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悪い印象を与えない「良いフィードバック」4つのコツ

author 訳:風見隆/ガリレオ
悪い印象を与えない「良いフィードバック」4つのコツ
Image: Klaus Vedfelt/Getty Images

あなたは、みんなから嫌われるタイプの上司ですね

私は、こう言われたことを決して忘れられません。

当時、私はまだ23歳でしたが、理想の仕事に就いていました。それは、ニューヨークにある非営利団体での、初めての管理職です。私が大好きな団体でした。

けれども、まだ若く愚かだった私は、人を大切にするよりも、短期的な数字にばかりこだわっていました。そのため、直属の部下が深刻なミスを犯した時、厳しく叱責してしまっていたのです。冒頭の言葉は、その時の彼の返事でした。

私は言葉を失い、立ち尽くしました。

あの日、私は苦い教訓を得ました。そして、同僚に対して良い影響を与え、尊敬されるような上司になりたいと思うようになりました。

私は自問しました。悪い影響を与えずに、相手に本当に役に立つ形で批判的なフィードバックをするにはどうすれば良いのかと。

この問いについては、長い間に渡って何度も考えてきました。そして、自分自身の過ちと、自分よりも年長で賢明な人たちを観察することから学んできました。

その過程で、批判的なフィードバックには以下の事柄が必要だと学びました。

1. まずは褒める

まずは褒めること。ただし、「サンドイッチ型フィードバック」のようなやり方ではありません。

「最初は、あなたについて良いことを話します。そうしたら、あなたが改善しなければならない点を言わせてもらっても良いですよね」というやり方には、誠意が感じられませんから。

伝えなければならないことに耳を貸してもらうには、まずは相手を気遣うあなたの気持ちが伝わっている必要があります

そのためには、日常的に注意を払うようにしましょう。その人が行なっている良いことに注意を向けるのです。注目するのは、彼らの弱さではなく強さです。そして、彼らの可能性です。

それから、あなたが目にしたことを具体的に話しましょう。誠実に、褒めてください。嘘のない表現で、あなたがその人の何を評価しているか、そしてその理由を伝えます。

日頃から部下に対して、ポジティブで好ましい行動を褒める習慣があれば、改善すべき点をあなたが指摘した時にも、皆、熱心に聞いてくれるはずです。

2. 相手にも話す機会を与える

批判的なフィードバックを伝える必要がある場合、まずは相手に話す機会を与えましょう。そうすることで、相手にもいくらかの主導権が生まれて、一緒に会話をすることができます。

つまり、単に自分が言いたいことを伝えたり、よりひどい場合は相手に反感を伝えるだけだったりということがなくなります。

では、どう切り出せば良いのでしょうか? 下記のような質問をしてみると良いでしょう。

  • 今はどんな感じ?(仕事やプレゼンの進み具合はどうか、状況の経過はどうかなど)
  • 今一番手こずっていることは何?
  • 何か手伝えることはある?

こうした質問をすることで、相手のガードを外し、警戒を解くことができます。

それと同時に、相手が物事をどう見ているかについて学べます。そうした情報は、あなたが問題の解決に手を貸すのに役立つはずです(問題をさらに増やすのではなく)。

3. 自分の間違いを認める

「知ったかぶりをする人」は、誰からも嫌われます。

ですが、「学ぼうとする人」、つまり自分がすべてを知っているわけではないと認め、学んだことを教訓として受け入れられる人は、誰からも愛されます

過去の苦労話や誰かに指摘された盲点を、それが自分の成長にどう役立ったかという点を交えて相手に伝えましょう。

そうすれば、自分を相手と同様の立場に置くことができます。そのあとで、かつて自分が助けてもらったように、あなたの力になると思うことを共有しても良いかと聞いてみましょう。

自分を、相手と同様の弱い立場に置くのを厭わない姿を見てもらうことで、彼らもあなたの経験から学ぼうとするでしょう。

4. 相手に感謝する

建設的なフィードバックは、たとえうまく伝えられたものであったとしても、受け入れるのは簡単なことではありません。だからこそ、前向きに聞き入れて自らを改善しようとする人には感謝しましょう

もちろん、こうしたステップを、誰にでも通じるテンプレートや公式のようなものだと考えてはいけません。それは、先へ進みやすくするための取っ掛かりに過ぎません。

ですが、あなたが何をするにしても、フィードバックを批判的なものにするのではなく建設的なものにすることを忘れないでください。

***

私は、素晴らしいフィードバックを与えることが持つ力について、かつての上司だったMarc氏から多くを学びました。上司は決して友達になるべきではないと言う人もいますが、Marc氏はそんな説を一蹴する存在でした。

まさに、「友達になること」が、彼を優れた上司にしていたのです。

彼はプラス面に目を向けました。優れたコーチとして助けてくれました。そして、改善しなければならない点を告げられた時も、私はそれをすんなり受け入れられました。なぜなら、Marc氏が気遣ってくれていることを知っていたからです。

Marc氏が私に与えた影響は絶大でした。20年経った今でも連絡を取り続けているほどです。

そして、もし彼から今私が改善すべき点を指摘されたとしても、私はしっかり受けとめるでしょう。

それこそが、相手の身になった、EQ(感情的知性)の高いフィードバックの力であり、すべての人を向上させてくれるものなのです。

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Source: EQ Applied

Originally published by Inc. [原文

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