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ウソをつくときは視線が左上に? ビジネスに生かせる「大人の心理術」

ウソをつくときは視線が左上に? ビジネスに生かせる「大人の心理術」
Photo: 印南敦史

「心理術」ということばは、少なからず怪しさを感じさせるもの。また、難しそうだというイメージもあるかもしれません。

しかし、『見るだけで人の心がわかる! 大人の心理術ノート』(西島秀穂 著、総合法令出版)の著者によると、決してそうではないようです。

心理術は消費行動に使われたり、スポーツ選手に活用されたり、そればかりか教育や仕事、犯罪現場でさえ使われているというのです。

特にビジネスシーンでは、相手の気持ちを理解したり、本音を引き出したり、相手に認識してもらったり、相手をコントロールしたりと、あらゆるシーンに役立つそう。

また、恋愛やコミュニケーションなど日常生活にも関係しているのだといいます。

つまり決して怪しいものではなく、いわばそれは、人間の心理や行動、人間関係を知ることだというのです。そこで本書が役立つわけです。

本書では、日常生活やビジネスで使える300個以上の心理術のテクニックを紹介します。

対象別・シチュエーション別に表記することでわかりやすくなっているかと思います。

また、身の周りに起こる現象などを「知っていると楽しい心理の雑学」として、心理術の理解を深めるうえで有益な学説「押さえておくべき心理の法則」も記しました。(「はじめに」より)

ちなみに著者は、心理術のビジネス活用を中心に、個人コンサルティング事業を展開しているという「心理研究家」。

第1章「相手を知る心理術」内の「目の動き」「口・鼻の動き」から、いくつかを抜き出してみましょう。

自分に対する関心度を知りたいとき

興味があると大きく目を見開く

人は興味があるものの前では、瞳孔が開くと言われているのだとか。瞳孔の動きは意識的にコントロールできないため、ウソをつけないということ。

とはいえ瞳孔が開いているかを見極めるのは難しいことでもあるので、目の開き具合で判断すればいいようです。(19ページより)

相手の好意の度合いを知りたいとき

顎を引き、上目遣いのときは疑念を深めている

女性が男性に対して上目遣いをするときは、好意を抱いている可能性が高いといいます。

しかし、男女関係なく顎を引いて上目遣いをしているときは、「信用できない」と感じているサイン。

「この人はウソをついている。騙されたくない」という気持ちが表れているわけです。(20ページより)

相手が不安や緊張を感じているか知りたいとき

まばたきが多いと不安感が強い

人の平均的なまばたきの回数は3秒に1回、1分間に20回程度。

ところが不安や緊張を感じているときは、脳内伝達物質のドーパミンが活性化し、回数が多くなるもの。

つまり、まばたきの回数と不安感の強さは比例するということです。(20ページより)

相手のウソを見破りたいとき

左上を見ているときは「ウソ」、右上を見ているときは「ホント」

意外なことに、人は考えている内容によって視線を向ける方向が決まっているのだと著者。

相手の視線が正面から見て左上のときは、「考え出そう」と想像力を働かせているためにウソを、右上のときは「思いだそう」と記憶を探っているため、本当のことを言おうとしているというのです。(21ページより)

相手の緊張度を知りたいとき

緊張すると口元がこわばる

口元には、その人の深層心理が現れるもの。だから、人は緊張していると口元がこわばるといいます。

そのため、緊張度のあるキリッとした印象になるわけです。一方、口元が緩んでいる人は緊張感がない可能性が高く、だらしない印象に。(22ページより)

相手の不安度を知りたいとき

声が高く、早口になったら不安な状態

不安になったり焦ったり、困った状態になると、人は声のトーンが上がったり、上ずったりします。

もしも会話の途中で急に相手の声が高くなったとしたら、その話に対して不安や問題を感じている可能性があるわけです。

同じように、会話のスピードが速くなったとしたら、それもまた緊張状態にあるということ。(23ページより)

会話からウソを見抜きたいとき

声のトーンが上がり、早口でまくし立てる人はウソをついている

早口になり、声のトーンが上がるのは緊張状態にあるから。

不安な状態であるだけでなく、ウソをついていて、それを隠そうとしている可能性も高いのだといいます。

そんなときは相手の早口に翻弄されないように、席を外すなど会話に間をつくることが大切。(23ページより)

このように、ポイントが簡潔にまとめられているため使い勝手も抜群。

必ずしも表情だけで心理状態を断定することはできないかもしれませんが、参考にする価値はありそうです。

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Source: 総合法令出版

Photo: 印南敦史

印南敦史

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