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米陸軍が実践する、「戦略的・積極的昼寝」のすすめ

米陸軍が実践する、「戦略的・積極的昼寝」のすすめ
Image: Shutterstock

米陸軍のおかげで、100年以上経ってから昼寝のイメージは変わってきました

昼寝(や昼寝をする人)に対する認識というのは、ビクトリア朝時代に遡ると、女性は虚弱体質で失神しやすく、1日を過ごすには休息して回復する必要があると思われていました。

きついコルセットと“ヒステリー”(女性特有の問題による生理的・身体的な幅広い症状によってでっち上げられた診断)のせいで、ビクトリア朝時代の女性は脆弱で子どもっぽく、長椅子で安静にしていなければならないと思われていたのです。

昼寝のイメージは体が弱いというだけでなく、甘えているとか怠けているとも見られてきました(寝るための余分な時間があった人たちだけのために)。

ですから、先日米国陸軍が最新のHolistic Health and Fitnessのマニュアルを発表した時は、The New York Timesが「戦略的・積極的昼寝」と称しているものが含まれていることが目に付きました。

今回は、その「戦略的・積極的昼寝」のやり方について、知っておくべきことをご紹介しましょう。

米国陸軍的、昼寝の仕方

ソファの上で寝ている男性
Image: ArtOfPhotos (Shutterstock)

準備の改善と維持について取り上げている更新されたマニュアルのセクションでは、昼寝に関して次のように書いています。

任務のため通常の夜の就寝が不可能な時は、覚醒状態の回復とパフォーマンス向上のために、兵士は短時間で不定期の昼寝をすることができる。

定期的に睡眠を取ることが困難だと予測される時は、時間のある時にできるだけ頻繁に長い昼寝をする可能性がある。

また、注意力や覚醒状態の向上のためにも昼寝は推奨されています。

覚醒状態のサーカディアンリズムは、一般的に昼間の起床と夜間の睡眠の24時間サイクルを促進するが、覚醒時の午後に一時的に深い睡眠をすることもある。

この深い睡眠は、著しい睡眠不足の人間(たとえば、定期的に適切な睡眠が取れていない)に特に顕著に現れる。その深い睡眠を利用すると、日中の良質な睡眠が、睡眠不足を補完する機会となる。

兵士は、覚醒のサーカディアンリズムを大幅に妨害しなければ、通常このような昼寝を取ることができる。昼寝の時間がそれほど長くない、もしくは頻繁でなければ、夜間に眠れなくなることはない。

更新されたマニュアルにある「昼寝が重要」な理由

更新されたマニュアルでは、陸軍隊員へのガイダンスとしてだけでなく、昼寝は贅沢なものではなく、精神的・身体的パフォーマンスのために欠かせないツールとして認識を改められてもいます。

イラク戦争に従軍した元兵士で、現在はジョージタウン大学で退役軍人の政策について教えているPhillip Carterは、このようにニューヨーク・タイムズ紙に語っています。

米陸軍は何かを変えようとしています。昔のマニュアルは、1960年代の体育の授業のようなものでした。

ジャンピング・ジャック(ジャンプして足を開き手を頭の上で合わせ、次にジャンプして足を閉じ手を体の脇に戻す体操)やウィンド・スプリント(歩幅を広げ、力を抜いて短距離を走るトレーニング)などばかり。私たちの戦闘に関する知識と合っていませんでした。

私たちは睡眠はより良い判断に欠かせないと知っていますし、それは事実です。

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Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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