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幸せは本当にお金で買えないのか? もっと幸せになるお金の使い方4つ

BUSINESS INSIDER JAPAN

幸せは本当にお金で買えないのか? もっと幸せになるお金の使い方4つ
幸せはお金で買えない?
nd3000/Getty Images

「幸せはお金で買えない」というフレーズは誤解されている。

お金を持っていることと幸せであることは無関係だという意味に人々はとらえているが、本来は"幸せ"は店に置かれている商品のように売ったり買ったりできないという意味だ。

お金と幸せが密接にリンクしていることは間違いない。だが、どちらかが増せば、もう一方も増すというものでもない。財産を増やすのとは違う。財産をツールとして使って、長続きするポジティブな感覚を育てるのだ。

キャリアを積み、収入も増えていく中で、わたしの幸福度も —— いくつか例外はあるが —— 増している。

ただ、それは給料明細の数字というより、自分自身の健康や幸福を優先するためにお金にまつわる自分の習慣を変えたことが大きい。

もっと幸せになるために、わたしたちはお金をどう使ったらいいのだろう?

1. 自分のために時間を買う

ハーバード大学のアシュレー・ウィランズ(Ashley Whillans)教授の研究では、時間を節約するためにお金を使う人は、モノにお金を使う人よりも幸せなことが分かった。

わたしたちは日々、時間に追われて焦っている。こうした焦りを和らげる方法の1つは、近所の子どもにお小遣いを渡して芝刈りをしてもらったり、清掃サービスを頼んで部屋を片付けてもらうなど、時間の節約になることやサービスにお金を使うことだ。

まずは、洗濯や料理、食料品の買い出しなど、時間のかかる家事や用事をリストアップしてみよう。それができたら、こうしたタスクをアウトソーシングする方法を考えてみよう。

イケアで買ったソファの組み立てをアプリを通じて誰かに頼めないか?

土曜の朝にショッピングモールに駆け込む代わりに、お急ぎ便を使って買い忘れた誕生日プレゼントを届けられないか?

時間は貴重だ。

例えば、あなたが1時間あたり75ドル(約8100円)を得られるプロジェクトに取り組んでいるなら、お急ぎ便に5ドルを払う価値はあるだろう。

バレンタインデーに金の腕時計やダイヤモンドのイアリングを買う代わりに、週に1度、夜のデートへ出かけるためにベビーシッターを雇うことをパートナーに相談してみよう。

新しいジュエリーを見つめるより、週に数時間、2人だけで過ごす時間を持つ方が幸せかもしれない。

「買ってから後悔するのはイヤなものだが、家族や友人との『体験』にお金を使ったことを後悔する人にわたしは出会ったことがない」とInspire Wealth Partnersのファイナンシャルプランナー、マット・クーリー(Matt Cooley)氏は語っている。

2. ちょっとした喜びを満喫する

幸福について研究しているエリザベス・ダン(Elizabeth Dunn)氏は、大きな買い物をするよりも、小さな買い物を頻繁にすることを勧めている。

日々の生活にどうすれば『ちょっとした喜び』を足せるか考えてみよう。職場の近くにあるカフェでクッキーを買うとか仕事終わりに30分のマッサージを受けるなど、自分に合ったものを見つけよう。

そして、こうした『ちょっとした喜び』は、その時間の長さよりも頻度が重要だ。ダン氏の研究では、60分のマッサージを1度受けるより、30分のマッサージを2度受けた人の方が幸福度が高かった。

『ちょっとした喜び』を定期的に取り入れることで幸福度が増す。

3. 慈善事業にお金を使う

ハーバード大学の研究者らは、被験者に自分のためにお金を使う場合とお金を寄付する場合のそれぞれの感じ方の違いを尋ねた。その上で、実際にどちらかをやってもらった。

被験者の大半は、自分のために何かを買うのが一番気分が良いだろうと答えたが、実際には寄付をした集団の方がより良い気分になったという。

この結果は直感に反するように思えるかもしれないが、実際、自分のためにお金を使うよりも、お金を寄付する方があなたを幸せにする。

誰かの幸せに貢献するというのは、わたしたちに非常に強い感情を抱かせるもので、寄付はその一番簡単な方法だ。

また、お金に寛大であることは、わたしたちに自分の手元にあるものへの感謝の気持ちを抱かせ、感謝の気持ちを持つということはわたしたちの幸福度を増す1つの方法として知られている。

4. 体験にお金を使う

モノでなく体験にお金を使うことで、人はより幸せになる。イベントを楽しみにするだけでも幸福度は増す。

だからこそ、わたしたちはビーチで過ごす長期休暇 —— 砂浜に横たわり、読書をしたらどんなに幸せだろうとイメージするのが大好きなのだ。

イベントが終わっても、記憶は何度でも思い出すことができる。長期休暇やライブ、大好きな人たちと過ごした充実した時間の記憶は、新しい洋服を買った記憶よりもずっと長持ちする。

「モノに幸せを見つけようとするのは、回し車にいるネズミのように、見栄を張り続けるためだけにお金を使うことになる」とHill-Top Financial Planningのファイナンシャルプランナー、カイル・ヒル(Kyle Hill)氏は言う。

「個人的な経験から言えば、バズ・ライトイヤーやウッディの人形を手に入る限り買うより、ディズニー・ワールドへ遊びに行く方が、より多くの幸せが得られる。あれから1年が経っても、うちの家族はディズニー・ワールドに遊びに行った時のことを話すし、もう一度行くことを夢見ている」

お金で幸せが買えない時は…

ただ、お金のおかげで幸福度がアップしても、それが長続きしないこともある。「ヘドニック・トレッドミル」と呼ばれる現象だ。

人は、良い状況にも悪い状況にも比較的すぐに順応する。ずっと欲しかったベンツを買うと幸福度は急上昇するかもしれないが、そのうち消えていく。

平均して、新たにモノを買うことで得られる喜びは6~8週間しか続かない。ここが休暇を取るのとは違う。新婚旅行の思い出は消えることがない。

幸せという観点から見て最悪なお金の使い方は、お金よりも貴重な時間を食う何かを買うことだ。

プールや広々とした庭付きの大きな家を持つことは、夢を叶えたように見えるかもしれないが、通勤時間が30分増えたり、芝刈りに1時間必要になるようなら、そうとは言えない。

もちろん、これはライフスタイルをアップグレードすべきでない、という意味ではない。

ただ、たくさん乗ったからと言って、新車が毎日、同じだけの興奮を与えてくれると期待すべきではないということだ。

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Image : Getty Images

BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2020.7.4)

翻訳、編集:山口佳美

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