックするフィルターは、ブルーライトをほとんどブロックしません。

ほんの少し減らすぐらいの効果しかないのです(顔からスクリーンを数センチ離せば、同じ効果が得られると、専門家たちは指摘しています)。

寝る前に画面を見ないようにするのはいいことです。けれどもそれは、画面自体にとりわけ有害な点があるからではありません。

画面を見るときに目をケアする方法

画面の前にいるとき、目の健康のために心がけるべきルール。それは「20・20・20」ルールです。

「20分」おきに「20秒」の休憩をとり、「20フィート(約6m)」先を見るのです。

たとえば、廊下のずっと先や、窓から外の景色を見るのもありです。せっかくですから、外に出て軽く散歩するのもいいでしょう。いろいろものに目の焦点を合わせることで、眼精疲労の原因になる単調さを断ち切ることができます。

また、何かを長時間見つめているとまばたきの回数も少なくなりがちです。画面を1日中見つめていて目が乾いているなと思ったら、目薬(「人工涙液」の表示があるもの)を使いましょう。

屋外でも目のケアを忘れないようにしましょう。長期間にわたって太陽の紫外線を浴びていると、目を痛めるおそれがあります。

外に出るときは「UVカット率100%」や「UV400」「UVA・UVBカット」のサングラスをかけましょう帽子も効果的です。

ブルーライトの影響については、現在も研究が続けられています。確かなのは、紫外線が白内障などの目の病気のリスクを高めるということです。画面の前にいるとき以外にも、常に目をケアすることを心がけてくださいね。

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Source: Scientific American, Harvard Library, American Optometric Association, American Academy of Ophthalmology (1, 2, 3, 4)

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文

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