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これからさらに求められる「コミュニケーション能力」の伸ばし方

これからさらに求められる「コミュニケーション能力」の伸ばし方
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現在の就職活動市場では、何ができるかよりも、どのようにできるかの方が重要なことが多いです。

雇用者は、最低限の技術的な要件を満たしている応募者しか採用しないかもしれませんが、より高度で、教えるのが難しいソフトスキル(対人的な交渉・指導・意思疎通の能力)のある応募者を求める機運が高まっています。

最も求められているコミュニケーション能力

雇用者が求めるソフトスキルの中でも、他とは比べものにならないほど求められているスキルがあります。

LinkedInが実施した最近の研究によると、今年の6月〜7月に投稿された求人募集の中で、最も必要とされているのはコミュニケーション能力でした。

かつては特定の業界(顧客対応などの公的な役割)や職種(営業や広報など)で、コミュニケーション能力の高い人材が求められていましたが、今やほぼすべての企業や環境でコミュニケーション能力の重要性が高まっています。

LinkedIn ラーニングのコンテンツ戦略部長のDan Brodnitzは、「コミュニケーションは人との関わりの中核ですから、効率よく仕事をすることの中核でもあります。複数の人間が関わることはすべて、コミュニケーションによって変わります」と述べています。

パンデミックによって、これまでとコミュニケーションの方法が変化したので、すでに人気が高まっていた効率的なコミュニケーション能力のある人材の求人のみが加速した、とBrodnitzは言います。

LinkedInラーニングの受講時間数は3倍に

実際、過去6ヶ月間で、LinkedInラーニングのコミュニケーションに関するコースの、ユーザーの受講時間数は3倍に増加しました。

LinkedInラーニングの1万6400以上あるオンラインコースの人気上位20のうち4つはコミュニケーション能力を伸ばすトレーニングそのもので、そのうち3つは「リモートワークの基礎」や「個人ブランディング」のような、コミュニケーション能力に関連するものでした。

Brodnitzは「パンデミックの影響で私たちのコミュニケーション方法が変わった瞬間から、トレーニングの必要性が高まっていることがわかります。人とのやり取りがさらに複雑になるにつれて、より高いレベルのコミュニケーション能力が間違いなく不可欠となっています」と言います。

コミュニケーション能力の要求が増えているのは、一部パンデミックのせいでもありますが、この要件の人気はパンデミックが終わった後も「かなり着実に」増えるだろう、とBrodnitzは予想しています。

ほとんどの雇用者が、これまでの仕事特有のスキルと同程度に、幅広く適用できるソフトスキルに価値を見出しているからです。

Brodnitzはこう言っています。「我々の研究では、雇用の専門家の92%が、ソフトスキルはハードスキルと同じくらい重要だと言っていることがわかりました。つまり、技術的な能力や仕事をやり遂げる能力と同じくらい、どのように働くかも重要だということです」。

圧倒的に求められるソフトスキル

あらゆる企業や団体の雇用者が、特定の大事な能力を持つ人材を求めていますが、「ソフトスキル」と呼ばれる様々な特性の中でも、効果的なコミュニケーション能力は依然としてずば抜けた人気があります。

8月18日、スウェーデンの求人検索サイト「Jobbland.se」は、LinkedInで投稿された650万以上の求人で、11の一般的なソフトスキルのうち少なくとも1つは含まれるものを分析しました

募集中の求人のうち230万件以上効果的なコミュニケーション能力について言及されており、100万件以上の求人に含まれていた、次に人気のあるソフトスキル:リーダーシップをはるかに上回っています。

実際、効果的なコミュニケーション能力は、共感力、衝突を解決する能力、適応能力、信頼性など他のソフトスキルの35倍以上も、求人募集の投稿で言及されていました。

Jobbland.seの創業者Martti Kuusanmäkiは「単純作業はすべて、AIや機械学習、自動化に取って代わります。今後数年間で、人間の競争優位性となるものの一部がソフトスキルです」と言っています。

Kuusanmäkiは、技術が進化し、かつて人間がやっていた単純作業の多くが機械化されるにつれ、雇用者はいわゆる人間だけの能力にさらに重視するようになるだろうと説明します。

「特にリーダーシップや管理能力は、スタイルが変わってきています。私は、従業員全体に広まっている推進力のひとつはチームスキルだと思います。その中で一番重要なのがコミュニケーションスキルです。流行語になるようなものは、基本的に今身につけておかなければなりません」。

効果的なコミュニケーションの方法

コミュニケーションの新しいトレンドは、進化する企業文化や職場の機能でもあるかもしれませんが、作家のLeil Lowndes氏は、はるか昔にこのスキルの価値に気づいていました。

「子どもの頃、分野に関係なく成功者には人を引きつける何かがあると気づきました。孤独な成功者はいません」とLowndes氏は言います。

彼女の2003年のベストセラー本『How to Talk to Anyone』、またその続編『How to Talk to Anyone at Work』『How to Be a People Magnet』でも、日々のコミュニケーションが上達する方法やコツを紹介しています。

例えば、声のトーンや体勢で情熱を示したり、アイコンタクトをしたり、その場の人たちの雰囲気や声のトーンに合わせるようアドバイスしています。

また、あなたの伝え方を適切に合わせるために、相手と話しそうな時間を見積もるようにもすすめています。

最大のミスは、自分自身に意識を向けすぎること

Lowndes氏は、日々のコミュニケーションで最も犯しやすい最大のミスは、自分自身に意識を向けすぎることだと言っています。

「自分の言いたいことは控えめにして、相手の言いたいことを理解するようにしましょう。相手にスポットライトを当てるようにするのです」と言っています。

ほとんどの人が、自分ではなく相手の視点から要求を組み立てるとうまくいくとLowndes氏は言います。

「金曜日に仕事を休みたい場合に、うまく休めるように伝えるのであれば、『(上司に対して)すみません、金曜は私がいなくても回るでしょうか?』と聞きましょう。上司が考えそうな言い方にするのです。相手の立場にたった伝え方をすれば、相手にわかりやすくなり、うまくいきます」。

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Originally published by Fast Company [原文

Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.

訳:的野裕子

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