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ヘッドホン王者の後継。ソニー「WH-1000XM4」をハンズオンレビュー

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ヘッドホン王者の後継。ソニー「WH-1000XM4」をハンズオンレビュー
Photo: Andrew Liszewski / Gizmodo US

ほぼ完璧です。

ノイキャンヘッドホンの王者と言われるWH-1000XM3の後継機WH-1000XM4

すでに、ギズモード編集部でもリチャードがハンズオンレビューしており、アップデート箇所を説明しつつもベタ褒めで、今、お財布と相談しているところらしいです。

が、ヘッドホンにうるさい米Gizmodoはどうでしょう。レビューする人が変われば、見方も感想も変わってくるはず。変わってくる…、まぁタイトルでおわかりのとおり、米Gizmodoのレビューもベタ褒めなんですけどね。

以下、Andrew記者のレビューです。


3年前、WH-1000XM2をリリースし、Boseの御家芸だったはずのノイズキャンセリング機能で大成功を収めたソニー。その1年後には、WH-1000XM3でつけ心地などをアップデートして最強ヘッドホンへ。

そして今、WH-1000XM4。世界の音からユーザーを切り離すノイキャン機能がさらに洗練されています。ノイキャンヘッドホン王座として、実に使い勝手のいいアップデートがされたと思います。

ソニーWH-1000XM4

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これは何?:ソニーのワイヤレスノイキャンヘッドフォン。

価格:350ドル(日本は約4万4000円)

いいところ:最高のノイキャン性能、つけ心地抜群、2つの端末のペアリング、切替が簡単。

残念なところ:タッチコントロールが悪くはないけど、うっかり操作しちゃいがち。

発売から2年たった今もトップに君臨するWH-1000XM3。

多くのライバルが近くまで手を伸ばすも、そのノイキャン性能とつけ心地の良さを超えることはできず。ここ数年、数えきれないほどのワイヤレスヘッドホン・イヤホンをレビューしてきた人間としては、WH-1000XM3をお気に入りで履き心地のいいスニーカー的存在だと思っています。

なので、ソニーがWH-1000XM4でそのデザイン(少なくとも物理的なデザイン)を変えなかったのは非常に納得がいきますね。

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左(黒):WH-1000XM4。右(白):WH-1000XM3。ほぼ双子な見た目でも、よく見るとちょっと違う。


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1番わかりやすい違いは「NC/Ambient」ボタンが「Custom」にネーム変更されたとこ。機能はソニーのヘッドフォンアプリでいじれます。


前モデルからほぼ変わらない外観デザイン

手持ちのWH-1000XM3は白、レビュー端末で借りたWH-1000XM4は黒なので、見分けはつくのですが、これ、色の違いがなかったらほぼ双子。間違い探し状態です。

USB-C充電ポート、ヘッドホンジャックも同じ位置、2つのボタンも同じ場所。ただ、よーく見るとボタンの名前が変わってますけれど。

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WH-1000XM4のカーブ具合にちょっと変化があります。頭のクッション部分も少し小さくなっています。装着の圧迫感が減りました。

さらによーく見ると、さすがに物理的なデザインもちょっとだけ変化が。WH-1000XM4のヘッドバンドの曲がり具合が変わっています。

バンドについているヘッドクッションもちょっと小さくなっていて、つけた時の圧迫感が軽減されています。

さらに、実は頭に実際触れるイヤカップは10%大きくなっており、総合的につけ心地の良さがさらにアップしているんです。特に長い時間つけているとよくわかります。

昨今は、通勤や出張フライトがないので、そういう状況でのつけ心地テストはできていないものの、それでもお家でつけている限りはWH-1000XM3と同じようにこの価格帯でもっとも快適なつけ心地のヘッドホンだと感じました。

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USB-C充電ポートと思わせておいて、これ、実は5つあるマイクの1つ。ノイズを検出し、ユーザーの声を拾うためのマイクです。

すぐ気がつくノイズキャンセリングの進化

WH-1000XMシリーズが代を追うごとに研ぎ澄ましてきた機能は、もちろんノイズキャンセリング。

このシリーズのノイキャンに関する進化は、ソニーのノイズキャンセリングチップ「QN1」の力によるところが大きいです。

加えて、外のノイズレベルを毎秒700回サンプリング&分類することができるBluetooth Audio SoCを搭載しており、WH-1000XMシリーズを使ってきたユーザーも、WH-1000XM4の性能の違いにすぐ気がつくと思います。

