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採用面接でよくある質問トップ3。ビル・ゲイツはこう答えた

採用面接でよくある質問トップ3。ビル・ゲイツはこう答えた
Image: Artur Szczybylo/Shutterstock.com

就職面接の質問対策についてのアドバイスは無限にあります(著者自身も就職面接関連の記事をたくさん書いていますから)。

しかし、志望者の答えを評価する方法についてのアドバイスとなると、ずっと少なくなります (特に行動面接の質問については、著者もトライしたこともありますが)。

そんなわけで、プロバスケットボール選手のSteph Curry氏が、ビル・ゲイツに就職面接の質問を投げかけました

ビル・ゲイツ氏は、Microsoftでのソフトウェアエンジニアリング職の面接を受ける志望者という設定で、よくある質問に答えてくれたのです。

ゲイツ氏の答えから、彼が重要だと考えていることがはっきりと伝わってきます。

今後、あなたが面接官として志望者を評価するのに役立つ視点を示してくれています。

「弊社があなたを採用する理由は?」

なぜこの質問はよく登場するのでしょうか? この質問のせいで、志望者がうまく面接できたと思えることはめったにありません。

この質問の裏には、対話が予想外の方向に進んでしまった可能性があります。

面接官は1つのスキルだけに注目して、他の重要な点を無視してしまったのかもしれません。初めは緊張していた志望者にためらいがあったのかもしれません。

そして、最初からやり直せるとしたら、もっと自分をうまくアピールできるのにと思っているかもしれません。

ゲイツ氏の答えはいかに?

私が書いたコードを見ていただきたいと思います。

授業で学んだものよりはるかに良いソフトウェアプログラムを書いています。時間の経過とともに向上していると思うので、その意欲を見ていただきたいと思います。

また、他の人たちと協力して仕事ができると思います。他人の書いたコードに対しては少々厳しいかもしれませんが、全体的にはチームで仕事をするのが好きです。

大きな目標を目指して、どうすれば未来を予測できるかを考えるのが好きです。

ソフトウェアは素晴らしいですし、それに関わりたいと思っています。

簡にして要を得た答えです。

自分が達成したことだけではなく、向上し続けたい点にもフォーカスしていることがわかります。

ゲイツ氏は完璧主義者だと思いますが、完全なチームプレーヤーではないことを認めつつも、成果を目指すチームに加わって仕事をするのが好きだと述べています。

そして、会社に貢献できる業務が好きなのは明らかです。

ジュニアレベルのソフトウェアエンジニア志望者としては、いいえ、他のどんな職種でも、かなり良い答えではないでしょうか。

(注:この質問は好きではないけれど、志望者についてできるだけ知りたいと思っているなら、代わりに次の2つの質問はどうでしょう。

  • 「まだ取り上げていないことで、何か話したいことはありますか?」
  • 「これまでの質問の中で1つだけ答え直せるとしたら、どう答えますか?」

前提は同じですが、これらの質問のほうがピントはもっと絞られていると思います。)

「長所と短所を教えてください。それらをチームにどのように取り入れますか?」

個人的には、面接官が長所を聞く理由はわかりません。志望者の履歴書や経験を見ればそれは明らかなはずですから。

弱点に関しては、志望者は皆この質問に答える方法を知っています。理論上の弱点を1つ選んで、それを長所に転換するのです、よね?

では、ゲイツ氏はどう答えるのでしょうか。

そうですね、マーケティングのことはよく知りません。営業職には向いていないかもしれません。

どんな機能を持たせるべきかを考えながら、実際に製品を作る職種に魅力を感じます。

ソフトウェア業界の歴史を学んでいますし、これまでの失敗についても読んでいます。製品の定義や、製品を作ることについては精通していると思います。

顧客や営業、マーケティングを理解しているチームがあれば、それらの面では自分は貢献できないかもしれませんが、そんなチームとぜひ一緒に働きたいです。

勤勉さをアピールするためにワークライフバランスに悩んでいるなど、志望者がやりがちな実際の長所を短所に見せるようなことは、ゲイツ氏はしていません。

代わりに、ゲイツ氏はわかりやすい短所を認めています。自分はプログラマーで、営業職には向いていないのです。そして、役立つ製品を作ることが好きだと言っています。それは、会社の成功に繋がります。

「給与について希望はありますか?」

これもよくある質問です。

前の会社での収入は、新しい会社での給料とは無関係です。志望者がその仕事を選んだのは、経験を積むためだとか通勤が楽だったからかもしれません。

前の会社ではその人の価値がきちんと評価されていなかった可能性もあります。

理由が何であれ、それは前の会社の理由です。志望者の以前の給料は、あなたの会社が払いたい給料とは関係がありません。

つまるところ、社員の給料は、あなたの会社にとっての社員の価値を反映するべきなのです。ですから、自分が払う給料を決めるために前職での収入を聞かないようにしましょう。

とはいえ、ビルがどう答えるかは気になりますよね。

オプションパッケージが良いといいのですが。 私はリスクを恐れませんし、貴社には素晴らしい将来があると思いますので、現金報酬よりストックオプションがいただけたら嬉しいです。

高い給料を提供している他社もあると聞いていますが、公平に扱っていただき、オプションが重視されていることを希望します。

賢い答えです。ビルは市場を理解していることをアピールしています。

会社としては、オプションを提供する意思がない限り、給料を低く抑えることは無理でしょう。この志望者は、会社の成功に自分の将来の経済面の一部を賭けてもいいと思っているのですから。

「レバレッジの効いた答えで、なかなかいいね」とCurry氏も言っています。

中小企業では、ストックオプションを提供するのは難しいでしょう。でも、ボーナス、利益分配、コミッションなど、会社の成功を社員の総報酬に結び付ける方法は探せばあるはずです。

***

全体的に考えると、これらの答えからビルがしっかり予習していることがわかります。

検索すれば、Microsoftが理想とする社員像はテクノロジーを愛し、学ぶことを愛し、大企業の中ででも起業家精神を持って行動することが好きな人であるのは明白です。

まったく、そつがありません。これこそが、新入社員に求めたい姿勢でしょう。

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Image: Artur Szczybylo/Shutterstock.com

Source: YouTube

Originally published by Inc. [原文

Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.

訳:ぬえよしこ

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