連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

座り仕事の多い人に。冬場の転倒を防ぐ「バランス感覚」の鍛え方

座り仕事の多い人に。冬場の転倒を防ぐ「バランス感覚」の鍛え方
Image: Sergey Zaykov / Shutterstock

頻繁につまずいたり、滑ったり、転んだり、ものにぶつかったりする人がいますね。「不器用」の一言で片づけるのは簡単ですが、その一言で済ませられるほど、話は単純ではありません。

よそ見ばかりしている。周囲に注意を払っていない。そうしたことが彼らの主な問題である可能性もありますが、両脚でしっかり立って歩ける能力は、その人のバランス感覚と視覚(周辺視野や奥行知覚など)と大きく関係しています。

幸いなことに、転ぶ確率を下げるためにできることはいろいろあります。バランス感覚を鍛えることも、そのひとつです。けれども、それには多少の努力が必要になってきます。

以下では、バランス感覚の改善方法について知っておきたいことをみなさんにお伝えします。改善がうまくいけば、冬場に起こりがちな転倒事故を減らせるかもしれません。

なおこの記事は、ニューヨークタイムズ紙のご厚意により、同紙に先日掲載されたJane E. Brody氏の記事(英文)を参考にさせていただきました。

「できるだけ安全な転び方」を覚えておこう。転倒によるケガが毎年800万件起きているのだから…

バランス感覚と転倒について知っておくべきこと

最初に知っていただきたいのは、Brody氏の記事が、高齢者のバランス感覚を鍛え、転倒するリスクを下げることに焦点を合わせて書かれていることです(高齢者は、転倒によって死亡する人の割合が高いのです(英文))。

ただし、バランス感覚を鍛えることは、どの年齢層にとっても役に立ちます(とくに、転倒しやすい冬場はそうです)。

Brody氏の記事のなかに出てくるアドバイスは、George Locker氏の著書『Falling Is Not an Option: A Way to Lifelong Balance』を出典としています。Locker氏は、自らが「姿勢の再訓練(Postural Retraining)」と呼ぶアプローチを商標登録しています。

「姿勢の再訓練」は、Locker氏がマーシャルアーツ(武術)の訓練から得た教訓を活用しています。一連の姿勢や動きを使って、体の安定感を鍛えるためのトレーニングです。

と言っても、実はこれがなかなか厄介です。姿勢筋(姿勢を支える筋肉)は体の奥のほうにあるため(pubmed/英文)、上腕二頭筋などとは違って、その成長を目で見ることができないから。

ここでのポイントは、自転車の乗り方を学ぶときに使うのと同じような「メンタルな集中」です。Brody氏は次のように解説しています。

Locker氏はインタビューのなかでこう語ってくれました。

「バランスとは、動きとは関係ありません。それについて考えることでもありません。筋肉を鍛えることでもないし、体を強くすることでもありません」。

またバランスは、意図的なコントロールに左右されるものでもありません。バランスとは、姿勢筋に集中することで、自然に身につくものなのです。

近ごろ、私たちの多くは座ってばかりいます。そうした生活をしていると、「姿勢筋はバランスの保ち方をすっかり忘れてしまいます。たとえ安定した平らな表面の上にいても」と、彼は書いています。

姿勢筋をトレーニングするには?

Locker氏によれば、鍵になるのは、自分の体重を使うことだそうです。

ひざと足首を曲げ、自重を脚の後面から前面へ移動させます。アイススケートやSUP(パドルボード)に必要とされるのと同じタイプのバランス感覚です。

その練習方法のひとつは、平らでない所を歩くのに慣れることです。舗装された道を歩くことで得られる健康上のメリットもありますが、歩道の表面はだいたいは平らですから、姿勢筋のトレーニングに適したチャレンジにはなりません。

一方、自然のなかの小道など、でこぼこしていて、自分の足の場所や歩き方に注意する必要がある所であれば、そこを歩くことで姿勢筋が訓練され、やがてはそれがバランスと安定感の向上につながるのです。

あわせて読みたい

「できるだけ安全な転び方」を覚えておこう。転倒によるケガが毎年800万件起きているのだから…

目安は週1! 外出自粛中でも車を動かしたほうがいい理由

Image: Sergey Zaykov / Shutterstock

Source: NewYorkTimes(1,2),pubmed

Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文

訳:ガリレオ

swiper-button-prev
swiper-button-next