前モデルと同じく、WH-1000XM4の低音域=車のエンジン音やエアコンの可動音はまったく問題なし。

ただ、ノイキャンが苦手とするのは高音域(人の声はこれにあたります)は、低音域ほどキャンセルされず。例えば人が多くてうるさいオフィスだと、WH-1000XM4をつけても完全に静かになったとは言えないです。

ただ、それはあくまでも音楽を鳴らしていない時の話で、音楽を流してしまえば、ほぼどんな騒音も気にならなくなります。

ソニー的には高音域のノイキャン性能アップをアピールしています。しかしWH-1000XM4のアップグレードは正直、WH-1000XM2からWH-1000XM3になったときほどの衝撃ではありません。

ノイキャンもいいけど、むしろ使い勝手が向上しまくり

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右のイヤーカップに触れて発動する、前モデルから引き続きの「Quick Attention」。アンビエントモードブースト機能ですが、WH-1000XM4では音楽の一時停止もしてくれるように。

ノイキャン性能が格段に上がったとは言えませんが、細かいところでうれしい配慮がけっこうあります。これがけっこう効いていて、もうWH-1000XM3には戻れないと思っちゃうほど。

例えば、「Quick Attention」機能。

アンビエントサウンドモード(外音取り込みモード)は通常、左イヤーカップの物理ボタンを押してモード切り替えできるのですが、「Quick Attention」機能を使うと右イヤーカップに手が触れている間はアンビエントモードに切り替わり、視聴中の曲の音量を下げてくれます。

手を離すとモード解除なので、仕事中のちょっとした会話や確認に非常に便利です。

さらにWH-1000XM4には「Speak to Chat」機能があります。これ、ユーザーが喋り始めると自動で機能が発動され、音楽一時停止・アンビエントモードをONにしてくれます。

そして喋り終わった30秒後(ソニーの専用アプリで変更可能)に音楽を自動で再生スタートという! すごい!

でもね、たまに咳ばらいやくしゃみでも発動されちゃうんですよね。モード発動の感度をアプリの設定からいじると、いくぶんマシにはなりますが、それでも個人的にはこの機能はオフにしとこうかなと思いました。

WH-1000XM4のアップデートで1番使える!と思ったのは、Bluetooth接続関連。前モデル=WH-1000XM3最大の難点は、複数端末とペアリングした場合、まず今つながっている端末を手動で接続解除しないといけないことが多くありました。

WH-1000XM4は、常時2端末接続可能(例えば、パソコンとスマホ)になり、どちらの端末で音が再生されたかを探知して自動で再生もとを切り替えてくれます。この切り替えもスムーズで問題なし。

例えば、スマホから音楽を聞いている時に、パソコンでYouTube動画が再生された場合、瞬時に自動切り替えはされず、ユーザー自身がスマホで音楽を一時停止してはじめて切り替わるという気の遣いよう。

ただ、電話は優先されるらしく、入電があると自動ですぐ切り替わります。ソニー担当者いわく、正式リリース時にはファームウェアアップデートがはいってファイナル版になっているので、さらにこの機能の性能はよくなっているだろうとのこと。

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絶対買い換えるべき!とは言えないまでも、1日中2端末にBluetooth接続して使うというユーザーには自動切り替え機能は捨てがたい機能!

ほとんどの人は、WH-1000XM4でサウンドクオリティの変化には気がつかないと思います。言い換えれば、前モデルに引き続き編集部的にベストなヘッドホンという位置に変わりなく。

とはいえ、使い勝手の面では、アップデートによって磨きがかかっています。もうね、ほぼ完璧なプロダクト!

たまーにうっかり触って曲を飛ばしちゃうなどミス操作はあるものの、逆になんとかクレーム挙げようとしてもそれくらいしかないってことです。

まとめ

・ノイキャン性能は多少アップしているものの、そのほかの使い勝手のいい機能(クイックアテンションやスピーク・トゥ・チャット)が良すぎて、そっちの方に目がいっちゃう。

・2端末同時Bluetooth接続可能で、切り替えもスムーズ。入電の自動切り替えもいい。

・サウンドクオリティも申し分なし。専用アプリでイコライザーのカスタムも可能。

・価格は350ドル(日本価格は約44000円)のままで、ノイキャンヘッドホンとしては高価格のハイエンドの位置づけ。

・バッテリー30時間再生は変わらずも、10分充電で5時間再生できるように。

・もともとつけ心地のいいシリーズがさらによくなって最高。長時間フライトでも大丈夫だ!

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Image : Gizmodo US

Source: ソニー

ギズモード・ジャパンより転載(2020.8.13)

そうこ

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