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幸せになるコミュニケーション・伝え方

新しいチームで働くときに気をつけたい4つのコミュニケーションのコツ

author 沖本るり子
新しいチームで働くときに気をつけたい4つのコミュニケーションのコツ
Image: Gettyimages

こんにちは。1分トークコンサルタントの沖本るり子です。

ちょうど4月から新しいチームメンバーで働く人も多いはず。私はこれまで転職や、案件ごとに組まれた新チームで仕事を行う際に、コミュニケーションの取り方をいくつも失敗してきました。当時コミュニケーションについてよく知っていれば…と今でも残念でなりません。

そこで、新しい環境で働く際に、良好な人間関係を築き、仕事をスムーズに進めるために気をつけたい上手なコミュニケーションのコツをお話ししましょう。

1. 相手を主人公と考える

談笑する三人
Image: Gettyimages

「自分がされて嫌なことは相手にもしない。自分がされてうれしいことを相手にする」

と幼少のころ言われた記憶がありませんか? 社会人になっても、よくあちこちから聞く話の内容です。

そのため、かつての私は新しい職場で相手のこともよくわからないまま、早くその場に溶け込みたい一心で、自分がされてうれしいことを相手にもするように心がけていました。

しかし、これが自分の価値観の押し付けだと気づいたのが、10年ほど前。人からの「ありがた迷惑」は何度も経験していたのに、自分も相手のためにと押しつけていたことには、気づかなかったのです。

今の時代、仕事がらみで押し付けていたらハラスメントにもなりかねません。相手の嫌がることをしているつもりはない(むしろ良いことをしているつもり)のに、相手はイヤだと感じているかもしれないのです。

「相手の立場になって考えよう」という考え、肝心な言葉が隠れています。「自分が相手の立場だったらどうか」と「自分」を主人公にして考えてしまっているのです。

相手のために良かれと思ってしていたことが、じつは全部、自分にとって良かれなことだったという…。

そこで逆に、「自分」を「相手」に置き換えて考えてみます。自分ではなく「相手」を推測して考える思考に気づいたときは、衝撃でした。

相手は、どういう気持ちなのだろうか?

相手は、どう考えているのだろうか?

相手は、どういう行動をとりたいのだろうか?

すべて相手の解釈次第と考えて、自分ではなく相手が主人公だと考え対応すれば、コミュニケーションは、うまくいく可能性がぐんと伸びます。

うまくコミュニケーションをとるには、相手が主人公だと考えて動いてみましょう。

2. 相手に伝える

談笑する4人
Image: Gettyimages

こんな言葉を、頻繁に使っていませんか?

「普通は」「常識は」「一般的には」「当然」「みんなが言っている」「~~べきだ」

じつはこれがコミュニケーションの罠。

「普通は●●だから、言わなくてもわかっているかと思っていた」と(共通認識ではない)自分中心の考えで進めると、お互いの解釈の違いから仕事でのミスも大きく発展することがあります。さらにこれがきっかけで人間関係にひびが入ってしまうことも。

自分が考えていることは常識で、誰もが当然同じ考えだと思い込んでしまう罠。

自分の考えに自信を持つのは悪いわけではありませんが、コミュニケーションの観点からいくとうまくいかないことの元凶となる考え方です。

学生時代はこうだったから…が、社会人では通じないことは新入社員も理解しています。ただ社会人の場合、転職をしたりしないと、この常識が世の中の常識ではないということになかなか気付かないことも多いのです。

A社の常識が、B社の非常識。さらにはC社もぜんぜん違うなんてことは、ざらにあります。だから、何事も相手に言わ(書か)ないと、伝わらないのです。同様に、遠回しでお察しくださいも、察することは難しい。

コミュ二ケーションとは、伝達のこと。コミュニケーションスキルは伝達技術。うまくコミュニケーションをとるにはテクニックを学ぶより、まず相手に話が伝わること、きちんと伝えることが何よりのコツです。

3. 相手に聞く

説明する
Image: Gettyimages

つい、わかったつもりで仕事を進めてしまいがちですが、相手の常識や解釈は皆違うのです。

仕事でわからないことがあれば、もちろん質問して、理解したうえで物事を進めていきましょう。こうかなぁと思った場合でも、その解釈であっているか必ず聞いて確認します。

確認する際も、頭に浮かんだこと以外に、他の視点で考えられるものは? と自問し、最低ほかに2つ考えを浮かべてから、相手に質問・確認することをおすすめします。

そうすれば相手は、きちんと考えた上で確認していると感じスムーズなやり取りになることでしょう。

4. 相手の話を聞いていると伝える

コーヒーを持ちながら階段を上がる
Image: Gettyimages

また相手の話は、一方的に聞くに留めずこちらからも伝えること。「私は、あなたの話を聞いていますよ」と相手に伝わることが良好なコミュニケーションにおいてとても大切なのです。

そこで、聞く態度も重要。一番の基本は、ながら聞きはせず、相手に体を向け、相手の顔を見て遮って話に割り込まず最後まで話を聞きます。

あいづちを打つ際もオウム返しにならないように気をつけて、相手に共感されたと解釈される聞き方に変えてみましょう。

「昨日は、コピー機の紙詰まりで大変だったんですよ」

「大変だったんだね~」

「先週も、総務に行って、新しいのをリースしたらどうかと提案していたんですが」

「確かに! 先に提案してましたよね」 など

うまくコミュニケーションをとるには、相手に聞いていることが伝わる聞き方をするのがコツです。

上手なコミュニケーションのコツは万能!

4月は目前、これまでは周囲にうまく伝わっていたのに…が、新しいメンバーたちには通じないということを、肝に命じておきましょう。

あらゆることで大事といわれるコミュニケーション。うまくコミュニケーションをとるコツは、いつの時代もどこの場でも変わりありません。すべては相手の解釈次第という考えの元、相手への伝え方や聞き方を身につけることです。

具体的なスキルは、これまでの「伝え方のコツ」のコラムを参考にご覧ください。

コミュニケーションのコツを生かして、新しい職場のメンバーとさらなる良好な人間関係が築け、仕事力も高まりますように。

沖本るり子(おきもと るりこ)

沖本るり子

株式会社CHEERFUL 代表。1分トークコンサルタント。「5分会議」®で、人と組織を育てる専門家。江崎グリコなどを経て、聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務めている。「5分会議」®はRKB毎日放送「今日感テレビ」で紹介された。著書に『期待以上に部下が育つ高速会議』(かんき出版)、『生産性アップ!短時間で成果が上がる「ミーティング」と「会議」』(明日香出版社)、『期待以上に人を動かす伝え方』(かんき出版)などがある。

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