仕事と私生活の境界線に。1日にメリハリをつける「フェイク通勤」の取り入れ方
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リモートワークになって、多くの人が喜んだのは、毎日の通勤がなくなったことです(1日中リラックスした服装で過ごせることのほかに)。
車通勤の渋滞にイライラしたり、よく遅れる公共交通機関に困らされたりした頃に比べれば、ベッドから起きて別の部屋に移動するだけ(あるいは同じ部屋のまま)でいいなんて、まるで夢のようだと思ったことでしょう。
しかし現在、一部の人たちは、パンデミック前の「通勤」に戻りたいと感じています。
自宅で家族と共に自己隔離状態になった今、かつての通勤が、1人になれる貴重な時間や、仕事と私生活を分ける明確な境界線を提供してくれていたことに気づいたのです。
リモートワークでは、いつ「勤務時間」を終えればいいのかわからなくなることがあります。あなたもそう感じているなら、「フェイク通勤」を試してみてはいかがでしょうか?
フェイク通勤とは?
フェイク通勤の目的は、ドイツ語で言う「Feierabend」を再創造することです。この言葉は、仕事を終えてから娯楽や休息が始まるまでの間の時間を意味します。
ベルリン在住で41歳のソフトウェア開発者が、BBCのインタビューで、Feierabendには2つの意味があると話していました。
1つは、その日の仕事を終える瞬間という意味です。もちろん気分の良い瞬間です。
そしてもう1つ、仕事を終えてから寝るまでの間の時間という意味もあります。
Feierabendはセルフケアだけでなく、資本主義にも大いに関係があります。労働者に、1日の終りにリラックスする機会を与えれば、翌日にはより生産的になるだろうという考えがそこにはあります。
34歳の研究者で政策顧問のドイツ人Nils Backhaus氏はBBCに対し、次のように語っています。
仕事の後はしっかりと休む必要があります。でなければ、翌日がんばれません。
ストレスと回復はセットなんです。身体のリズムのようなものです。
フェイク通勤の取り入れ方
まず第一に、朝と夜(あるいは仕事の始まりと終わり)にフェイク通勤のための時間を確保してください。
とはいえ、これがなかなかの難題かもしれません。少し余計に早起きをしなければならない場合はなおさらでしょう。
時間が確保できあら、「通勤」の代わりをしてくれるアクティビティを選びます。
音楽やポッドキャストを聴きながら(あるいは静寂を楽しみながら)散歩する、10〜15分間ヨガをする、YouTubeで動画を見る、本を読む、などなんでもかまいません(ただし、SNSやニュースのチェックはNG)。
あとは、選んだアクティビティを、仕事を始める前と、仕事を終えてリラックスタイムに入る前に実行すればOKです。
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Image: Kryvenok Anastasiia/Shutterstock.com
Source: BBC
Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之
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