社会的弱者から億万長者へ『ハリー・ポッター』著者に学ぶ成功の秘訣
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コロナ禍で私たちの生活は大きく変化しました。夢をあきらめたり、気持ちが落ち込んだりした人も少なくないでしょう。
しかし、「環境が変化したから」「状況が悪化したから」といって、成功できないとは限りません。
今回は、昔を振り返って「ホームレスでないだけで、現代イギリスの極限貧乏。知る限りでは最悪の大失敗人生だった」とまで語る小説『ハリーポッター』シリーズの著者、J.K.ローリング氏に成功の秘訣を学びたいと思います。
無職で離婚したシングルマザーだったJ.Kローリング氏
今でこそ最も成功した小説家兼脚本家と知られる同氏ですが、『ハリー・ポッターと賢者の石』が出版される前は、配偶者の家庭内暴力や薬物に悩み、無職のまま離婚。実の親にも頼ることができずに生活保護を受けながら暮らすシングルマザーでした。
同氏は鬱に苦しみ、自殺まで考えたのだとか。
しかし、そんな中でも小説を書くことをやめず、『ハリー・ポッターと賢者の石』の出版を12もの出版社に断られてもあきらめませんでした。そこにはこんな秘密が隠されていたのです。Medium.comから抜粋します。
▪️夢を持ち続ける
作家という職業を知って以来、どんなに親から反対されても、ひたすら小説家になることを夢見ていました。
▪️ゴールを目指す
どんな逆境を経験しても、作家になるゴールに向かって進みました。失業中はもちろん、仕事があるときも空き時間に書き続けました。
▪️くじけない
七転び八起きの精神で決してくじけませんでした。『ハリー・ポッターと賢者の石』は12の出版社に断られました。それでもくじけなかったのは、同氏はすべての出版社が却下するまであきらめないと決めていたからです。
▪️決めたことをやりとげる
スケジュールを決めたら、必ずそれを守ります。
▪️強い意志がある
アイディアが思い浮かんでから、6年間かけて『ハリーポッター』の全プロットを作り上げ、『賢者の石』を書き上げました。個人的な問題や経済的な苦難がありつつも、強い意志を持って取り組みました。
「とにかく最後までやり遂げる」が最大のコツ
こういったことは夢をかなえた人なら誰でもやっていることかもしれませんが、なかなかできることではありません。
では、苦しいときでも続けられるメンタルを持つには、どんな心構えが必要なのでしょうか。ローリング氏は、Melanie Dione氏のツイッターを引用しながら、こんなことをつぶやいています。
There were so many times in the early 90s when I needed somebody to say this to me. It's great advice for many reasons. https://t.co/tiGpAOb4Fh
— J.K. Rowling (@jk_rowling) April 3, 2017
「そこのあなた! 『誰も見て、読んで、聞いてくれないだろう』と思っている作品を作っているかもしれないけど、とにかく最後まで書き上げなさい」
90年代にこれを私に言ってくれる人が必要だったときが何度もあった。いろいろな意味で素晴らしいアドバイス。
Even if it isn't the piece of work that finds an audience, it will teach you things you could have learned no other way.
— J.K. Rowling (@jk_rowling) April 3, 2017
観客を見つけられなくても、他の方法では学べなかったことを教えてくれる。
(And by the way, just because it didn't find an audience, that doesn't mean it's bad work.)
— J.K. Rowling (@jk_rowling) April 3, 2017
(ちなみに、観客がいないからといってダメな作品というわけではない)
作品を作るにしても、事業を起こすにしても、まずは形にすることが重要なわけです。
成功の秘訣も、乱暴に言ってしまえば「終わらせる」「やりとげる」に集約されるかもしれません。
Source: Inc., Medium.com, CNBC , Twitter
中川真知子