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モンテッソーリ教育とは? 私が実践した子どもが耳を傾ける伝え方

author 中川真知子
モンテッソーリ教育とは? 私が実践した子どもが耳を傾ける伝え方
Image: Photographee.eu/Shutterstock.com

息子が5歳になった頃から、私は子どもの間違った行動を指摘するために叱るのではなく、感情を爆発させて怒る回数が増えました。

そんな自分を情けなく思う一方で、それでも私を母親と呼ぶ息子に申し訳なく思う日々を送っていました。

悩みに悩んでいた時、Kindle Unlimitedに『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』(以下『ほめ方 叱り方』)という本が追加されていることに気付きました。

子どもに話しかける時に、どういった言葉選びをするべきかが書かれているベストセラー本。

私が本書から学んだのは、どうほめるかだけではなく、子どもを別人格と捉え、1人の独立した人間として扱う方法でした。

「自分がされたらどう思う? 」と相手の立場になってみる

子どもとぶつかってしまう…。どうしたら言うことを聞いてくれるんだろう? そう思うのは普通ですよね。

でも、言うことを聞かせるって、ちょっとおこがましい考えだし、大人の都合に子どもを当てはめようとしているから出てくる発言ではないでしょうか?

ほめ方 叱り方』の著者島村華子氏は、こう書いています。

ぶつかる習慣の共通点は、子どもを外側から大人の都合のよいようにコントロールしようとしているところにあります。

子どもだけでなく、職場の同僚や上司、夫婦や恋人、友達など、大人に対してもこの習慣を実践していないか、振り返ってみるとハッとすることがあるはずです。

このような態度を取られ続けたら、楽しさや喜びを共有したいと思える相手でなくなってしまうのは当然です。

「子どもをコントロールしない」原則に立ち返るの章 より引用

「外側から大人の都合のよいようにコントロールしようとしている」というのは、「xxをするなら遊びに行かせない」や「xxをしないなら、〇〇をあげるよ」といった褒美を与えることで相手の行動をコントロールしようとしたり、ガミガミと責め立てることなどを指しています。

私たち夫婦は、息子が勉強を疎かにしていることを理由に、ゲームを取りあげました。しかし、取りあげたことは息子にどんな影響を与えたのでしょうか。

自分の立場に置き換えて考えてみました。

私が家事を疎かにしていたからという理由で、夫に日課の映画鑑賞や読書習慣を取りあげられたとしたら、私は真面目に家事に取り組むでしょうか?

生活費を渡さないと言われたら?

私は態度を改めるどころか、夫との生活に不満を持ち、別々の道を歩むための算段を始めるでしょう。

つまり、息子にもっと勉強して欲しいからとNintendo Switchを取りあげたことは、子どもの感情を完全に無視したことであり、親に不信感を抱かせる行為だったのです。

では、私はどんなアプローチを取ればよかったのでしょうか。おそらく、息子と話し合いながらお互いの妥協点を探りつつ一緒にルールを決める、が正解だったのだと思います。

「こんな人と一緒にいたい? 」と自問自答する

怒りのピークは 6秒なので、怒鳴りたい時はグッと堪えて6秒数えるといい、なんていいますよね。でも、私はイライラしている時は、6秒数えるなんて余裕もなく、声を荒げてしまいます。

そこで、怒った時の対処療法ではなく、怒らないようにする予防に力を入れることにしました。

具体的には、「このような態度を取られ続けたら、楽しさや喜びを共有したいと思える相手でなくなってしまうのは当然」を常に頭の片隅に置いて、日常的に「xxするような人と一緒にいたい? 」と自問自答し、己の行動を省みるのです。

大人になると、家族間でも目上の人に対しては言葉を選びます。

ご近所や会社の中でも、自分の居場所を居心地の良いものにするために、相手を尊重しながら自分の意見を通したり、譲歩したりして生きています。

失言したら謝罪し、次はないと自分に言い聞かせます。

他人に気を遣えるのは、嫌われたくないという感情が働くからです。

なので、それを子どもにも当てはめてみることにしました。もちろん、嫌われないために子どものいいなりになったり、甘やかすのではありません。

ただ、叱るにしても、促すにしても、「私が言われたら、こんな言い方をするような人間と一緒にいたいか? 」と考えるようにしたのです。

これなら私が日々やっていることなので、怒りの最中に6秒カウントするよりも簡単です。

子どもへの話しかけ方の具体例

私にとっての『ほめ方 叱り方』の強烈なパンチは上で引用した部分ですが、子どもへの話しかけ方の豊富な具体例も眼から鱗でした。

そして実践してみると、意外なほど効果があり、評判通り、子どもと話すのが楽しくなりました。

私がやった具体例を紹介します。

その日、息子はシャワーを浴びる時間を過ぎてもテレビをみていました。

いつもならば口うるさく「シャワー浴びなさい」というのですが、「シャワーの時間だよー」と言うにとどめて様子をみていました。

すると、キリのいいところでテレビを決してお風呂に向かったので、「自分で判断できて偉いね」と声をかけてみました。

私の言葉が予想外だったからか、息子ははにかみながら「ほめられて嬉しい」と言いました。子どもを信じて待ってみると、こういう反応をするのかと新たな発見をしました。

他にも、算数の式を飛ばして暗算する癖があるので、口酸っぱく途中式を書くように言っていましたが、全く聞き入れてくれなかったので、「もっともっとほめたいから、ママにほめるチャンスを沢山作ってくれるかな? 」と変化球を投げてみました。

すると、拍子抜けするほど簡単に式を書いてくれました。今までの苦労はなんだったのか…。

もちろん、毎回こんなふうに簡単にすすむとは思っていませんし、息子がもう少し大きくなれば、私が言葉巧みに掌で転がそうとしていることに気づくでしょう。

しかし、親である私が手持ちのカードを増やすのは悪いことではないと思います。


というわけで、私は『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』を通して、子どもをひとりの独立した人間として接する効果的な方法を学ぶことができました。

その気持ちや考えを持ち続けることは容易ではないと思いますし、息子の成長に合わせて悩みも変化するでしょう。

しかし、「自分がされたらどう思う? 」と「そんな人と一緒にいたい? 」は、子育ての根幹だと思いました。

子育てがどのステージを迎えても、このふたつのキーワードを大切にしていきたいと思います。

私が影響を受けた『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』は、Kindle Unlimitedのメンバーならば0円で読むことが可能です。

2時間もあれば読めてしまえるボリュームですし、子どもへの話しかけ方や関わり方に悩んでいる方は手にとってみてはいかがでしょうか。

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Image: Photographee.eu/Shutterstock.com

Source: Amazon.co.jp

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