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印南敦史の「毎日書評」

最強メンタルを手に入れる。4つのトレーニングによって高められる「超回復力」とは?

author 印南敦史
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最強メンタルを手に入れる。4つのトレーニングによって高められる「超回復力」とは?
Photo: 印南敦史

伝説の元レンジャーが教える最強メンタルの鍛え方』(大畑慶高 著、白夜書房)の著者は、エステティックサロンの経営やエステ機器の販売、サロン経営のコンサルティングを行っているという人物。

また元陸上自衛隊レンジャー部隊の隊員として陸曹だった経験も持っており、さらには過去4回の空手チャンピオンになった実績を持つ武道家(武術家)でもあるのだそうです。

まさしく異例のキャリアの持ち主ですが、これまでうまくやってこられたのは、レンジャーや空手家としての経験が確実に生きているからだと振り返っています。

そして重要なポイントが、本書で紹介されている「超回復力」。そんな力があったからこそ、結果を残すことができたというのです。

とはいえそれは持って生まれた才能のようなものではなく、後天的に身につけたものなのだとか。つまり、超回復力はどんな人でも同じように身につけられるということで、ここではそのためのメソッドを体系化しているわけです。

「超回復力とはなにか?」「それを手に入れるためにはなにが必要か」について触れたパートIと、超回復力を身につけるために4つの実践トレーニングを解説したパートIIとの2部構成。

きょうは後者「パートII 最強メンタル=超回復力を身につけよう」内の第4章「超回復力を身につける(理論編)に焦点を当ててみたいと思います。

超回復力はどうやって身につける?

著者によれば、超回復力を身につけるために必要なものは「戦士のマインド」「自己肯定感のアップ」「他者との関係性(感謝の心)」であり、それを実践へと具体的に落とし込んだのが次の4つなのだそうです。

・火の呼吸:戦士のマインド(体の活性化)

・無双拝:感謝の心(カリスマ性アップ)

・武道トレーニング:自己肯定感のアップ

・禅瞑想:戦士のマインド(平常心を保つ)

(128ページより)

超回復力とは「前より強くなる力」のことで、それを身につければ視座が高くなるのだといいます。

1日5分からでかまわないのでこのトレーニングを始めてみれば、超回復力を身につけて強いメンタルを手に入れることができ、肉体も強くなり、社会という“戦場”をタフに生き抜く戦士になれるというのです。

4つの実践トレーニングはすべて、人間の脳内で発生する「脳内ホルモン」を出すために行うものだそう。それぞれ次のような脳内ホルモンを出すために作用するのだといいます。

・火の呼吸:アドレナリン

・無双拝:オキシトシン

・武道トレーニング:テストステロン

・禅瞑想:ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン

(131ページより)

火の呼吸によって脳(心身)を高活性化させ、無双拝によって落ち着いてから、武道トレーニングで強くなるためのテストステロンを出し、禅瞑想で報酬系のホルモン(プラスのホルモン)を体全体に出して全身を充実させるというのです。それぞれを確認してみましょう。(128ページより)

1. 火の呼吸で「活力」をアップする

短いスパンの呼吸(呼気と吸気)を一定時間行うことで血流をアップさせ、生命力を上げるのが火の呼吸。脳内ホルモン的には、アドレナイリンを分泌させるそうです。

アドレナリンとは、昇圧薬として利用されるホルモンで、交感神経系の作用を増強して心臓の働きを強め、心拍数増加、心収縮力増加、末梢血管収縮などを引き起こします。この状態は、ランニングと同じ効果があると言われています。 これを行うことで呼吸力が鍛えられ、あなたの中に活力があふれて、やる気がみなぎってくる状態になります。(132ページより)

実際にトレーニングに取り組み始めてみると、やる気が出ない日が必ず出てくるもの。しかし大切なのは、そんなときでもとりあえず火の呼吸をやってみること。すると、それだけでやる気が出てくるので、他のトレーニングも続けられるようになるのだそうです。(132ページより)

2. 無双拝で「社会との協調性」をつくる

「無双拝」は、著者の現在(ビジネス時代)の師匠である西田文郎氏が提唱しているもので、人間の感謝の力を最大化する「和の愛」のトレーニングなのだそう。

無双拝を行うことで、あなたの中に感謝の気持ちが生まれ、脳内ホルモン的にはオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンは「愛情ホルモン」とも言われる物質で、お母さんが赤ちゃんに授乳する際に大量に生成され、注がれていきます。

ほかにも、脳内で分泌されることでストレスの緩和や不安や恐怖心の解消、相手への信頼の気持ちが出てきたり、社交的になって人と積極的に関わりたい気持ちが高まる効果をもたらしてくれます。(134ページより)

つまりは社会的な協調性が醸成され、自身を魅力的な人物にさせてくれるということのようです。(133ページより)

3. 武道トレーニングで「強い自分」になる

「ストレッチ」「空手の稽古」「筋トレ」の3つを組み合わせた武道トレーニングは、4つのうちで唯一、本格的に体を動かすトレーニング。

ちなみに体を動かすトレーニングによって分泌されるホルモンがテストステロンだそうです。

テストステロンの効果として期待できるのは、「強くなった」という感覚を身につけることができることです。

たとえば、スクワットや腕立て伏せをしたり、サンドバッグを殴ってみたり、もしくはシャドーボクシングをしたりすると、体が暖かくなるのと同時に、なんとなく自分が“強くなった”ような気になりませんか? これはテストステロンが分泌されているからです。(135〜136ページより)

もちろん筋力もアップしますが、メンタル的にはこの「強くなった感覚」が大事なのだそうです。(135ページより)

4. 禅瞑想で「擬似ゾーン状態」に入る

この瞑想は、「正しい姿勢」、「一定のリズム」、「一定の呼吸」で、「いまに集中する」という禅の考え方をベースに瞑想と呼吸を行うもの。禅瞑想をすることで、脳を中覚醒状態に近づけることができるのだといいます。

スポーツ選手が極度に集中して能力を120%発揮する状態を「ゾーン」と呼ぶことを、あなたも聞いたことがあると思います。このときの脳は、中覚醒状態になっています。(137ページより)

つまり中覚醒状態は、「最高のパフォーマンスを発揮できる脳の状態」であるということ。それは禅瞑想の際に行うロングブレスによって擬似的につくり出せるのだそうです。(136ページより)

このあとにはトレーニング法が写真つきで紹介されているため、超回復力を効率的に身につけることができるはず。

慢性的にストレスを抱えていたり、そのために落ち込んで過ごしているという方にとっては、大きな助けとなるかもしれません。

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Source: 白夜書房

Photo: 印南敦史

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