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「マインド・ゲーム」を活用してより良いマネージャーになる方法

「マインド・ゲーム」を活用してより良いマネージャーになる方法
Image: GettyImages

ウェブスター辞典によると、「マインド・ゲーム(mind games)」の定義は「人心操作や脅しのために使われる心理戦術」とあります。

これはあくまでひとつの定義にすぎません。

中には、脳を鍛えるプログラムや教材を「マインド・ゲーム」として販売する会社もあります。このようなマインド・ゲームを提供する人は、驚くべき結果が出ると約束します。

また、もっと一般的な定義として、「マインド・ゲーム」はパズルや脳トレのようなものにも使われます。いくつかのボードゲームもこの分類に入るでしょう。

しかし私には、マインド・ゲームについてもうひとつ別の解釈を持っています。それは「いい上司になることができる考え方」です。今回は、そのために活用できる3つのマインド・ゲームについてご紹介しましょう。

「もし…だったらどうする?」

これは最もシンプルなマインド・ゲームです。「もし…だったらどうする?(What if?)」と自分に問いかけることで、非日常的だけれど起こりうることについて考えるのです。

そして、もしそうなったときにどうすべきかについて真剣に考えます。たとえば、地震の多い国に住んでいるのなら、地震が起こったらどうするべきか考える、などです。

警察官や消防士、軍人など危険を伴う職業の人々が、他に何か驚くようなことがないか、心の準備をするのにこの手法を使っているのを見たことがあります。

あるビジネスプランナーは、厄介なことや困ったことがあった場合、不可抗力で流通ができなくなった場合、もしくは結果的に大ヒットになった場合にどうするかを見つけ出すのに、この手法を使っていました。

どんなことが起こりうるかを想定し、どのようにしてその状況を把握し、次に何をするべきかを考えてみましょう。

「もし○○なら××する」

同じように、「もし○○なら××する(If-Then)」もシンプルなマインド・ゲームで、強力な計画立案ツールです。起こりそうなことや状況を見極めます。

「もし雨が降っていた場合は…」というような簡単なものもあれば、「チームメンバーのうち2人が新型コロナウィルスに同時に感染した場合は…」のような、より深刻なものもあります。

その上で、どのように対応するかを考えます。「この場合は」の代わりに、「このときは」を使うこともあります。

WOOP

WOOP」は、正式には「メンタル・コントラスト」として知られています。目標の実現可能性を調べ、達成する方法を見つけ出せるようになります。その手順は以下の通りです。

Wish(目標):体重を減らしたい、昇進したい、マラソンを完走したい、など。

Outcome(成果):目標を達成したらどんな風に見えるか、どんな風に感じるか、どんな風に聞こえるかを書き出します。目標を完全に達成した場合も、途中まで達成した場合も、どちらもありえるでしょう。

Obstacle(障害):目標達成のためにやらなければならないことや、目標達成を妨げるものは何かを考えます。

Plan(計画):その障害をどのように乗り越えますか? この時点で、自分が対処できる以上の障害だとわかるかもしれませんし、もしくは対処するために縮小した計画を立てるかもしれません。「この場合は、こうする」の計画になる可能性があります。

メンタル・コントラストは、Gabriele Oettingen教授が提唱したものです。Oettingen教授はメンタル・コントラストの本を書いていますが、私の知る中で一番わかりやすい説明は、Eric Barkerの「Barking Up the Wrong Tree」です。

「WOOP」は、「もし…だったらどうする?」と「この場合は、こうする」と実現可能性を調べることを、すべて1つのプロセスにまとめることができます。そんなに頻繁にはやりたくないかもしれませんが、素晴らしいマインド・ゲームです。

他の人と一緒にやってみる

このマインド・ゲームは一人でやる必要はありません。実際、他の人と一緒にやることで得るものもあります。特に、チームメンバーと一緒にやると、より多くの問題を発見できるでしょう。また、やるべきことのアイデアも湧いてくると思います。

一緒に働くチームメンバーが互いを知るのにもいい方法です。チームメンバーが、他のメンバーの考えに敏感になるというメリットもあります。一度にメンバー全員一緒にやる必要はありません。

まとめ

・マインド・ゲームを使うといい上司になることができます。

・「もし…だったらどうする?」で予期していなかったことがわかります。

・「この場合は、こうする」で考えられる対応について考えます。

・「WOOP」で障害について予測し、その対応を決められます。

・他の人と一緒にやることで、さらに多くの選択肢や可能性について考え、思考を研ぎ澄ますことができます。

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Source: Merriam-Webster, NYU, Barking Up The Wrong Tree

Originally published by Fast Company [原文

Copyright © 2021 Mansueto Ventures LLC.

訳:的野裕子

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