連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

「Zoom疲れ」4つの原因と対処法|スタンフォード大が究明

author 訳:春野ユリ
「Zoom疲れ」4つの原因と対処法|スタンフォード大が究明
Image: FilippoBacci/GettyImages

以前はオフィスに出勤していた人たちがパンデミックの間はPCのモニターから離れられなくなりました。

仕事がオンラインに移行するにつれて、ZoomやGoogle ハングアウトなどのビデオツールが、同僚と定期的に顔を合わせるための数少ない手段になりました。

しかし、画面を介さずに同僚と顔を合わせる方法がないので、ウェブ会議ばかりしているうちに「Zoom疲れ」が蔓延するようになりました。

学術誌『Technology, Mind and Behavior』に掲載されたスタンフォード大学の研究班による最近の研究で、「Zoom疲れ」は、その名が表す通り、ビデオ通話を通じて離れたところにいる人とのつながりを維持するという負担が増えた結果であり、燃え尽き症候群、ストレス、 仕事の単調さにつながることがわかっています。

しかし、ウェブ会議が精神に与える悪影響を軽減する方法がいくつかあるのでご紹介しましょう。

「Zoom疲れ」とは?

この問題は、Zoomに限ったことではないので、同社の経営陣は「Zoom疲れ」という言葉がマーケティング活動に悪影響を与えると主張するかもしれません。

Stanford Virtual Human Interaction Labの創設ディレクターであるJeremy Bailenson氏によると、この問題はすべてのウェブ会議サービスに当てはまります

一般的に言えば、さまざまなオンライン会議に参加するために、ブラウザの複数のウィンドウの間を行き来しているうちに、永久にスイッチをオンにしていなければならないと感じるせいで生じる疲労感が「Zoom疲れ」です。

同研究により、画面を見ている時間が長くなると、特に座っている時間が長いライフスタイルでは、中度から重度のうつ病を発症する可能性が高くなることがわかっているので、なるほどね、という感じでしょうか。

「Zoom疲れ」に苦しんでいる人は、たいていバーチャルの会議でパンパンのスケジュールにどっぷりつかっていて、頭を水面にやっと出しているような気分かもしれません。

ウェブ会議で疲労してしまう原因

Bailenson氏の研究は、ウェブ会議が精神的に大きな負荷をかける理由として次の4つを特定しています。

1. アイコンタクトし続ける

同僚の目を見ることで、こちらが相手に注意を払っていることを示そうとすると、辛くなることがあります。1日に何度もそうしたことをしていると、重苦しく感じるかもしれません。

一方、会議中に同僚とあまりアイコンタクトをとらないと、相手はこちらの注意力が減退していると思う恐れもあります。

2. 画面に映る自分の姿を見る

会議中に自分の姿を見ていると、パフォーマンス面の不安を強めるだけです。

パンデミックの最中に生活しているだけで心理的に十分重い負荷がかかっているというのに、なぜ同僚に自分がどう見えているかまで気にして、ますます負荷を増やさなければならないのでしょうか。

3. ウェブ会議が多いせいで座っている時間が長くなる

常に机に縛りつけられていると、身体が必要とするほど動き回らない生活になります。

少なくとも従来のオフィス環境では、別の階の会議室まで歩いて行かなければならないこともありました。複数のウェブ会議をこなすと、座っている時間が長くなって動き回ることが減り、メンタルヘルスを損なうことになります

4. 言語以外の情報を解釈しにくい

言語以外の手がかりの解釈が困難になると、ウェブ会議のストレスが増えるだけです。

これは、Bailenson氏の言葉を引用すると「認知の過負荷」につながる可能性があり、会話の裏にあるものを深読みしようとして脳が右往左往してしまいます。

「Zoom疲れ」と戦う方法

幸い、Bailenson氏は、この問題を発見すると同時にその解決策も提供しています。

VS. アイコンタクト

Bailenson氏は、フルスクリーン設定を使用しないこと推奨します。

そうすれば、同僚が少し小さく見えるので、「アイコンタクトし続けなくちゃ」というプレッシャーを感じなくなります。

VS. 画面に映る自分の姿

ウェブ会議のたびにカメラをオンにしておく必要はありません。こちらが相手に資料等を見せなくていい場合に、自分を映す意味はありません。

カメラをオンのままにする必要があるなら、相手の顔と自分の顔の両方を画面で見られるように設定せず、話している相手だけが画面に映るように設定することをBailenson氏はすすめています。

しかし、何よりも、思い切ってカメラをオフにしましょう。

VS. 身体を動かす頻度の低下

フィードにリンクできる別のカメラを手に入れて、動き回ることができるようにし、その気があるなら立ったままプレゼンすることをBailenson氏は推奨しています。

もう1つの手段は、またカメラをオフにして、Bluetoothのヘッドフォンをつけることです。

そうすれば、自宅の周りを歩き回ることができます。

VS. 言語以外の情報に対する不安

カメラをオフにすれば解決するはずですが、もう一歩進んだ対策を取りたいなら、Bailenson氏はPCから離れたところから会議に耳を傾けることを推奨しています。

カメラはオフにして音声だけを使って会議に快適に参加できているなら、お皿などは近くに置かないようにすれば生活音が聞こえたり余計なものが画面に映り込むことを心配をしなくてすみますよ。

あわせて読みたい

睡眠だけでは足りない。「7つの休養」と効果的な休み方

2020年の経験から学んだ在宅勤務を最適化するコツ8選


Image: FilippoBacci/GettyImages

Source: American Psychological Association, ScienceDirect, Harvard Health Publishing

Sam Blum – Lifehacker US[原文

swiper-button-prev
swiper-button-next