連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

不確実性の時代。未来を考える「アート思考」の重要性

MugendaiMugendai

不確実性の時代。未来を考える「アート思考」の重要性
Image: Mugendai(無限大)

新型コロナウイルスはあらゆる生活様式を変えましたが、最も大きな影響を受けたうちの1つがアートの分野かもしれません。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)で、ニューノーマル時代のアートのあり方について、その道のプロフェッショナルが語っていました。

アートを通じて「未来の社会」を語る場を提供

インタビューに登場していたのは、オーストリア・リンツ市を拠点とした文化機関・アルス エレクトロニカで要職を務める小川秀明・絵美子夫妻。同機関は、40年以上の歴史を持つ世界最大規模のメディアアートの祭典「アルス エレクトロニカ・フェスティバル」を統括しています。

アルス エレクトロニカ自体は「未来の文化やイノベーションを興すサービスを提供すること」に事業を特化したパブリック・カンパニーという位置付けで、小川秀明さんいわく「水道局の役割が『蛇口をひねると水が出てくる』ように、アルス エレクトロニカは『蛇口を開くと“未来”が出てくる』というイメージ」とのこと。

美術館や研究機関だけではなく企業との連携も盛んで、日本からもヤマハ株式会社がAI故人の演奏を再現するプロジェクトを発表し話題となりました。

世界最大規模のフェスティバルが提案。不確実性の時代にアートが果たす役割とは
Image: Mugendai(無限大)

お2人によれば、アルス エレクトロニカの役割は「ソリューションではなく、クエスチョンをつくる」こと。

アーティストに限らず、建築家や社会学者など世界中から集まった多様な人材が、発明や作品を通じ「未来の社会がどうなっていくのか」を対話する場を提供することだと言います。

意外にも相性の良いアートとビジネス。その理由は?

アートとビジネス。一見相反するようにも思える両者ですが、お2人いわく、アーティストはテクノロジー的・社会的にも先端にいる人が多く、企業の未来を担うビジネス界のリーダーと相性が良いのだとか。

また、企業規模が大きくなるにつれて問題化する、いわゆる「大企業病」にもアートが役に立つと、小川秀明さんは以下のように語っています。

企業の創業期であれば、社会に対する哲学や創業者の熱量が組織内に浸透していることが多いですが、事業が大きくなるにつれて、効率性を求めたり、固定された方向性から出られなくなったり。

さまざまな“箱(Box)”のなかから逃れられなくなってしまうんですね。その箱のなかから出る時に、アートの役割が発揮されると思います。

私たちのアートは、鑑賞するだけの芸術ではなく、新しい社会を生み出す「未来の触媒」として文化をつくっていくという役割を担っています。

小川さんたちはまた、これからの不確実な時代では自分なりの「コンパス」を持つことが必要だと提言。

未来のことは誰にも分からないからこそ、「上を見ると答えがあるのでは」「上ではなく右ではないか」と議論する。この議論の土壌をつくることこそがアートの役割ではないかと語っていました。

世界最大規模のフェスティバルが提案。不確実性の時代にアートが果たす役割とは
Image: Mugendai(無限大)

その他にも、初めてオンラインとの併催となった2020年のアルス エレクトロニカ・フェスティバルの模様や、今後ひとりひとりに求められるアート思考についてなど、アート好きなら必読のインタビューはMugendai(無限大)より続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

swiper-button-prev
swiper-button-next