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HPのデザイナー ステイシー・ウルフ氏に聞く、リモートワークでも創造的に働くヒント

HPのデザイナー ステイシー・ウルフ氏に聞く、リモートワークでも創造的に働くヒント
Photo: HP

ニューノーマル時代、働き方にも、そのためのITツールの使い方にも大きな変化がありました。オフィスワーカーはリモートワーク中心になり、「集中できない」などの悩みを抱えている人も多いと思います。

私たちは、この時代にどのように向き合っていけばよいのでしょうか?

HPのプレミアムPCなどを手がけるデザイナーのステイシー・ウルフさん(HP Inc. パーソナルシステムズ デザイン部門グローバル責任者)に、ニューノーマル時代の働き方やそのなかでテクノロジーが果たす役割、そしてクリエイティブに生きるためのヒントなどをお聞きしました。

大きな変化が、インスピレーションを与えてくれる

——この1年、ウルフさんご自身の働き方にはどのような変化がありましたか?

新型コロナウイルスによって、世界が以前とは異なったものになったと感じています。

私の仕事ではチームでディスカッションしていく作業がとても重要ですが、今は他のデザイナーとの間に物理的な距離があり、一緒に作業をすることができません。

そこで、そのハードルを超えるために、カメラやVRヘッドセット、デジタルホワイトボードといったさまざまなツールを活用しています。

もちろん、これらのツールは以前から存在していましたが、以前は、カメラはカメラ、ペンはペンとして個別に使っていました。しかし今は、物理的な距離を埋めるためにそれらを同時に使わなくてはなりません。

このことは、仕事のしかたにおける大きな変化だったと感じています。

しかしながら、こういった変化を経ることが、私たちに多大なインスピレーションを与えてくれたことも確かです。

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HPでは、ダイバーシティなインターナショナルチームで製品を生み出している。
Image: HP

——在宅勤務だと集中力が続かない、仕事とプライベートの切り替えができないという大きな悩み。どのように工夫したら良いでしょうか?

難しい問題ですね。私自身、こんなにも環境の変化があるものかと驚いています。

以前は、仕事をするのはオフィス、自宅では基本的に仕事をしないと機能が分かれていましたが、現在は自宅がハイブリッドな機能を果たさなくてはならない状況にあります。

たとえば私の自宅では、朝食をとるテーブルが会議室のようになっていますし、私の書斎では子ども達がリモートで授業を受けています。

製品を開発するにあたっても、今私たちがいるところは、今までとは全く異なる場所であると考えざるを得ません。

たとえば、自宅で仕事をするにあたっては、会議の音声に余計な音が入り込むのを防ぐためのノイズキャンセレーション機能を備えたツールや、効率的に仕事を進めるための大きなサイズのスクリーン、マルチスクリーンなどが求められます。

仕事環境が大きく変化し、なかなか集中できないということは本当に仕方ないところかもしれません。

けれど、家の中での移動を可能にし、音やスクリーンの問題を解消するためのツールは、仕事に集中するために役立つと考えています。

改めてPCの重要な役割に気づいた

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写真のHP Elite Dragonflyは、2019年に発表した世界初のオーシャンバウンド・プラスチックを使ったノートPC。サスティナブルな製品づくりや取り組みにも注目したい。
Image: HP

——リモートワーク時代において、HPのテクノロジーが果たすべきミッションは?

HPは長年、「PCはなくてはならないものだ」と言い続けてきました。

このような状況に直面し、私たちはPCを使ってものをつくり、教育をし、何かを成し遂げて…と、あらゆることにPCを使っています。

以前は、PC時代の終わり、PCはいずれなくなるといったこともささやかれていました。しかし、コロナ禍のなかで、PCが非常に重要な役割を果たしていることに改めて気づかされたのではないでしょうか。

数年前までは、タブレットが新しい技術だと言われていましたが、今のタブレット事情を見てください。タブレットがどんどんPCに近づいてきているように思いませんか?

たとえばHP Spectre x360」は、ノートPCでありタブレットであるという点が特徴の製品ですが、これはとても重要なことだと考えています。

今、共同作業をするうえで、ペンの存在が重要性を増しています。リモートで仕事をしたり、教育をほどこしたりするときに、ホワイトボードで何かを書き出してコミュニケーションすることがとても重要になるからです。

Spectre x360は、マイクがありカメラがあり、ペンもついています。これは、リモートワークやリモート学習をするなかで、非常に理想的であると思っています。

——Spectre x360シリーズのラインナップには、今回新たに「Spectre x360 14」が加わりました。このデザインはどのようにして生まれたのでしょうか?

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Spectre x360 14
Image: HP

Spectre x360 14は、外見は従来のSpectre x360 13とよく似ていますが、技術的には次のレベルに進んでいると考えています。

この製品では、ニューノーマル時代に向けた独自の特徴として、アスペクト比3:2のディスプレイを採用しています。これは、読むにも書くにも情報収集をするにも重宝する形であるといえます。

14インチディスプレイを3:2にすることで、15インチと同じくらいの高さと、13インチと同等程度の幅が実現されています。

つまり、デスクトップのような画面の広さを確保しながら、13インチのような携帯性も備えているのです。

また、ニューノーマルの時代になり、ビジネスでPCを使う人がコンシューマー向け製品を購入するケースも増えています。そういったニーズにも応えるのがこのPCであると考えています。

たとえば、このPCのカメラには物理的に開閉が可能なシャッターがついています。これは、PCのカメラを通じて自宅が誰かに覗かれていないことを物理的にきちんと確認できるという意味で大変重要な機能です。

このシャッターはキーボードから開閉をコントロールでき、カメラ自体の電源をオフにできるので、ハッキングされる可能性を完全に断ち切ることができるのです。

後ろからのスクリーンののぞき込みを防止する「HP Sure View Reflect」という機能を備え、スクリーンのセキュリティも確保した環境を実現しています。

失敗を恐れないことが、イノベーションにつながる

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Photo: HP

——ライフハッカー読者であるビジネスパーソンに向けて、クリエイティブに生きるヒントを教えてください。

まず、「若くいてほしい、好奇心を持ち続けていてほしい」

私は若いデザイナーたちと仕事をすることが多いのですが、そのなかで彼らから学ぶことは非常に多くあります。

そしてもうひとつは、「もし、失敗していないのであれば、イノベーションを起こしていない」という言葉があるように、「失敗を恐れないで挑戦すること」。

私たちのデザインチームは、失敗することをまったく恐れていません。失敗から学べることが多くあると確信しているからです。

なので、常に境界線をプッシュして、恐れずにどこまで行けるかを試していただきたいと思っています。もしかしたらそこで失敗があるかもしれませんが、それは必ずイノベーションにつながっているはずです。


Source: HP Spectre x360

Image: HP

Photo: HP

酒井麻里子

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