身近なもので創造力を高める8つの方法
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創造力というのは、生まれつき持っていなければならないものではありません。また、右脳タイプ、左脳タイプというようなものでもありません。
誰にでも、ある程度はクリエイティブな能力があります。
あなたが一番クリエイティブだと思っている人も、既成概念にとらわれないよう自分の頭を鍛えているのです。
今回紹介する方法を実践すれば、あなたも同じように創造力を鍛えることができます。
1. 仕事場をカスタマイズする
自分が一番クリエイティブになれるような環境をつくり上げましょう。
おのずと、人それぞれ違ってきます。理想の仕事環境とは何かを探し、それを仕事場に反映します。
自然光の中で仕事をするのが好きなら、机を窓際に動かしましょう。壁がつまらないと思うなら、好きな絵を飾りましょう。
シーンとした中では仕事ができない人は、好きな音楽を流したり、ポッドキャストを聞いたりしましょう。
仕事中はひとつの場所で長時間過ごすのですから、気持ちよく仕事ができるように仕事場もアレンジした方がいいのです。
「Cincinnati Business Courier」の研究によると、実際の仕事場というのは幸福感や生産性、創造力に多大なる影響を与えるとあります。
デジタルの仕事場も、もう少しお洒落にしたいという人は、データを管理するのにスマートテーブルを使ったアプリを試してみてはいかがでしょう?
2. 自分が創造したいものを取り込む

ミュージシャンで作家でもあるDodie Clarkは、著書『Secrets for the Mad』の中で、「誰もが他の人の好きな部分の寄せ集めだ」と絶妙な表現をしています。
身の回りを自分が求めるクリエイティブなもので取り囲み、頭の中身をものすごく深く掘り下げてみたい人のSNSアカウントをフォローしましょう。
自分がつくりたいものを常に取り込むことで、自分の脳も同じように考えるように潜在的に教育します。自分を刺激するものに、できるだけ浸るようにしてください。
3. 自分の枠から出る
既成概念にとらわれないように考えるのが難しい場合、自分を既成概念の中に置き続けていることが問題であることが多いです。気分を変えるために何か新しいことをしましょう。
癖になっている思考パターンをあえて壊します。
新しいことを見たり、やったりすることで、新しいアイデアがひらめきやすくなります。
いつもとは違う順番で毎日の作業をやってみるというような小さなことや、これまで取ったことのないクラスを受けてみるというような自然なことで構いません。
いつものやり方を変えて、これまでの自分とは違う視点を探しましょう。
4. 退屈さに身を置く

一見、逆のように思えるかもしれませんが、ハフィントンポストに載っていた研究によると、退屈さが人を創造的にする可能性があることが証明されています。
退屈だと感じると脳が刺激を求めるという理論です。退屈な時というのは、つまらく、不快なので、何かを探そうとするのです。
これが白昼夢のような状態を起こし、新しいアイデアが生まれる機会になります。
日々のルーティンを生産性や効率だけにするのではなく、少し実験的なことをやってもいいかもしれません。
何もしない時間を少し取って、頭をぼんやりとさせましょう。もしかしたら何かをひらめくかもしれません。
5. 制約も悪くはないと知る

必要だと思うものがすべて揃っていなくても、やらざるを得ないことがあります。おそらく、「もっと時間やリソースがあればもっとクリエイテイブにできた」と自分に言い聞かせたのではないでしょうか。
アムステルダム大学の研究では、制限や制約がある時、人は普段はやらないようなもの同士を結びつける傾向にあることがわかりました。
これは、クリエイティブ思考における大事な要素のひとつです。心理学では「グローバル処理」と呼ばれています。
6. すべてのアイデアを書き留める

最初のアイデアが最高のアイデアとは限りません。最高のアイデアは、大抵それだけではうまくいかないたくさんのアイデアを融合したものです。そこに到達するには、小さな取るに足らないアイデアをすべて書き留めなければなりません。
時には、悪いアイデアもそう悪くないこともあります。アーティストは、やってみる前にアイデアを非難したり、できあがる前に作品を評価する傾向にあります。
アイデアをもう少し磨いたり、寝かせたりして、頭がクリアになってからまた戻る必要があるかもしれません。いずれにしても、できるだけ自分の思考プロセス全体を記録するようにしましょう。
常に、書き留められるものを何か持っておいてください。いつも持ち歩くバッグにノートを忍ばせたり、スマホのメモアプリに書くだけでもいいです。
7. やりたくない時もやる
アーティストは、何かにインスパイアされた時だけアートを生み出している、というのは最も大きな誤解です。インスピレーションが湧いている時はいいですが、予測できるものではありません。正にそこが問題です。
絵を描いたり、写真を加工したり、写真を撮ったり、何かクリエイテイブなスキルを磨くのに創造力を使いたい場合、気分が乗らない時もアイデアを出して、実践してみる必要があります。
いつ湧いてくるかわからないような、インスピレーションに頼ってはいけません。クリエイトすることを習慣にします。
創造力を筋肉だと考えてみてください。毎日鍛えていれば、筋肉は強くなります。十分に、もしくはまったく鍛えなければ、必要な時にうまくいきません。
8. 定期的に休息する
医師であり発明家でもあるEdward de Bonoは、「クリエイティブ・ポーズ(創造的な休止)」という言葉をつくったと言われています。その名の通り、作業中に意図的に休止することです。しばらくの間ずっと考えたり、働いたりしている時は、少し止まって、休憩をしましょう。
すると何が起こるかというと、自分がやっていたことに没頭し過ぎて、目の前にある可能性に気づかくなるのを防ぐことができます。自分の置かれている状況にマインドフルになる方法です。
創造力というのは直線的なものではありません。通常、とても面倒で厄介なプロセスなので、自分をリラックスさせる瞬間がより重要になります。
気づかないうちに何かに没頭してしまうタイプの人は、ポモドーロ・タイマーを使って、休憩や再開の時間を自分に知らせるようにしましょう。
使ってみたい人は、ベストなポモドーロタイマーのアプリ一覧もチェックしてください。
クリエイティブであることは意識的であること
自分はクリエイティブだと信じている人もいれば、そうでない人もいます。それは真実ではありません。誰もがクリエイティブになれます。
自然とそうなれる人もいれば、そうでない人もいますが、どちらでもまったく問題ありません。
もっとクリエイティブになる時間を増やせば、そのうちクリエイティブになれるでしょう。
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Image: Getty Images
Source:YouTube(1, 2, 3, 4)Cincinnati Business Courier
Original Article: 8 Tips for People Who Want to Be More Creative by MakeUseOf
訳:的野裕子