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リスクのある意思決定をする前に。正しい決断を下すための5ステップ

author 訳:春野ユリ
リスクのある意思決定をする前に。正しい決断を下すための5ステップ
Image: T.Dallas/Shutterstock.com

ビジネスで、革新的なアイデアの立ち上げ、新しい広告キャンペーンの作成、会社の方向性の変更といった重要な決定をするときは、たびたび大胆なアクションが求められます。

こうした決定を下すときは、「勇気」という精神的な見返りの形で、貴重な「心の貨幣」を獲得できるめったいない機会になります。

勇気は、ビジネスを行なうときの心理的な魅力の1つと見なされることさえありそうです。

勇気は、株式の購入、起業家になること、会社の方向性の変更といった勇敢な行動をとることで受け取る報酬です。

勇気というモチベーションの力は、進化する経済活動から利益を得ることを望んで、この10年間の中で最も速いスピードで新たなビジネスが急増したことにも貢献しているのかもしれません。

世間一般の通念では、特にギャンブルによる金銭的損失に関して、人間は一般的にリスクを避けるとされています。概して、リスクが高い大きな賭けに出るより小さくて安全な賭けを選ぶのです。

しかし、シカゴのイリノイ大学のDavid Gal氏と私が行った最近の研究では、人生の重要な決定を下すときは、異なるパターンの結果になることがわかりました。

ビジネスを始めるために安定した仕事を離れるなど、より重大で高リスクの選択肢を好む傾向が出てきます。そのような行動を取る潜在的な要因は、「自分はいざとなったら勇気を出せる人間だ」と感じたいという気持ちです。

大胆さは、多くの試みでハイリスク・ハイリターンの結果を求めるときの基本的要件です。

私たちの調査では、フットボールの試合では、延長戦にもつれ込むより思い切ったプレイをして一か八かの勝負に出るというハイリスクの選択をする傾向があることがわかっています。

また、病気の治療に関しても、リスクが低く効果もほどほどという治療より、リスクが高くても良い結果が出る治療を選択する傾向があるのです。

「勇気がある=怖いもの知らず」は間違い

チェス盤の上で悩む男性のフィギュア
Image: Khongtham/Shutterstock.com

勇気は、怖いもの知らずに何かを追い求めることだと誤解されることが多すぎます。

勇気とは恐れを知らないことではなく、恐れを認めながらも、目を開いて前進することです。ビジネスをしていると、リスクの高い株式の購入、自分の会社の設立、敵対的買収など、そういう機会が山ほどあります。

勇気には、別の側面もあります。アリストテレスは勇気を「より高い目的の追求」と結びつけました。ビジネスを営む人々の場合、これは、成長、習得、可能性の実現を可能にする重要な決定を下すことで達成できるでしょう。

勇気は、自分で選択することで強化されます。自由意志の行動は、勇気があるように感じるのです。

勇気は必ずしもリスキーな行動を取ることではなく、計算された適切な行動の結果なのです。

確かに、勇敢と奔放の区別が難しいときもあります。人間が勇気という魅力的な特性を生まれつき持っているとしたら、無謀な決断でなく、正しい決断を下すために、次の5つのステップを実践しましょう。

正しい決断を下すための5ステップ

クリップに挟まれた紙
Image: Artur Szczybylo/Shutterstock.com

1. 立ち止まって自問する

勇気を示すという目的のためだけに行動しないようにしましょう。

「私は何をしているのか? なぜこれをしているのか?」と自問してみてください。このシンプルなアプローチは、自己認識力をつける助けになります。

大胆になりたいという欲求とビジネスの洞察力のバランスを取りましょう。行動のリスクと報酬を天秤にかけると、勝率があがります。

2. 中立的な立場のメンターを探す

有益なフィードバックをくれる人は強力な味方ですが、それ以上に重要なのは、中立的な立場にいる人、つまりこちらの決定の結果に関与しない人(たとえば、パートナーや同僚はダメですね)からフィードバックをもらうことです。

中立的な立場のメンターからは、偏りのないフィードバックをもらえる可能性が高いでしょう。

3. 最終目標の達成だけでなく、プロセスを大事にする

最終目標に囚われるのは簡単ですが、ゲームに勝つことより重要なのは、すべてのプレイを成功裏に行うことです。

会社を立ち上げて拡大する際は、最終目標の達成だけでなく、1つひとつのステップの成功にフォーカスしましょう。

4. 常に説明責任を持つ

ビジネス上の意思決定には、たくさんの選択肢があり、その1つひとつがさまざまなレベルのリスクを伴います。

選択肢ごとに、リスクと報酬を天秤にかけて、実行可能と達成可能の境界線にまたがるものを特定しましょう。

5. 結果を見直す

成功したり失敗したりするたびに、自分の下した決定を評価し直してみましょう。勤勉な人なら、何らかのパターンが見えてくるかもしれません。

大胆に見せたくて、大きな賭けに出ることを意識しすぎていませんか? それとも、好機が到来するまで、小さな賭けを重ねることを大事にしていますか?

結果を評価することで、自分の意思決定の癖を微調整しやすくなります

リーダーの立場にあると、組織全体に勇気を植え付けて、常にイノベーションを推進し、アイデアを新鮮に保つ必要があります。

ただし、自分の行動が「勇気ある自分」を感じたいという欲求への盲目的服従によるものか、それとも、健全で賢明なビジネス上の意思決定を反映しているのか、しっかり評価することが重要です。

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Image: T.Dallas, Khongtham, Artur Szczybylo/Shutterstock.com

Source: The Wall Street Journal, SSRN, APA PsycNet

Originally published by Fast Company [原文

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