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印南敦史の「毎日書評」

よりよい夫婦関係のために、心がけておきたい5つのポイント

author 印南敦史
よりよい夫婦関係のために、心がけておきたい5つのポイント
Photo: 印南敦史

不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(五百田達成 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、人間関係、コミュニケーションに関するアドバイスで定評のある心理カウンセラー。

過去にも『「言い返す」技術』(徳間書店)、『話し方で損する人 得する人』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などをご紹介してきましたので、ご存知の方も多いと思います。

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新刊である本書のテーマは、“夫婦関係”。根底にあるのは、「夫婦がうまくいかない理由は、『夫婦の会話』がうまくいかないから」だという考え方です。

結局のところ、夫婦がうまくいくとは、夫婦のコミュニケーションがうまくいくということ。

夫婦仲がいいとは、夫婦の会話がうまく行われているということ。

夫婦とは関係であり、夫婦仲とは日々のコミュニケーションです。

夫婦がうまくいくためには夫婦の会話が欠かせません。

逆に言うと、夫婦の会話さえうまくいけば、夫婦はうまくいくのです。

(「はじめに うまくいっている夫婦の話し方」より)

つまり本書は、「夫婦の会話を円滑にし、夫婦のコミュニケーション不全を解決することで、結果的に夫婦の関係がうまくいくようにするための本」だということ。

第1章「基本編 まずは押さえたい夫婦のルール5」に注目してみましょう。

夫婦の関係

× 相手を家族と思う

○ 相手を他人と思う

たとえば「靴下どこ?」とか「ご飯まだ?」など、普通ならば他人には絶対に使わない不躾なことばを、家族にぶつけた経験は誰にでもあるはず。

しかしそれが許されたのは、受け止める側が寛大な愛を持っていたか、しぶしぶ受け入れてくれたから。すなわち「家族だったから」なのだと著者は主張しています。

でも夫婦になった相手は、「無条件で許してくれる親」でも「“あうん”の呼吸で通じ合えるきょうだいでもありません。結局のところ夫婦は他人なので、大人同士、相手をきちんと他人として敬い、気遣うことが大事だということです。

「家族ってこういうもの」の「こういうもの」は、人によって違うもの。

「家族とは許し合い、助け合うもの」と思っている人がいれば、「家族とはいえ独立した人間なのだから、お互いに干渉すべきではない」と考えている人もおり、そこに正解・不正解はないわけです。

だからこそ、パートナーのことはフラットに他人と思っておくくらいでちょうどいいのだと著者は言います。(28ページより)

夫婦のルール・マナー

× 自分の家だからやりたいようにやる

○ 同居人としてのルール・マナーを守る

夫や妻に対しては、実家の家族のように甘えないことが大切。

そのためには、相手を「シェアハウス仲間」だと思ってみるのが効果的だそう。夫婦という関係は「好きになった相手」「家族を運営するパートナー」という面だけでなく、「同居相手」という側面も強いというのです。

基本的にシェアハウスには、居住者同士が気持ちよく過ごすための決まりがあるもの。

「風呂・トイレの掃除は当番制」「各自の友だちを泊めるのは禁止」などのルールがあり、それ以外にも「夜中に騒がない」「顔を合わせたら挨拶をする」など暗黙のうちに決まっているマナーもあるでしょう。

普段は意識していないかもしれないけれど、夫婦にも夫婦ならではのマナーやルールがあるはずで、「あってしかるべき」だということです。(32ページより)

夫婦の情報共有

× 以心伝心で通じ合う

○ 報・連・相をサボらない

夫婦関係を「無償の愛で結ばれた家族」だと勘違いしないためには、ときに相手を「戦友」だと思って接するのも有効だといいます。

夫婦には、ライフステージや環境の変化に伴い、次々と困難・トラブルが押し寄せるもの。

夫婦は一緒に協力してそれらを解決し、乗り越えていく必要があります。そんな大変な毎日は戦争のようだからこそ、「戦友」だという考え方です。

そして、そんなふたりに重要なのは報告・連絡・相談、いわゆる「報・連・相」。

仕事においても、情報共有がうまくいっていないチームはすぐにつぶれてしまいます。

夫婦でも同じで、「今後どのような夫婦でいたいのか」「どんな家庭をつくっていきたいか」といったものから「次の休暇はどう過ごすか」「きょうの夕飯はなににするか」といったことまで、夫婦で共有すべき事柄は多種多様。

そして戦場での情報不足が命取りになるのと同じで、些細な連絡ミスが、夫婦のいざこざに発展するケースは少なくありません。したがって、夫婦のコミュニケーションは、なんでも言い合うことが重要だというわけです。(36ページより)

夫婦の愛情表現

× 照れくさいからいまさら何も言わない

○ 「ありがとう」「大好きだよ」としつこく言う

「照れくさい」と感じてしまう人も多いでしょうが、相手を好きだと思う気持ち、感謝している思い、気遣う態度は、表に出さないより出したほうがいい。

というより、むしろ積極的にアピールしなければならないと著者は訴えています。

ほとんどの夫婦は、もっとも初期には「恋人同士」だったはず。そんな、恋人としての気持ちを忘れないようにすることもまた、夫や妻に対して依存してしまわないために大切。

そして、そのための手っ取り早い方法が「愛している」「大好き」「ありがとう」といったポジティブな気持ちを常に相手に伝えていくことだというのです。(40ページより)

関係のメンテナンス

× 過信してダメにする

○ 大切にメンテナンスする

夫婦の間でトラブルがあったとき、「こっちは悪くない、改善すべきはあっちだ」と思うこともあるはず。

しかしそんなとき、「相手の性格・行動を変えよう」と思うと、たいていはうまくいかないもの。それよりは、自分の行動・発言を変えるほうが手っ取り早いそうです。

相手へのコミュニケーションを少しでも変えると、ふたりの間の空気関係は少し変わるということ。

いい関係を維持していくにはそれを繰り返していくことが大切で、逆にいえば、地道なメンテナンスで夫婦仲は必ずよくなるのです。(44ページより)

もし現在の夫婦仲がうまくいっていなかったとしても、改善するためのヒントが本書には必ずあると著者は断言しています。

パートナーとの関係をなんとかしたいと悩んでいる方は、手にとってみてはいかがでしょうか?

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Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン

Photo: 印南敦史

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