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特集:ともに働く―Tips for a working couple

目指せ「筋肉質な部屋」。モノを捨てなくても整理はできる|ロジカル片付け Vol.2

目指せ「筋肉質な部屋」。モノを捨てなくても整理はできる|ロジカル片付け Vol.2
Image: Shutterstock

自宅を「集中できる環境」にする<ロジカル片付け連載>。

第2回のテーマは、片付けの成功確率を高めるうえで欠かせない「メンタル・チェンジ」について。

自宅に「精神と時の部屋」をつくる方法をご紹介した初回に続き、「ロジカル片付け」の達人である米田まりなさんに取材しました。

ロジカル片付け Vol.1はこちら>>

集中できない自宅を「精神と時の部屋」にする|ロジカル片付け Vol.1

目指すは「筋肉質でヘルシーな部屋」

苦労して部屋を整理・整頓しても、すぐに元通りに散らかってしまう…。そう悩む人に米田さんがすすめるのは、「部屋に対する理想や夢を捨てる」こと。

デザインを主軸とした部屋ではなく、機能を主軸とした部屋を目指すべきと話します。

(×)デザインを主軸とした部屋

ごちゃごちゃした部屋
Image: Shutterstock
  • ほとんど使わない「見栄えのよい雑貨類」が居住空間に出しっ放し。ホコリをかぶりやすく、肝心の「使うモノ」が紛れて探しにくい
  • 使うモノが部屋のあちこちに点在し、導線が複雑になりやすい

(〇)機能を主軸とした部屋

片付いたデスク
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  • 「今すぐ(今週)」使うものしか視界に入らず、出し入れが一瞬でできる
  • 使用頻度の低いものは押し入れやクローゼットに収納。ホコリもかぶらず、ケアが簡単

「上記のような“機能を主軸とした部屋”なら、1日5分程度の整頓だけで、キレイな状態を維持できます。

身近に置くのは毎日稼働するものばかり。

動きやすく、ムダがないという意味で、私はよく“筋肉質でヘルシーな部屋”という言い方をしています」(米田さん)

家で集中できないのは「いらないモノ」のせいかも?

「筋肉質でヘルシーな部屋」のメリットは、1日5分でキレイが保てることだけではありません。

視界に入るのはよく使うものだけで、余計な情報が入ってこない。この状態が、集中力を高いレベルでキープしてくれるのです。

とくに危険なのは、「未完了のタスク」を思い出させる情報です。

在宅勤務の場合、オフィスにいるとき以上にプライベート(家事や趣味、人間関係)でのやり残しが頭に浮かんでしまいます。

マイクロソフトの研究によれば、人間はマルチタスクをすると、集中力が40%も減少するそう。作業に使わないモノは、視界に入らないようにすることがとても大切なのです。

「いま取り組みたい作業と関係ないものが目に入ると、無意識に違和感をおぼえたり、刺激を受けたりして、集中力が削がれてしまいます。

よくあるのは、不要なモノが出しっ放しになっているのに、その存在を忘れてしまうこと。そこにあることに慣れすぎて、自分では気づけないんです」(米田さん)

写真で「いらないモノ」を客観視する

写真を撮る
Image: Shutterstock

そこで米田さんがすすめるのが、部屋の写真撮影。

デスクの上、洗面所、キッチン、ベッドまわりなどを気になる場所を、1点1点のアイテムが見えるくらいの距離で撮影していきます。

写真を撮影したら、以下のリストでチェックしてみてください。

□ 定位置がなく、出しっ放しになっているモノがある

□ 頻繁に使うモノよりも、滅多に使わないモノが手前にある

□ 今月一度も使っていないモノがある

□ その場所では使わないモノがある

□ 行動を妨げるモノがある

□ 毎日使うモノを取り出すのに、2アクション以上必要となる(扉を空ける、ケースを引き出す、等をそれぞれ1アクションと数える)

3つ以上当てはまったら要注意!

そこにいるだけで気持ちが散漫になる、残念なスペースになっているかもしれません。

モノを捨てなくても整理はできる

棚
Image: Shutterstock

筋肉質な部屋を目指す、作業と関係ないモノを排除する──というと、「まずはモノを捨てなくては」と焦ってしまうかもしれません。

確かに多くの片付け本では、「モノを捨てれば幸せになれる」と説かれています。

しかし意外なことに、米田さん自身はモノを愛する気持ちが強く、モノを捨てることに人一倍抵抗があるのだそう。

そこから「捨てない整理収納アドバイザー」としての活動をスタートし、「モノを捨てずにミニマリスト状態を保つこと」をモットーとしてきました。

モノを愛する人の片付けのポイントは、モノを所有する意味を定義して、その理由に応じて最適な配置をしていくことです。そうすれば、モノを捨てなくても部屋は機能的になります」(米田さん)

片付けの基本は、「定義づけ」と「定位置作り」の繰り返し。

テレビ番組のお掃除企画のように、短時間でキレイにしようとするのはリバウンドのもとだと米田さんは語ります。

米田まりなさんが教える<ロジカル片付け連載>。

次回は「定義づけ」について掘り下げるとともに、片付けの成功率を上げる「片付けフロー」をご紹介します。

整理・収納コンサルタント 米田まりなさん

米田まりな

東京大学経済学部卒、2014年住友商事入社。現在は株式会社サマリーに出向し、資金調達やデータ解析業務を行う。2020年3月、Discover21より「捨てない片づけ」を出版。12月にPHP研究所より「集中できないのは、部屋のせい」を出版予定。

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Image: Shutterstock

田邊愛理

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