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仕事のスランプやマンネリから脱出する3ステップ

author 訳:的野裕子
仕事のスランプやマンネリから脱出する3ステップ
Image: Benjamine Currie

世界的なパンデミックは、クリエイティビティを磨くのに最悪な環境の1つかもしれません。

新型コロナウイルスの感染が広まり始めた頃に、強い意志を示していた人たちが主張していたことは逆に、時間があればそれだけインスピレーションが湧くわけではありません。

誰もが疲れて参ってしまい、やる気が出ず、不意に襲われる不安でいっぱいです。少なくとも私はそうです。クリエイティブな仲間の多くも、同じように神経がまいっている状態です。

「大丈夫」と自分に言い聞かせているような状態で、クリエイティビティを保ち続けるにはどうすればいいのでしょうか?

絶望に屈する前に、好奇心や大胆な実験によって、インスピレーションが生まれるようにすることが大事です。

インスピレーションやひらめきが舞い降りて、クリエイティブなエネルギーが湧くのを待つのではなく、自ら具現化しましょう。

まずはコンフォートゾーンから始めよう

以前、Tumblrでこんな名言を見かけました。

コンフォートゾーンがあなたを殺すだろう。

ここ10年、ライターとして言葉の世界でもがきながら学んだことがあるとしたら、1人で書いていると自分の創造性は死ぬということです。安全で、温かく、慣れ親しんだ、居心地のいい状態が、正に死ぬ原因です。

自分の作品が孤独に侵されないようにするために、私は似たような分野と相容れない分野の両方に、定期的に首を突っ込むようにしています。

何千人もの前で即興でパフォーマンスをしたり、予算ゼロのミュージックビデオの演出をしたり、ホコリを被ったコニカ C35のフィルムカメラで下手な構図の35ミリのスナップ写真を撮ったりしました。

一見、このような試みは、書くこととほとんど関係ないように思えるかもしれませんが、効果があることもあります。

音楽をつくることで、ペース、リズム、拍子の機微を掴むことができました。視覚的な芸術は言葉で“伝える”のではなく“見せる”ことを教えてくれました。ライブパフォーマンスは、震え上がるほど怖くなったと同時に、クリエイティブな自信を育んでくれました。

あなたが画家であれば、構造の理解を深めるために楽曲制作に手を出してみてください。歌手、ダンサー、ライターであれば、視覚的なレンズを通して自分の作品を研究するために、写真や動画撮影に手を出してみてください。

アートとはまったく関係ない仕事をしている場合は、ここに挙げたものをすべて試してみてください。

どうせ誰もがしばらく家にいなければならないのです。試している間に、新しくやりたいことが見つかるかもしれません。

アートは色相環のようなものだと考えて、関係のない反対の色に手を伸ばしてみましょう。

分野の壁を取っ払い、洞察を融合し、自分の専門分野の作品を再構築する。それを繰り返します。

自分の五感をフルに使う

たとえば、私が新しい物語を生み出そうと座っている時は、五感すべてが浸るような神聖な場所をつくります。雰囲気を決め、現実世界を遮断し、あらゆる角度から物語の世界に自分を閉じ込めます。

視覚的には、LEDのストリップライトを仕事場に垂らし、物語の雰囲気に合わせた色に調整します。物憂げな話なら青、激しい話なら赤、心静かな話なら紫といった具合です。登場人物やプロット、設定のビジュアルボードもつくります。

クリエイティブなプロジェクトならどんなものでも、同じようなことができると思います。ライターであれば、感情や情緒の色やトーンを決めることで、それを自分の作品世界に広げやすくなります。

聴覚的なムードの設定をする場合は、私は物語の場面のプレイリストを作成し、書いている間は熱心にそれを聴きます。

物語の主人公が、2000年代初期の郊外に住む悩めるティーンであれば、そのムードに合わせてエモやオルタナを爆音で流します。自分の想像世界に耳を傾け、音の催眠術で物語の主人公をとらえます。

私の場合は、嗅覚も効果があるので、キャンドルの煙や香りも好みにブレンドします。人によっては、お香やエッセンシャルオイルのディフューザーもいいかもしれません。何にせよ、自分の創作物に合わせて香りを選び、香りを作品世界に漂わせてください。

体内に摂取するものは非常に個人的なものになりますが(私の場合は、アルコール度数の高いお酒かコーヒーで、それ以外はありません)、よく考えて、自分に効果のあるものを選びましょう。

自叙伝的なものを書いている間は、子どもの頃を思い出す懐かしのホットココアをすするのもいいでしょう。曲のテーマに合うのであれば、緑茶を飲んでもいいです。自分の仕事や作品の世界を味わいましょう

リラックスした雰囲気を狙うなら、キルトのブランケットに柔らかなクッションで温かい雰囲気をつくります。シルクやサテン、レースを加えれば官能的な雰囲気にもなります。

大きなブラシで幅広い動きを描けば劇的な雰囲気に、物語に焦燥感を出したければキーボードを激しく叩きつけるのです。

自分の創作する世界を投影した雰囲気の中に、自らを包み込みましょう

クリエイティブな刺激で自発性を引き出す

かつて、アメリカの作家Steven Pressfield氏はこう言いました。

書くこと自体は大変じゃない。座って書き始めるのが大変なんだ。それを妨げているのは抵抗だ。

(Pressfieldの著作『The War of Art』が未読なら、今すぐ読んでください。後で自分に10倍感謝することになるでしょう。)

自分をねじ伏せるような抵抗に逆らうには、自らの手綱を握り、さまざまなクリエイティブな刺激を試してみましょう

一番近くにある本を手に取り、37ページを開き、その3段落目を読み、2つ目の文で読むのを止めます。

書いたり、踊ったり、作曲したり、絵を描いたり、何かをつくったり、まさに今から始めます。もしくは、目を閉じて、地図を見て適当に目的地を決めるみたいに、ページの途中に指を挿します。

もしくは、「Random Word Generator」を使います。何かの言葉が創造力を刺激するかもしれません。やるなら、馬鹿みたいに思えることの方が良いです。

タイマーをセットして、創作するプロセスや創作したもののクオリティを判断したいという衝動を抑えてください。

生まれ出たものは、ただの視覚的、文書的な排泄物になるかもしれないし、新たな名作の始まりになるかもしれません。でも、そんなことはどうでもいいのです。あなたが生み出したという事実が大事なのです。

このようなマインドセットを身にまとい、真夜中に私は架空のキャラクターにラブレターを書き、写真や絵画のバックグラウンドにある想像の物語を書きました。

創作活動を妨害するブロックを克服することはできます。私たち作家は、何杯も飲みながら、どれほど唸り声やうめき声を上げて書いていることか。

自分のインスピレーションをコントロールしているのはあなたです。その逆ではありません。

自分のクリエイティビティを活かすというのは、チャレンジするという意味です。今日は試してみたい気分ではないかもしれません。

それでいいのです。明日かもしれないし、明後日かもしれないし、今週末かもしれません。もしくは、今かもしれません。でも、やってみないとわかりません。

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Image: Benjamine Currie

Source: Scribd, Steven Pressfield Online, Random Word Generator

Gia Tudoran - Lifehacker US[原文

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