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エコアルフ、エルバイン、セーブ・ザ・ダック。サステナブルな新鋭ブランドの中綿アウター3選

エコアルフ、エルバイン、セーブ・ザ・ダック。サステナブルな新鋭ブランドの中綿アウター3選
Photo: 多田悟

“SDGs”という言葉がさまざまなメディアで頻繁に取り上げられるようになった現在。

特に世界で2番目の“環境汚染産業”と呼ばれるファッション産業では、避けて通ることのできないアジェンダとなっています。

日本のアパレル企業もようやく重い腰を上げ、さまざまな取り組みを実施するようになりましたが、やはり欧州発のブランドの方が素早く対応し、着実な支持を得ている印象です。

今やリサイクル素材を使うだけではサステナブルとは言えません。素材調達、縫製、流通まで一貫して、環境や人権に配慮した取り組みがなされているブランドこそ、はじめてサステナブルとして認知されているからです。

さて、この時期のアウターとして欠かせないダウンジャケットですが、“アニマルウェルフェア”の観点から、今季は本物のダウンを使用していない製品をあえて選んでみては?

ワンシーズンで終わることのない着回しやすく洗練されたデザイン、従来のダウンに匹敵する防寒性軽さも備えている中綿入りアウターを厳選してみました。

北欧ブランドらしいミニマルデザインと機能性が際立つ「エルバイン」のオーガスト

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Photo: 多田悟

スウェーデン第2の都市ヨーテボリで、2001年に生まれたブランド「エルバイン」。

雨が多い土地柄もあって、防水性に優れた機能素材を用いた、スポーティかつ都会的なアイテムを得意としています。

こちらの中綿入りのボンバージャケット「AUGUST」には、10,000mmの耐水圧を誇るストレッチ・ウォータープルーフ素材を採用。

廃棄されたペットボトルを原料としたリサイクル素材である、サーモア社のエコダウンを中綿にすることで、厳しい寒さでも優れた保温性を発揮してくれます。

さらに、染色工程においても水を使用せず、生地の芯までしっかりと着色する技術を用いて耐候性を持たせています。

化繊のアウターにありがちな退色や変色がほとんどないというのもありがたいかぎり。

AUGUST価格4万円/エルバイン

ブランド名からしてサステナブルな「セーブ・ザ・ダック」は100%アニマルフリー

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Photo: 多田悟

イタリア・ミラノで2012年に設立された「セーブ・ザ・ダック」は、その名の通り、羽毛を使わない中綿アウターを得意としたブランドで、100%アニマルフリーを掲げています。

ダウンの代わりとして開発したのが、PLUMTECH®というポリエステルの綿。軽量で暖かいことは当然として、通気・速乾性に優れ、虫食いに強く衛生的な点が特徴です。

こちらのフーデッドジャケット「D3790U」は、撥水性に優れたマットな黒と、防風性に優れたグロッシーなオレンジが絶妙なコントラストを描く新作。

細すぎず太すぎないレギュラーフィットと、ポケットフラップなどの余計なディテールを削ぎ落としたデザインが、都会的な印象です。

なお同ブランドは、環境と人権を含めた持続可能性における取り組みが高く評価されている点にも注目。イタリアのファッションブランドでは初となる“B Corp(社会的および環境的パフォーマンス)”の認定を受けているほどです。

D3790U価格5万8000円/セーブ・ザ・ダック

コーヒーかすを再利用した素材を使った「エコアルフ」のカトマンドゥ ジャケット

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Photo: 多田悟

過去記事でも取り上げた、スペイン発のサステナブルなファッションブランドである「エコアルフ」

その魅力が凝縮した代表作が、こちらの「KATMANDU JACKET MAN」

最大の魅力は、防寒性軽量性に優れた中綿入りインナージャケットと耐水性に優れたシェルジャケットが一体化した3WAY仕様であること。

ややリラックスしたシルエットで、アウトドアテイストのフーディデザインは、合わせるボトムスやインナーを選ばず、幅広いシーンで着回せます。

また、コーヒーを抽出し終えたかすを原料として生まれた特殊な糸を用いた、速乾性消臭効果UVカット機能が期待できる素材を使用。

本来は捨てられるだけのゴミを再利用し、着用シーンを選ばないマルチパーパスなアウターとなっています。

KATMANDU JACKET MAN価格3万6000円/エコアルフ

***

日本国内にもサステナブルなブランドが次々と登場しているのは歓迎すべきことですが、欧州勢と比べると後塵を拝する状況であることは否めません。

そもそも新しい服を頻繁に買い換えるのをやめればいいという話は正論ですが、着心地や見栄えが悪くなった服を無理して着続けるなんてナンセンス。

我々が洋服を選ぶ際のひとつの指標としてサステナブルなブランドを意識し、無理せず実践できることから始めてみようではありませんか。


Photo: 多田悟

Source: エルバイン, セーブ・ザ・ダック,エコアルフ

構成・文/川瀬 拓郎 、スタイリング/仲唐 英俊、編集/庄司 真美

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