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伝統芸能こそ新しいものを取り入れよ。講談師・神田伯山に学ぶ、メディアとの付き合い方

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伝統芸能こそ新しいものを取り入れよ。講談師・神田伯山に学ぶ、メディアとの付き合い方
Image: Mugendai(無限大)

インターネットやSNSの発達により、誰もが気軽に発信できる時代になりました。しかし、いわゆる「炎上」など、その扱いは簡単ではありません。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、「発信のプロ」である講談師神田伯山さんが登場。伝統芸能を受け継ぎながら、新しいメディアを使いこなすコツなどが語られていました。

講談を知ってほしかった。神田伯山がメディアに登場し続けたわけ

講談は、江戸時代の中頃から後期にルーツを持ち、幕末・明治時代に全盛を迎えました。およそ200年前の天保時代の江戸には、現在の10倍以上にあたる800人の講談師がいたそう。

「喋り」のプロである講談師は、今でいうテレビ、ラジオ、さらにジャーナリズムの役割も担っていましたが、皮肉にもそうしたメディアが登場するたび、その数は減少の一途をたどります。

伝統芸能こそ新しいものを取り入れよ。神田伯山に学ぶ、メディアとの付き合い方
Image: Mugendai(無限大)

そうした状況の中、積極的に新しいメディアを活用する神田さん。特に前名の「松之丞」時代には多くのテレビやラジオに出演し、講談をメジャーにすべく粉骨砕身していたそう。

ただただ、講談というものを多くの人に知ってもらいたいという気持ちですね。この世界に入ったのも、「自分が好きなものをみんなに広げたい、シェアしたい」という純粋な思いからです。「講談ってこんなにも面白いものなのに、なんでみんな知らないんだろう」と。

YouTubeチャンネル開設。その裏にある「緻密な戦略」とは

2020年2月には、ご自身の真打昇進を機にYouTubeチャンネルを開設した神田さん。寄席の舞台裏や、他の芸人にフォーカスしたコンテンツを発信しています。

現在は、YouTubeをはじめとしたネット媒体にも多くの有名人が参戦していますが、神田さんには、ただ流行りものに乗るのではない戦略的な裏付けがあるといいます。

本来、講談は1席30~40分、中には10時間かけるものもある演芸。テレビやラジオではどうしても数十分単位でしか放送されず、本来の魅力を伝えられないもどかしさを感じていたのだそうです。

その点で、時間制限のないYouTubeはまさに講談向き。神田さんは「私ではなく、講談を知ってほしい」と表現し、自身のメディア戦略は次の段階に入ったと語ります。

伝統芸能こそ新しいものを取り入れよ。神田伯山に学ぶ、メディアとの付き合い方
Image: Mugendai(無限大)

神田さんいわく、YouTubeの魅力はそれだけではないそうで、他にも以下のように語っています。

テレビで活躍するには時の運も必要で、実力がある人が必ずしも成功するとは限りません。実力もあって、努力もしているけど運がない。檜舞台になかなか立てない。YouTubeはそういう芸人の受け皿になれるのではないかと思っています。視聴者の側としても「面白いもの」の摂取の仕方がパーソナライズしているように感じます。(中略)「本当に自分に合った面白い人はYouTubeで見つかる」というふうになる時代も来るでしょう。

伝統芸能を継承しつつ、新しいメディアを冷静に分析・活用していく神田さんの考え方に、学ぶべきことは多そうです。

他にも、見習い時代から芸の磨き方まで、講談好き以外も楽しめるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)からお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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