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相手を困らせたい時に。怒りをそれとなくほのめかすメッセージ作成術

author 訳:堀込泰三
相手を困らせたい時に。怒りをそれとなくほのめかすメッセージ作成術
Image: Gramfid/Shutterstock.com

数年前、義理の母に思い切って打ち明けたことがあります。義母のメールがいつも怒っているように感じると。すると義母は驚きながら、「え、どうして?」と尋ねてきました。

よくわからないけど、いつもそんな風に感じていて。

たとえば、「3時にそちらに行ってもいいですか?」と私がメールして、「いいよ」と返してくれたとしますよね。

あなたにとってそれは「3時でバッチリ!」という意味かもしれないけれど、私にはなぜか「ああ、困った。あいつら、3時に来るのか」という感じに読めてしまって。

義理の姉も加勢してくれました。

そうそう。お母さん、もっと絵文字とかも使ったほうがいいと思う。

それ以来、義母のメールは、感嘆符(!)や顔文字、目がハートの絵文字などが散りばめられた、楽しいものに変わりました。

そう。彼女は別に、私への軽蔑の気持ちを受動攻撃的にメールの行間に隠していたわけではなかったのです(何を隠そう、私たちは仲良しなんです!)。

一方、あえて受動攻撃的なメールを書きたいときもあるでしょう。痛烈なメッセージを行間に匂わせて、あなたが怒っていることをそれとなく相手に気づかせたい。

この記事では、そんなときに有用なテクニックを紹介します。

受動攻撃的なメッセージを送りつけたくなる理由は、いくらでもあるはずです。いつも約束の時間に遅れてくるとか、相手が先に受動攻撃的な態度を取ってきたとか。

そんなシチュエーションに出くわしたら、「え、ひょっとして怒ってる?」と思わせるトーンのメールをして、相手を困らせてやりましょう

Evil Week:ハロウィーンに合わせて、いつもならおすすめしないようなちょっと意地悪でずるいライフハックをお届けする米Lifehackerの特集で紹介されたものです。

句点を多用する

米LifehackerのSlackでは、ミームやツイートの共有、仕事関連の会話がやり取りされており、多くの感嘆符が見られます。

たとえば下の会話は、私、編集長、副編集長の3人が、ある画像を記事で使う権利があるかどうかについて議論した際のやり取りです。

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Screenshot: Meghan Moravcik Walbert

句点よりも感嘆符が多いことがおわかりいただけるでしょうか。このように、チャットメッセージにおいて、感嘆符はフレンドリーな感じを与える役割を果たしています

一方で、句点は真剣さを伝えますNPRの記事では、その理由を次のように解説していました。

Binghamton大学で心理学を教えるCelia Klin教授によると、句点(ピリオド)を使うことでメールが意図せぬトーンになってしまうことがあります。

なぜなら、メールは「表情、声色、抑揚、間」といった、対面による言語コミュニケーションが持つ多くの特徴を欠いてしまっているからです。

言葉は進化します。そして、「我々は、メールに感情や対人的な情報を組み込むための方法を発明したのです。その一例が、ピリオドや絵文字などの句読点です。これに伴い、ピリオドの意味も変わりました」。

受動的攻撃行動も、その1つといえるでしょう。

とりわけ、肯定的な言葉(はい・いいです・OKなど)と真面目なピリオドの併用が効果的です。

果たして送信者は、ただ丁寧なだけなのか、あるいは自分を困らせようとしているのかと、読み手を困惑させることができるのです。

文の終わりの「。」はなぜ冷たく感じるのか?

短い(かつ甘くない)文章で

受動攻撃的な肘鉄を食らわすには、ひとこと返信がベスト句点すら不要です(追加効果を狙うのであれば併用してもいいでしょう)。

とにかく短くすることで、「言外に何かがあるのでは?」と匂わせるのです。

例として、2つのシナリオを挙げて説明します。

シナリオ1

A:クッキー焼いたから今から届けに行ってもいい?

B:はい

シナリオ2

Aさん:クッキー焼いたから今から届けに行ってもいい?

Bさん:もちろん、ありがとう。

シナリオ2は「ただ文章が丁寧なだけで、クッキーに関しては喜んでくれているはず」という印象を与える一方で、シナリオ1は「まじか、相手はクッキーを嫌がってる!」という感じがしますよね。

絵文字を一切使わない

受動攻撃的なメッセージでは絵文字を使うべきではありません

そもそも絵文字とは、言葉と通常の句読点だけでは伝えきれない、さまざまな感情を伝えるために存在します。

たとえば、上のシナリオ1で「はい」のあとに食いしん坊の絵文字を付け足すだけで、一気にクッキーを楽しみにしている雰囲気に変わります。絵文字が語気を和らげ、感情のミステリーを取り除く役割を果たすのです。

つまり、あえて感情をミステリアスにしたいようなときには、絵文字は不向きです。

1つだけ、例外があります。それは、親指を上げた「いいね」の絵文字。いいねの絵文字を1つだけ送りつけるほど、受動攻撃的な方法はないのではないでしょうか。

いいねの絵文字が2つ並んでいれば、なんだか熱狂的な感じがしますよね。でも1つだと、その親指が中指に見えてくるから不思議です。

完全スルー

もっとも受動攻撃的な対応、それはスルーです。会話が終わってしまうことを恐れることはありません。いずれにしても、誰かがどこかのタイミングで会話を切らなければならないのですから。

せっかくやるなら、できるだけ効果的なスルーになるよう、沈黙を繰り出すタイミングをうまくコントロールしてください。

たとえば「またディナーをドタキャンしちゃってごめんね! これで最後だから!」というメッセージが来たら、スルーで返しましょう。

それにより、沈黙を貫きながらも、大声で明確な返事をしているのと同義になるのです。

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Image: Gramfid/Shutterstock.com

Source: NPR

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文

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