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印南敦史の「毎日書評」

ポジティブな人ほどリッチになる。「お金に困らない人」のお金の使い方

author 印南敦史
ポジティブな人ほどリッチになる。「お金に困らない人」のお金の使い方
Photo: 印南敦史

この本は、僕たちが「難しい」「汚い」「品がない」……といったようなイメージを抱いてしまいがちなお金について、その思い込みから少しでも解き放たれて、豊かになっていただけるように、やさしい物語調にしてみました。(1ページより)

不思議とお金に困らない人の生き方』(本田 晃一 著、祥伝社)の冒頭にはこう書かれています。著者は、「ネットマーケティングのパイオニア」と呼ばれる人物。

2007年に、日本一の個人投資家である竹田和平氏から後継者としての打診を受け、多くの帝王学を学んだのだそうです。

ここでは、そうした人生の先輩の思いを引き継ぎ、「お金と仲よくなるうえで大切な“考え方”について伝えています。

特徴的なのは、「ボク」と「金じぃ」との会話によって話が進められていく点。話しことばを追いかけながら、お金についての大切なことがらを学ぶことができるわけです。

ちなみに「金じぃ」とは、お金が生まれたころから存在している「おカネの集合意識」、あるいは「すべてのおカネの総代」として位置づけられているのだとか。

きょうはCHAPTER 3「『使い方』を変えれば、『受け取り方』が変わる!」のなかから重要な部分を引き出し、その内容をまとめてみたいと思います。

ポジティブな人ほどリッチになる理由

「ボク」はいままで漠然と、「どうしたらお金がもっと入ってくるんだろう?」と考えていたのだそうです。

ところが「金じぃ」の話を聞いていたら、「お金との向き合い方のほうが大事」だといわれているような気持ちになってきたのだといいます。

「金じぃ」はその考え方を認めつつも、「どちらのほうが大事かというよりも、問題は順序」だとつけ加えています。

お金との向き合い方を変えなくては、たとえポンと大金を手にすることがあったとしても、“幸せなカネ持ち”にはなれないのだと。

ボク おカネは、よくも悪くも人の気持ちを増幅させる……。ネガティブな人はもっとネガティブになるし、ポジティブな人は、もっとポジティブになるんですね。(83ページより)

ネガティブな人がお金を手にすると、ネガティブな気持ちが増幅されるもの。

すると、いくらあっても満たされなくなってしまいます。そのため、手にしたお金を失うことを恐れて囲い込もうとしたり、満たされない気持ちを満たすため、おかしな使い方をしてしまったりするわけです。

たとえば男性の金持ちが、家庭を放ったらかして女性のいる店で散在したりするのも、“おかしな使い方”のひとつでしょう。

もちろんお金を流していることに間違いはありませんが、そういう使い方の根っこにあるのは単なる見栄。したがって、いくら費やしたところで心が満たされることはないということです。

しかも結果的には、自分のいちばん大切な人を悲しませてしまうことになるかもしれません。それは、“不幸せな金持ち”のひとつの典型例だといいます。

お金が流せばなんでもいいというわけではなく、使い方にもよし悪しがあるということ。(82ページより)

「ネガティブな心のクセ」をなおす

では、ポジティブな人がお金を持つとどうなるのでしょうか? この問いに対して、「金じぃ」は次のように答えています。

金じぃ ポジティブな人がカネを手にすると、ポジティブな気持ちが増幅する。

そういう人は、カネを失う恐怖心が薄い。すでに心が満たされておる。

だから、決して見栄っ張りな使い方はせず、素敵な使い方――人を心底、喜ばせるような使い方ができるんじゃ。(84ページより)

そして、そういう使い方ができる人ほど、その人を経由するお金が増えるもの。したがって、もっとお金に恵まれるわけです。

さらにいえば、そんな幸せな金持ちを目指すためには、先に自分の“心のクセ”をなおすことが重要だといいます。(84ページより)

「ホームステイ先」を見つける

ここで「金じぃ」は「ボク」に対し、2つのトレーニング法を教えています。

まずひとつ目は、「ホームステイ先」を見つけることだそう。

たとえば英語が話せるようになるための最速の手段は、英語を話す家で暮らすことであるはず。

同じようにお金に対してポジティブになるには、お金に対してポジティブな人と過ごすのがいちばん手っ取り早いという考え方です。

とはいえ幸せな金持ちに弟子入りしようとしても、それは現実的に難しいこと。しかし、直に接する手段がなくとも方法はあるといいます。

金じぃ 幸せカネ持ちには、本や動画で発信している人もたくさんおる。

それを日々、読んだりみたりすることでも、彼らのカネとの向き合い方をインストールしていけるんじゃ。(85〜86ページより)

たしかにそれなら、普段の暮らしのなかでもできそうです。(85ページより)

「世の中に豊かさを流していること」を実感する

もうひとつのトレーニングは、日常的な場面で、自分が払ったお金がどこへいくのか想像すること。

金じぃ すべては想像、妄想でいい。使う額もまったく問題ではないぞ。

重要なのは、自分はカネを使うことで、世の中に豊かさを流してるんだと実感することじゃ。

すると、心がほんわかと豊かになる。このトレーニングは、豊かさを流している自分を実感することで、心を豊かにするためのものなんじゃよ。(88ページより)

心のクセをネガティブからポジティブへと変えるには、お金を使うたびに“豊かさの流れ”を想像し、その流れを生み出している自分自身を実感するという反復練習が大切だというのです。(87ページより)

肩の力を抜いて、リラックスしながら読み進められるのが本書の魅力。読み終えるころには、いつの間にかお金についての大切な考え方が身についているかもしれません。

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Source: 祥伝社

Photo: 印南敦史

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