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YESと答えられますか? 「仕事ができるリーダー」としての資質を問う3つの質問

author 訳:堀込泰三
YESと答えられますか? 「仕事ができるリーダー」としての資質を問う3つの質問
Image: treety/Shutterstock.com

何年たっても思わず話したくなるような、ポジティブな記憶が残るリーダーのもとで働いたことはありますか?

人は、言われたことは忘れる。してもらったことも忘れる。でも、感じたことは忘れない。

ということわざがあるように、リーダーからの指導そのものではなく、それによって感じたポジティブな感情が記憶につながっているのだと思います。

感情とは、心によるもの。あなたは知覚だけでなく、感情的にもその上司とのつながりを感じているのでしょう。

そう、真のリーダーシップとは、いかに有効な関係性を築けるかどうかなのです。

自分に問うべき3つの質問

自身のリーダーシップのレベルを知るには、多少の自己分析が必要です。パンデミックによりリモートワークが当たり前になったこの状況ではなおさらです。

その意味でも、あなたは、次の3つの質問に心からYESと答えられますか?

1. 私心を捨てて、自信をもって部下に接しているか?

誰にだって私心はあります。でも、チームの環境で、プライドやエゴに執着していませんか? 私心を捨てない限り、意思決定は悪い方向に向かうのが普通です。

Transfluence: How to Lead With Transformative Influence in Today's Climates of Change』の著者、Walt Rakowich氏はこのように述べています。

自身のプライドや恐怖に対して内向きに執着していると、アクセス、加速、ダイバーシティに関する意思決定が利己的になってしまうでしょう。

グローバルな不動産会社PrologisのCEOを務めていたことがあるRakowich氏は、技術や情報を自分の目的のために使うことに対し、警鐘を鳴らしています。

(技術や情報を自分の目的のために使うと、)自分がやりたいこと、保身や自分の課題解決に必要なことばかりに気を取られてしまいます。

Rakowich氏は、部下に向けた外向きの注目を維持するために重要な3つの価値観を提唱しています。

それは、謙虚さ、心、誠実さ

「謙虚さ」とはリーダーが自分をどう見ているか、「心」はリーダーが他者をどう見ているか、「誠実さ」はリーダーが他者とどう接しているかを意味します。

人々に向けて私の魂を公開したとき、これら3つの価値観が見えているのが理想です。

リーダーにとって、そのような行動が、変化と影響力の日々を送るうえでの備えとなるのです。

2. 部下の心理状態は安全か?

Harvard大学のAmy Edmondson氏が行った心理的安全性に関する研究では、安全な文化を築いたリーダーこそ、より多くの学びと成果が得られることがわかりました。

安全な文化とは、部下が自由に声を上げられ、失敗を恐れずに実験でき、自身の意見を言えて、またいつでも助けを求められる環境です。

リモートワークが主流の今、これが特に重要になっています。リモートで心理的安全性がなくなると恐怖が訪れるからです。

恐怖が存在すると、会社のポテンシャルを出し切れません。私たちは怖いとき、仕事に積極的に取り組んだり、イノベーティブになったりできないのです。

恐怖がモチベーションにつながると主張する人もいますが、実際のところ恐怖は信頼を壊すだけ。つまり、モチベーションを下げる究極の手段なのです。

さらに悪いことに、(米国の場合)この分断された政治的気運の中では、先の大統領選についての議論は避けられないかもしれません。それがいっそう心理的安全を脅かすことがあります。

Reflektiveが行った調査では、「職場で政治的な会話をする」と答えた男性(67%)の割合は、女性(46%)を大きく上回りました。

また、「政治的な不安定性が仕事に影響している」と答えた男性(56%)が女性(43%)より多かったのは、そのことが原因の1つでしょう。

さらに、「職場の同僚と政治について冷静に話し合うことができない」と答えたのは米国人の4分の1以上(26%)、「職場での感情的な争いを解決するためのツールがない」や「スキルがない」と答えたのはそれぞれ38%と27%でした。

調査結果を受け、ReflektiveのGreg Brown CEOは次のようにコメントしています。

翌週の会話の方向性を決めるのは、人事、リーダー、経営層です。

私たちは、多様なチーム、多様なアイデア、チャレンジ精神を支えるような職場文化を形成する責任を担っています。

イノベーションを起こすには、政治的思想の違いやイデオロギーの違いを問わず、皆が一堂に会して協力し合うことが必要なのです。

そのような環境こそ、心理的安全が実施されている状態です。

3. 進んで他者を理解しようとしているか?

テクノロジーを通じたコミュニケーションが主流の現在、部下と顔を合わせる機会がありません。

そのような状況では、リモートチームが持っている感情の「理由」を知ろうとすることがとりわけ重要です。

リモートリーダーは、相手の視点に立ってものごとを見ようとしなければなりません。少し立ち止まって、相手の日々の生活に思いを巡らせてください。

リモートワークへの移行は、彼らのパフォーマンスや健康にどのように影響していますか? そして、それはなぜですか?

結果だけでなく、その背後にある理由を理解しようとすることで、部下や同僚に必要なソリューションを提供できるようになるはずです。

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Image: treety/Shutterstock.com

Source: Amazon, Prologis, PubsOnLine, Reflektive

Originally published by Inc. [原文

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