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iPad版illustratorレビュー!どんな人にオススメ?新機能を解説します

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iPad版illustratorレビュー!どんな人にオススメ?新機能を解説します
Image: Mr.Whiskey/Shutterstock.com

10月20日にリリースされたAdobe illustratorのiPad版アプリ

待ち望んでいたという人も多いのではないでしょうか?

実際に使ってわかった、PC版との違いやiPad版で進化した点、やや残念な点、PC版との使い分けのポイントなどをご紹介します。

1. 「タッチショートカット」の使いこなしがカギ

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Screenshot: 酒井麻里子

まず画面構成ですが、左側にツールバー、右側にレイヤーパネルやプロパティパネルが配置される点はPC版と同じです。

右側の上から4つ目以降のアイコンはiPad版ならではのもので、シェイプの結合やオブジェクトの整列、テキストのアウトライン化をなどの操作を行えます。

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Screenshot: 酒井麻里子

作業効率アップに役立つのが、オブジェクトをロングタップしたときに下に表示される「クイックアクションバー」です。

ここからは不透明度や線の太さの変更、重ね順の変更、オブジェクトの複製やロックといった使用頻度の高い操作が可能。ただし、PC版の右クリックメニューに比べるとできることは限られています。

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Screenshot: 酒井麻里子

画面上に表示されている丸を使った「タッチショートカット」も、iPad版イラストレーターを使いこなす上で重要な機能。

丸をタップする「プライマリ」と、丸をスライドさせた状態で指をとめる「セカンダリー」の2種類にさまざまな機能が割り当てられています。

たとえば、オブジェクトの回転時にプライマリショートカットを使えば45°ずつ、セカンダリーショートカットなら10°ずつ回転させることが可能です。

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Screenshot: 酒井麻里子

タッチショートカットの一部はPC版でShiftキーを押しながら行える操作と同じですが、iPad版独自のものも用意されているので、これらを覚えて活用することが使いこなしの鍵となりそうです。

なお、ショートカットの一覧は右上の「?」アイコンから表示が可能。その都度ブラウザを開くことなくすぐに確認できます。

さらに、2本指タップで「取り消し」、3本指タップで「やり直し」などのタッチジェスチャーにも対応。こちらも作業効率化に一役買ってくれそうです。

なお、iPadにキーボードを接続して使う場合、ツールの切り替えなどの主要なキーボードショートカットはPC版と同様に使うことができます。

2. Apple Pencilを活用した作業が快適に!

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Screenshot: 酒井麻里子

Apple Pencilを使えるのがiPad版の強みですが、それにあわせて鉛筆ツールも進化し、滑らかさの調整ができるようになりました。数字が大きいほど滑らかな描画が可能。同様に消しゴムツールでも滑らかさを指定できます。

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Screenshot: 酒井麻里子

Apple Pencilを生かした作業では、写真のトレースにも威力を発揮します。写真の取り込みは左側のアイコンから行うことができ、端末やクラウド上に保存した画像のほか、その場で撮影したものを使うことも可能。

透明度の変更とオブジェクトのロックはクイックアクションバーから行えるので、取り込んだ写真の透明度を下げて固定し、鉛筆ツールや塗りブラシツールでトレースする一連の作業をスムーズに行えます。

3. 新機能「リピート」がデザイン作業に活躍

デザイン作業で活躍しそうなiPad版の新機能が、オブジェクトを繰り返して配置できる「リピート」です。

円形に配置する「ラジアル」、グリッド状に配置する「グリッド」、左右対称に配置する「ミラー」の3種類があり、オブジェクトを選択した状態で、ツールバーの「リピート」アイコンから繰り返しの種類を選択するだけで作成できます。

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Screenshot: 酒井麻里子

オブジェクトの間隔や重なり、繰り返しの数などは、作成後の画面からタッチ操作で簡単に修正することも。

また、プロパティパネルからは、グリッドの間隔を数値で指定するなどの詳細設定も可能です。

4. PC版との併用前提がベストかも

タッチ操作で直感的に作業できることや、Apple Pencilを使ってマウスでは困難だった細かい描画を行える点が、iPad版illustratorの強み。

一方で、PC版とまったく同じものではないため、作業内容によってはiPad版だけは不便を感じるケースも出てきそうです。

たとえば、筆者が数日間使用して確認した限りでは、グラフツールや遠近グリッドツールは見あたらず、PC版ではアートボードオプションから設定できるセンターマークや十字線の表示にも対応していない模様。

iPad版だけで作業を完結させるというよりは、Apple Pencilを使った作業をしたいときや、出先でスキマ時間を使って制作を進めたいときにiPad版を使い、仕上げはPC版を使うといった感じで併用するのがベストといえそうです。

iPad版illustratorは、iPad 版単体で購入する場合は月額1080円、Creative CloudのコンプリートプランもしくはIllustratorプランを契約している人なら、追加料金なしで利用可能です。

Creative Cloudは7日間の無料体験ができるので、これから新たに導入を検討している人も試してみてはいかがでしょうか?

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Image: 酒井麻里子, Shutterstock

Source: Adobe(1, 2

酒井麻里子

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