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自分が偽善者であるかどうかを見分ける方

自分が偽善者であるかどうかを見分ける方
Photo: Caroline Brehman/CQ Roll Call (Getty Images)

何らかの事実について、明らかに間違った考えをもっているのは、それだけで十分に悪いことです。そのうえさらに、自分が正しいのだと周囲を説得しようとするのは、もっと悪いことです。

反対意見が優勢ななかで、自分の正しさに固執するのは見苦しいうえ、最悪の場合、厚かましい偽善者のような印象を与えてしまいます。

そうした人は、周りの全員から批判されても、心の中では、自分の正しさが認められるべきだと考えているのです。

たとえば、普段は話題にものぼらないアイオワ州の政界で最近起きている状況を考えてみてください。

先日、民主党のRita Hart氏は、わずか6票差で再選を逃しました(AP通信)

共和党の挑戦者、Mariannette Miller-Meeks氏との開票結果があまりに僅差であったことを受けて、同氏は票の再集計を求めています。

Hart氏はこれで2回目の再集計を求めていることになります。同氏は、開票結果から「22の投票用紙が不当に除外され、そのほかにも再集計の際に調べられなかった票がある」と主張している、とAP通信は伝えています

2020年の大統領選挙の結果を不正だと訴えるドナルド・トランプの茶番劇が続くなか、一部のオンライン評論家は、Hart氏を偽善者と呼んでいます。

Hart氏が敗北を認めないのは、自らが所属する民主党が、トランプが大統領選挙を不正だと訴えるのは欺瞞かつ誤りであると主張していることと、矛盾してはいないでしょうか?(トランプが起こした数え切れないほどの訴訟が失敗に終わったことはまた別の話だとして)

Hart氏は今後も、批判など意に介さずに、再集計を求め続けるでしょう。オンライン批評家が言うことなど聞く必要はないと言わんばかりです。(もっとも、すべての票をカウントするように求めている候補者と、特定の票のみをカウントするよう要求している候補者を同列に扱うことはできませんが…)

いずれにせよ、自分が偽善者かどうかを判断する方法がいくつかあります。幸いなことに、公の場で恥をかかなくとも、自分で判断することが可能です。

優越コンプレックスを抱えている

2016年にDean Burnett氏がGuardian紙で書いたように、ほとんどの人は自分を過大評価する一方で、他人には自分と同じ基準を適用しません。

これは、脳の自己概念に関わる心理学的な問題だと、同氏は説明しています。

現実がどうであろうと、脳は、自分自身を善良で、まともで、有能な人間だと思い込もうとする、認知バイアスや記憶バイアスに支配されています(brain pickings)

問題は、他人に対する私たちの評価が、自分に対する評価よりもはるかに「現実的」である(Study.com)ことです。

ややアカデミックな言い方ですが、つまり、ある特定のことが自分には適用されないが、他の人には適用されると考えているとしたら、あなたは偽善者かもしれないということです。

自分以外の人は、自分ほど頭が良くないと思っているのかもしれないし、自分が持っている資質や経験を持っていないと考えているのかもしれません。いずれにせよ、自分を特別だと考えているなら、あなたは偽善者のような印象を与えることでしょう。

そうならないためにできることの1つは、エゴをトーンダウンすることです。またこれは、多くの人にとってさまざまな形で役に立つことでもあります。

ネガティブ思考の連鎖を断ち切る思考術

人から良く見られるために行動する

人に優しくする主な理由が、親切で利他的な人に見られたいという欲求を満たすためだとしたら、おめでとうございます、あなたはおそらく偽善者です。

心理学者のSusan Krauss Whitbourneが、4年前のPsychology Todayで、利他主義者のイメージを維持することは、偽善者がとる戦略の1つだと書いています。

Whitbourneによると:

偽善者は、個人的な目標を達成したいという内的な欲求よりも、人から良く見られたいという欲求から、モチベーションを得る傾向にある。

言ってることとやってることが違う

自分の価値観はこれこれだと触れ回っておきながら、それとは全く違う行動を裏ではとっている人がいます。このような言行不一致は、偽善者の大きな特徴の1つです。

あなたは、左翼的な社会正義を声高に叫ぶ一方で、税の申告のたびに、政府にお金を盗まれたと不平を漏らしていませんか?

2015年にEuropean Journal of Psychologyで研究者らが書いているように、言行不一致の概念は次のように定義されています。

他人には求める道徳に自分自身は従わない、公言したりほのめかしたりしていることとはまったく違う行動を私的な場ではとる。公言したりほのめかしている信念と実際の行動が一致しない。

もちろん、誰しも矛盾した行動をとることはあります。

しかし、それがたまに起きる例外的なことではなく、自分の特性を定義づけるような重要な要素においてもそうだとしたら、あなたは偽善者かもしれません。

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Photo: Caroline Brehman/CQ Roll Call (Getty Images)

Source: AP通信,BuzzFeed,THE Nation,Guardian,brain pickings,Study.com,Psychology Today,European Journal of Psychology

Sam Blum - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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