年齢を重ねても、リスクを取れる人の条件
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悲観主義はいわれのない非難を受けることがありますが、実際には、ネガティブな視点が役立つこともあります。
たとえば、怒りを処理したいとき、現実的な期待値で新しい人間関係を始めるとき、目標達成に向かう姿勢を整えるとき、現実的になれていたずらに気持ちを高揚させずにすみます。
さらに、パフォーマンスの専門家であり『The Art of Impossible』の著者であり、Flow Research Collectiveの創設者兼執行役員であるSteven Kotler氏によると、私たちは年齢を重ねるにつれて悲観的になる傾向があります。
Mindbodygreen podcastで最近行われたディスカッションで、Kotler氏は悲観主義は必ずしも悪いことではないと言及。
年齢と共に悲観的になっていくのは、「目標を軸にするマインドセット」から「恐れを軸にするマインドセット」に徐々に移行していくからだと説明しています。
「私たちが目にすることや遭遇することはすべて、2つのことで形成されています。それは『恐れ』か『目標』です」と彼はポッドキャストで述べています。
なぜそうなるのでしょうか。そして、どうすれば年齢を重ねるに従って強まる悲観主義をコントロールできるのでしょうか。
年齢を重ねるほど悲観的になる理由
ほとんどの人が、目標を軸にしたマインドセットから、恐れを軸にしたマインドセットに移行するには理由があるとKotler氏は説明しています。
それは、私たちは年齢を重ねるに連れて、パートナーや家族やキャリアのことを考慮しなければならなくなるので、決断の重みが増すからです。
その結果、目標の設定や達成より、安全と安心の方が重要になることがあります。
これを裏付ける研究があり、年配者は若い人よりもリスクを回避する傾向があることがわかっています。
もちろん、それは悪いことではなく、Kotler氏は、「気にかけることが増え始める」ので、理にかなっていると述べています。
しかし、年齢を重ねるにつれて悲観的な傾向が強くなると、失敗を恐れて人生の目標をまったく達成できなくなることもあり得ます。
年齢と共に悲観的になる傾向を抑える方法
はっきりわかるリスクであろうと、潜在的なリスクであろうと、実際に存在するリスクであろうと、リスクを考慮した上で物事を決めるのは理にかなったことですが、Kotler氏は、自分で目標をまったく設定しなくなるのは問題だとしています。
結婚する、家庭を持つ、家を買うなど、任意の社会的マイルストーンの一部または全部を達成したときに、そのような状態になる可能性があります。これについて、Kotler氏は次のように述べています。
私たちは初期の閾値(しきいち)に達すると、目標の設定をやめてしまいます。その結果、「もう目標がないなら、身の安全を保って、生き残りやすくしたい」と思うようになります。
しかし、幸い、これを回避する方法があります。
それは、自分で長期的な目標を立て続けることです。
1日単位の目標を設定することも必要ですが、悲観主義という特定の側面に対処するためには、現実的で長期的な目標の達成に役立つ実際的で具体的な計画を立てることが、安心感と野心のバランスを取る方法であるとKotler氏は言います。
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Image: Shutterstock
Source: mbg, NCBI, Mindbodygreen podcast, Steven Kotler, Flow Research Collective
Elizabeth Yuko – Lifehacker US[原文]
訳:春野ユリ
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