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手足がいつも冷たい人が疑うべき「疾患」とは

author 訳:春野ユリ
手足がいつも冷たい人が疑うべき「疾患」とは
Image: Olga Pink/Shutterstock.com

私は自宅ではフワフワのスリッパを履いています。気取りたいわけでもなければ、柔らかくてフワフワしたスリッパを素足で感じるのが好きだからでもありません。

実は、足がいつもすごく冷たいので履いているんです。冬場は、つま先に専用のウォーマーをつけた上から、一番ぶ厚い靴下を履きますが、それでも足は冷たいままです。暖かいものを重ね履きしても効果がありません。

私の場合、足が冷たくて辛いときは、熱いシャワーで足に刺激を与えて温めて、すぐに暖かい靴下とスリッパを履くようにしています。

これは結構効果がありますが、それでもダメなときもあります。

足がいつも冷える原因はいくつか考えられます。ほとんどは良性の原因ですが、医師による治療を要するものもあります

レイノー病の一般的な症状

若くて比較的健康な人の手足がいつも冷えているのは(私もこれに該当します)、レイノー病の兆候かもしれません。

これは、爪先や手指の動脈が狭窄して患部への血流が制限されているところに、気温の低さとストレスが引き金になって発症します(私の場合は足が冷たくなります)。

その他の症状としては、四肢の患部にチクチク感、ヒリヒリ感があったり、しびれ肌の色の変化などがあります。

Mayo Clinicは、レイノー病の症状を次のように説明しています。

レイノー病を発症すると、まず患部の皮膚が白っぽくなり、次に青っぽくなり、冷えやしびれを感じることがよくあります。

体を温めて、循環が改善すると、患部は赤くなったり、ズキズキしたり、うずいたり、腫れたりすることがあります。

レイノー病は手指やつま先に影響が出ることが最も多いのですが、鼻、唇、耳、さらには乳首など、体の他の部分にも影響を与えることがあります。

身体を温めて正常な血流が患部に戻るのに15分ぐらいかかります。

通常、レイノー病はどんなに症状が激しく出ても心配はいりません。しかし、まれに医師の診察が必要になる場合があります。

レイノー病は2種類に分類される

この特殊な病気の診断は2種類に分類されます。

良性のレイノー病と診断されたら、通常は患者自身で症状を解消できます

一方、基礎疾患が原因で発症するレイノー病の場合はもっと深刻です(レイノー現象としても知られています)。

Mayo Clinicが指摘しているように、レイノー病は、膠原病、動脈疾患、手根管症候群、反復的ストレス性損傷などの独立した疾患ではなく、単なる症状として現れることがあります。

また、喫煙、手足の怪我、特定の薬によっても刺激される可能性があります。

自分にはまだ診断されていない基礎疾患があって、その症状として手足が冷えるのかもしれないと思うときは、すぐに医師に相談しましょう。

末梢動脈性疾患の可能性も

ハーバード大学医学部によると、足が冷たくなるもう1つの原因は、末梢動脈性疾患(PAD)で、約850万人のアメリカ人がこの疾患の影響を受けています。

この疾患は、脂肪沈着物が狭窄した動脈に留まり、手足に血液が十分に流れなくなることが原因です。

研究によると、PADを発症する可能性は肥満と加齢により高くなることがわかっています

ハーバード大学医学部は、末梢動脈性疾患の症状にはレイノー病の症状と似ているものがいくつかあると指摘していますが、末梢動脈性疾患の方がはるかに深刻で、急激に悪化します。

血液循環が低下する原因の1つはアテローム性動脈硬化症です。

アテローム性動脈硬化症になると、脂肪沈着物によって動脈が狭くなり、手足の血流が妨げられます。

その結果、座っているときは足が青っぽくなったり紫になり、横になると足が青っぽくなったり白っぽくなることがあります。

また、歩くとふくらはぎに痛みを感じることがあります。

医師は通常、脚の脈拍をチェックすることでアテローム性動脈硬化症であることがわかります。

Cleveland Clinicによると、他に「手足の冷えは、強皮症、狼瘡、関節リウマチ、甲状腺機能低下症などのさらに深刻な疾患の症状」である可能性もあります。

繰り返しますが、自分がこうした症状に該当するのではないかと不安な場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

良性のレイノー病の場合の対処法

良性のレイノー病の場合は、基本的に単に不快感を感じるだけなので、医師は特に治療をすすめることはありません。

医師のG. Jay Bishop氏は、Cleveland Clinicで次のことを推奨しています。

  • 足を常に温かく保つ:必要に応じて、適切な履物とウールの靴下(靴下の重ね履きも可)を履きましょう。
  • 手も温かく保つ:手袋の代わりにミトンをつけるなど、ちょっとした工夫も効果的です。
  • 深部体温を意識する:薄くて暖かい衣類を重ね着して、深部体温が下がらないようにしましょう。
  • カフェインとニコチンを避ける:カフェインとニコチンは血管を収縮させる働きがあるので、手足の冷えを悪化させる可能性があります。

良性のレイノー病は特に治療法はないので、上記の推奨事項を実践しながら、何とか折り合いをつけて暮らしていくしかありません。

アリゾナのような暖かい土地に引っ越せないとしたら、上手に厚着して身体を温かく保つしかありません。

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Image: Olga Pink/Shutterstock.com

Source: Mayo Clinic, Harvard Health Publishing(1, 2), American Heart Association, Cleveland Clinic(1, 2, 3)

Sam Blum – Lifehacker US[原文

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