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視野を広く持つこと。プロ棋士に学ぶメンタルコントロール術

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視野を広く持つこと。プロ棋士に学ぶメンタルコントロール術
Image: Mugendai(無限大)

AI、機械学習などの進化により、すでに人間がコンピュータに勝つことは難しいとされている将棋。しかしそれでも、失うことを恐れず果敢に立ち向かった棋士がいました。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)に、2016年に羽生善治名人を破り自身も名人となった佐藤天彦九段が登場。将棋ソフトとの激闘、その際のメンタルコントロール術について語られていました。

プロ棋士が意識する「勝ち負け以外の視座」とは

2017年、佐藤九段と相まみえたのは、コンピュータ将棋ソフトの「Ponanza(ポナンザ)」。それまで数々の名棋士に勝ったPonanzaが、ついに現役名人と戦う。将棋界を超えて話題となったこの対局は、終わってみればPonanzaの2戦全勝となりました。

対局前からの「人間不利」の下馬評を崩すことができず、結果的にはご本人も認める「完敗」となってしまいましたが、コンピュータソフトの強みを「感情に振り回されないところ」などと指摘。

佐藤名人は、インタビューでその対決を冷静に振り返っていました。

視野を広く持つこと。プロ棋士に学ぶメンタルコントロール術
Image: Mugendai(無限大)

洞察力、経験などさまざまな要素が絡む将棋ですが、佐藤名人いわく「心技体を100%とすると、50%はメンタルが占める」ほど、精神的な面は大きいそう。

そして、メンタルコントロールのために心がけているのが「勝ち負け以外の視座」を意識すること。

「勝ちたい」という唯一の目的にとらわれていると心がついていけず、終盤に窮地が訪れた場合などはさすがの佐藤名人も「心が折れる」といいます。

そんな時は、そもそもなぜ将棋を始めたのか、どこに面白さを感じたのかといった原点に立ち返り、あらゆる局面で「いかに将棋を楽しむか」を意識すれば、たとえ劣勢でも「苦しいときの醍醐味」を味わえるのだといいます。

大きな時間軸に身を置く。自分を客観的に見ることの重要性

将棋に限らず、佐藤名人が大事にしているのが「大きな時間軸に自分を置く」こと。

辛いこと、嫌なことがあった際、近視眼的にそれにとらわれていると感情はネガティブになりがちです。

数年、もっと長い時間軸を意識することでネガティブな経験も学びとなり、「意味があった」と考えられるはずだと佐藤名人は指摘。以下のように語っています。

常に自分自身が今、どういう状況に置かれているのか、別の角度から客観的にモニターする視点が必要だと考えています。特に大きな時間軸の中に自分を置いて俯瞰してみることが有効かもしれません。

(中略)

大きな視点と小さな視点を統合し、修正点と評価点を見極めて、複数の要素を検証、整理することで、また先に進めるような気がしています。ネガティブな要素だけに目が向かないよう、常に心がけています

ともすれば「コンピュータに負けた棋士」のレッテルを貼られかねなかった、Ponanzaとの戦い。しかし佐藤名人にとっては、それすらも次への活力に過ぎないのかもしれません。

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Image: Mugendai(無限大)

Ponanzaとの戦いの詳細、そして佐藤名人が考えるコンピュータと人間の未来など、将棋好き以外も楽しめるインタビューの続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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