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炊飯器って本当に必要? 鍋で炊いたら大正解だった

author ぬえよしこ
炊飯器って本当に必要? 鍋で炊いたら大正解だった
Image: GettyImages

コロナ禍で生活の当たり前が変化しつつある今は、暮らしのいろいろな面を振り返り、更新するチャンスでもあります。

日本人の暮らしには欠かせない家電といえば炊飯器です。しかし、我が家ではかれこれ15年ほど、炊飯器なしで過ごしています。

炊く量が食べる量より多すぎた

20年ほど前にアメリカに引っ越す際、夫(和食好きアメリカ人)との生活のために家電量販店で海外用炊飯器を購入し、持っていきました。

今でこそ、1〜2人用の炊飯器は発売されていますし、少量から炊けるものもありますが、当時は少量対応の炊飯器はなく(少なくとも海外仕様では)、最低でも3合ぐらいからでした。それ以下の分量で炊くと、あまりおいしく炊けなかったのです。

3合では毎日炊く必要はなく、余ったぶんは冷凍していましたが、なにせ炊く量が食べる量より多すぎるのは明らか。この状況は、家族が増えても変わりませんでした。

理想の鍋との出会い

そんなとき、何かの雑誌で私が好きな料理研究家の有元葉子さんが「鍋でご飯が炊けます」と言っている記事を読みました。そのとき使われていたのが、フランスのCristel(クリステル)というブランドの鍋でした。

値段は決して安くはありませんでしたが、さまざまなサイズやタイプがあり、アルミとステンレスの3層構造でおいしく調理できるというのです。少量のご飯でもおいしく炊けるという言葉を聞いて、「鍋で炊く」という選択肢が自分の中になかったことに気づきました。

「鍋でご飯を炊くなんてハードル高そう」とは思ったものの、「炊く量>消費量」の現状を変えるにはやってみるしかない、そう思ってクリステルの鍋を購入することにしたのです。

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Cristelの鍋。直径14cm、高さ7cm。ガラス蓋は2代目です

その時点では、クリステルはアメリカ(オンライン)では見つからず、フランスの同社から直接オンラインで最小サイズの鍋を購入しました。最初のうちは火加減や水加減を調節する必要がありました。

でも、すぐに慣れて、今では水はお米の量に対して基本10パーセント増し、火加減は昔からの知恵「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」です。保温はできないのですが、炊飯時間は炊飯器より短く、1〜2合という少量でもおいしく炊けます

料理の腕はまったく関係ありません(料理が得意ではない私が言うのですから間違いありません)。この鍋を買って大正解でした。

鍋で炊くようになってから、「土鍋で炊くとおいしい」といった類の記事を目にすることもあり、土鍋にも惹かれるものはあります。でも、ステンレス鍋のほうが土鍋よりずっと手入れは楽なはずです。

それに、クリステルの鍋はガラス葢なので、炊飯状態がわかって火力の調節もしやすいのもポイント。食べきらなかった分は冷凍保存しますが、少量なのですぐ消費できて無駄がありません。

鍋でご飯を炊くメリットとデメリット

鍋で炊飯するメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • ガス・電気・IHなど、火力を選ばない
  • 場所を取らない(電源やガスにつないだままカウンターに置いておく必要なし)
  • 炊く量の調節が簡単(目盛りがなくても、1.3合や2.1合など、細かい調節が可能)
  • 少量でもおいしく炊ける
  • 一般的に、炊飯器に比べて炊飯時間が短い(量にもよりますが、2合以下なら火をかけてから15〜20分)

デメリット

  • 保温ができない
  • 予約ができない
  • スマート化されていない
  • 炊いているときに火力調節が必要

1人暮らしやミニマリストにおすすめ

台所には炊飯器が必ずあって、それでご飯を炊く。子どもの頃からそういう光景をずっと見てきて、それが当たり前だと思ってきました。

でも、歴史的には炊飯器よりも鍋で炊いていた期間のほうがずっと長いわけです。今では、1人用、少量炊き、スマート炊飯器と選択肢もたくさんあります。

でも、鍋のメリットが自分の暮らしに合うようなら試してみる価値はあるでしょう。1人暮らしや小家族、ミニマリストにおすすめです。

また、炊飯器と鍋の両方を使うという選択肢もあります。たとえば、多量に炊く時は炊飯器、少量の時は鍋。まず家にある鍋でトライしてみて、必要量に応じて使い分けるのもOK(ただし、ぴったり閉まる蓋は必須です)。

特に、在宅勤務をしているなら予約しなくてもよく、鍋炊飯の火力調節をする余裕もあるかもしれません。ぜひ、鍋で炊くプロセスも楽しんでみてください

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Image: GettyImages

Photo: ぬえよしこ

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