在宅勤務のデメリットとの向き合い方、7パターン
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在宅勤務が好きな人も嫌いな人もいると思いますが、多くの企業や従業員は在宅勤務を続けた方が良いとする研究がいくつもあります。
起業家の中には、今後は社員を永久に在宅勤務にする予定の人もいれば、少なくとも社員が在宅勤務を永久に選択できるようにするつもりの人もいるでしょう。
また、自分自身も永久に在宅勤務にするつもりかもしれません。
在宅勤務には、通勤時間がなくなる、楽な服装で仕事できる、スケジュールを融通できる、テイクアウトのコーヒーや食べ物にお金を使う必要がないなど、わかりやすい長所があります。
しかし、重大な短所もいくつかあります。
先日、GOBankingRatesという個人ファイナンスのサイトが、在宅勤務の長所と短所を29項目リストアップして公開しました。その中の代表的な短所とその対処法をご紹介します。
1.仕事の邪魔をされやすい
在宅勤務をしていると、家にいても仕事中だということがよく理解できない配偶者、パートナー、ルームメートや子どもに仕事の邪魔をされることがあります。
特に小さな子どもの世話をしながら自宅で仕事をしている人は大変ですから、雇用主や家族のよりいっそうのサポートが必要です。
ただし、相手が大人だったりある程度の年齢に達している子どもなら、適度な境界線を引いて、いつなら話しかけたり仕事のスペースに入ってもいいのかわかるようにしましょう。
「『邪魔しないで』という時間を設定して、その時間は誰にも仕事の邪魔をされないようにしてください」とGOBankingRatesはアドバイスしています。
2.長時間労働をしてしまう

オフィスに出勤していないことを埋め合わせようとして、24時間体制でメールに返信したり、問題を解決しようとしていませんか?
これは、仕事モードを簡単にオフにできない起業家にありがちな問題です。そして、在宅勤務で居間や寝室が仕事場になっているようなら、頭を仕事から切り離すのはさらに難しいかもしれません。
しかし、仕事モードをオフにすることは絶対に必要です。仕事のことを全く考えない時間を毎日必ず持つべきです。でないと、パフォーマンスも心身の健康も低下して、最終的には会社自体もうまくいかなくなるでしょう。
できたら、仕事専用の部屋を設けてPCはそこに置くことにして、仕事のスペースと生活のスペースを分けてください。
顧客や従業員やそれ以外の一緒に仕事をしている人たち全員に、仕事関連の問い合わせには応じられない時間帯があることを知らせておきましょう。
3.自分だけ取り残されたような不安に苛まれる
在宅勤務をしていると、大事なことから自分だけ取り残されるのではないかという不安から、過労になる傾向があります。
たとえ社員全員が在宅勤務をしていても、自分の知らないところでいろいろなことが進んでいたり、会話がされているのではないかという不安にとりつかれます。
まして、自分は在宅勤務をしていても、オフィスで仕事をしている社員もいると、その不安はさらに強くなりがちです。そうした状況では、在宅勤務中の人はキャリアを損なうリスクがあるとする研究もあります。
いずれにせよ、FOMO(Fear of Missing Out=取り残されるのではないかという不安)に対する最良の解毒剤はコミュニケーションを増やすことです。同僚や上司に電話して仕事の話や世間話をしましょう。
自分がいないところで話が進んでいたり会議が行われているのではないかと不安に思うときは、同僚に連絡して、重要なプロジェクトや問題の現状を聞き、自分が見逃している重要な情報があるかどうか確認することが、一番シンプルなアプローチかもしれません。
4.自宅から一歩も出なくなる

外出自粛命令に文字通りに従っている人もいるでしょう。好きな動画はストリーミングでいくらでも見られますし、必要なものは何でも配達してもらえるので、自宅から一歩も出ずに暮らすことも簡単です。
新型コロナウイルスの感染率が増加しているときは、そんな風に暮らす方が安全な気がするかもしれません。
しかし、家の中にとじこもっているばかりでは、必ずしも健康的とは言えませんし、屋外での活動における感染リスクはかなり低いと言われています。
ですから、せめて週に何回か、できたら毎日、外に出て散歩くらいはしましょう。
5.必要なことを先延ばしにしてしまう
在宅勤務をすると生産性は上がるかもしれませんが、自分でモチベーションを保ったり、やるべきことを先延ばししないようにするのは難しくなります。
そういう意味では、オフィスで忙しい同僚に囲まれて仕事をする方が、すぐ近くにテレビやゲーム機がある自宅で独りで仕事をするよりもはるかに楽です。
先延ばしを防ぐ方法はたくさんありますが、多分最も重要なことは、自分に優しくなることです。先延ばししてしまう原因は、不安を感じているせいであることが多く、最近は誰もが不安を感じています。
6.ITのサポートがない
オフィスで困ったことがあるとすぐIT部門に連絡する習慣がある人は、在宅勤務中にPCやソフトウェアに問題が出たり、インターネットが接続できなくなると、かなりストレスを感じるかもしれません。
そんなときは、オフィスのIT部門にリモートでサポートしてもらえるか頼んでみましょう。そうでなければ、自分で何とかするしかありません。
この問題のベストな解決策は、問題が発生する前に備えておくことです。PCの調子が悪かったりインターネットに接続できないときは、まず何をしますか? バックアップを用意しておくことです。
PCの故障に備えて、デスクトップとノートPCを両方用意しておくかタブレットを用意しておきましょう。また、インターネットの接続がうまくいかないときに備えて、スマホや別のデバイスでホットスポットを使用できるようにしておいてください。
7.孤独になる

思ってもみなかったことかもしれませんが、職場は社会生活のかなりの部分を占めています。
また、パンデミックのせいで、学校のイベント、クラブの集会、音楽イベント(普段の私なら、生活の大部分です)など、仕事以外の通常の社会活動も減っているかもしれませんね。
孤独にならないようにすることはとても大切です。孤独になると、モラルが低下するだけでなく、うつ病になったり、寿命が縮まることさえあるからです。
ですから、最近は新型コロナのせいで難しいですが、人との交わりを大事にしましょう。
友人や同僚に会って、ソーシャルディスタンスを保ちながら一緒に散歩するとか、バーチャルのハッピーアワーを企画しましょう(私の場合は、毎週日曜日に何人かの友人としています)。
ウェブ会議を介して人と交流する方が、常に独りで過ごすよりはるかにマシですし、家族や同居人としか話す機会が無いよりいいですよ。
ですから、できるだけ時間を作っていろいろな人たちと交流を保つように心がけましょう。そうすれば、生産性や健康が向上するだけでなく、気分まで良くなります。
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Image: Shutterstock
Source: GOBankingRates
Originally published by Inc. [原文]
Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.
訳:春野ユリ
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