連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

スティーブ・ジョブズが説く「知性の高い人」の共通点とは?

スティーブ・ジョブズが説く「知性の高い人」の共通点とは?
Image: David Paul Morris/Getty Images

自分が賢いかどうか、どうしたらわかるのでしょうか?

そして、もっと重要なことには、どうすればもっと賢くなれるのでしょうか?

ジェフ・ベゾスは、高い知性を示す最善の指標は自分の心を変えようとする意思だと述べています。

スティーブ・ジョブズが語る「知性」とは

科学によると、最も知性が高い人たちは1人の時間を過ごすのをとても好むそうです。

他の研究では、聡明な人ほどパターンを見つけて結果を予測できると信じる可能性が高いのだとか(一方では、それが間違っているという研究結果もあるのですが)。

そんな知性について、スティーブ・ジョブズが独自の意見を持っていたと聞いて驚く人はいないと思います。

知性の大部分は記憶です。しかし、一方でズームアウト思考ができる能力でもあります。

たとえば、あなたがある街にいるとします。ビルの80階から街全体を見渡せます。眼下では、他の人たちが地図を見ながらA地点からB地点へ行こうとしています。

あなたには、それの何もかもがすべて見渡せるのです。全体が見えるので、簡単にものごとを結びつけることができます

ジョブズにとって、知性とはものごとを結びつけることに基づいていました。つまり、関連性を見つけることです。

多くの場合には、事後になってからその関連性が見えたとしてもです。

「ブックスマート」と「ストリートスマート」

知性には少なくとも8つのタイプがあるのですが、うち2つに焦点を当てましょう。

結晶化した知性というのは、蓄積された知識です。事実や数字などです。単純に言えば、「ブックスマート(本から得た知識の多い人)」ということになります。

もちろん、高い「教育を受けた」人すべてが賢く聡明であるとは限りません。そこで、流動性のある知能が関係してきます。

新しい情報を学習して記憶し、それを使って問題を解決したり、新しいスキルを習得したり、既存の記憶を思い出してはその記憶を新しい知識によって修正したりする能力です。

これは、「ストリートスマート(体験から学んだ知識の多い、世慣れた人)」です。

ブックスマートな人は大勢いますし、ストリートスマートな人も大勢います。両方に当てはまる人は稀です。それは、結晶化した知性を高めるプロセスは、流動性のある知性を高めるプロセスとは根本的に異なる傾向があるからです。

あるテーマやスキルについて知識を増やすプロセスは簡単です。テーマを深く掘り下げていけばもっと知識が増えます。

流動的な知性を高めるのはもっと難しいのです。それは、深く掘り下げては新しいことを学ぶ、それを何度も繰り返すことが必要だからです。

なぜでしょうか?

新しいことを学ぶためにがんばると、しばらくの間は脳の皮質の厚さと活動が増加します。このどちらも神経結合と学んだ専門知識が増えたという兆候なのですが、数週間後には皮質の厚さと活動は減少しはじめ、結局はベースラインのレベルに戻ります。

そうなると、 知識が増え、できることも増えていることは間違いありません。

でも、いったん知識やスキルを獲得してしまえば、つまり物事を理解してしまえば、脳がそれほど懸命に働く必要はなくなります。

これらすべてを考慮すると、流動的な知性を向上させ高いレベルで維持する唯一の方法とは、新しいことを経験し続けることです。

新しいことを学びましょう。新しいことを試しましょう。自分に挑戦を課しましょう。

職場でも、自宅でも、どこででも。

「第3の知性」の高め方

これを行なえば、新しい情報とスキルがひっきりなしに得られることからのメリットがあるだけではなく、脳の「厚み」を維持し続けて、新しい神経結合が作られ続けます。

それによって、学習を続けること、聡明になり続けることがますます簡単になっていきます。

ここでもう一度、ジョブズの発言に戻りましょう。

革新的な繋がりを作りたいなら、2つの体験を繋げたいなら、他の人とは違う経験をしなければなりません。

他人と同じ経験を持っているなら、作られる繋がりも同じになり、結局革新的にはなれません。だから、違う経験を積まなければならないのです。

(非常に知的な)人たちの話をたくさん耳にしますが、そこから見えてくる重要点は、聡明な人たちが、さまざまな経験から問題を解決法を思いついたり、ユニークな方法で苦境に立ち向かったりしたということなのです。

知れば知るほど、経験が幅広くなればなるほど、連合学習の力を活用することができます。

一見無関係に見えるものの間にある関係を見つけることによって、新しいものと既知のものを関連付けるというのが、そのプロセスです。

わかりやすく言えば、「ああ、わかった。これはあれみたいなものだね」と表現する時には連合学習を使っているのです。

そして「これをあれに応用できるかも」と考える時には、連合学習を活用してスマートな繋がりを作っているのです。

連合学習がアイデアに結び付いた例

スティーブ・ジョブズが大学でカリグラフィーの授業を聴講した経験が、Appleの初期のインターフェイスのインスピレーションになったのは、その一例です。

また、ケビン・プランクが、アンダーアーマーの吸湿発散生のある服を開発したのには、大学のフットボールの選手だった経験が生かされました。

サラ・ブレイクリーが、アイデア1つと、それ以外のことはすべて学ぶという決意だけを持ってSPANX社を設立したのもその例でしょう。

特許の出願、プロトタイプの開発、パッケージのデザイン、サプライヤーを探す、自分にチャンスをくれるように小売業者を説得する。すべてを学んだのです。

ひとつひとつの経験が、サラが問題を解決し続けるため、新しい方法を見つけるために利用できる経験につながりました。

***

学べば学ぶほど、「古い」知識を新しいものに関連付けることができるようになります。これは、古い知識と新しい知識の違いやニュアンスを学ぶだけでよいということです。

また、より幅広いコンテキストを学習した新しい情報に適用できるようになります。これは、記憶の強化と取り出しにも役立ちます。そして、コンテキストは新しい経験にも適用できるようになります。

このステップで、学びはますます簡単になります。学習者がもっと速く学べるように、そしてもっと多くを記憶できるようになることは研究でも示されています

こうして、今よりもずっと賢くなることは可能です。

何より、科学とスティーブ・ジョブズがそう語っていますからね。

あわせて読みたい

【まとめ】スティーブ・ジョブズの生産性を高める習慣

イーロン・マスクはランチを5分で済ます。世界の著名人やCEOたちの十人十色のランチ事情

Source: YouTube, SimplyPsychology, ScienceDirect

Originally published by Inc. [原文

Copyright © 2021 Mansueto Ventures LLC.

訳:ぬえよしこ

swiper-button-prev
swiper-button-next