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勇敢、犠牲、不屈の精神。フィンランドの気質「SISU」とは何か?

勇敢、犠牲、不屈の精神。フィンランドの気質「SISU」とは何か?
Image: Shutterstock

2020年に学んだことがあったとしたら、ほとんどの人が思っていたよりもはるかに対応力があるということでしょう。

この数カ月間、多くの人が、仕事や家庭や社会生活にいまだかつてない変化を体験しました。もうこれ以上は対処できないと思った時に、また何かが起こり、何とかして対処しています。しかし、それが半年も続くとなると、長すぎます。

ですから、今こそフィンランドの「SISU(シス)」という考え方を学ぶのにピッタリの時です。今回は、「SISU(シス)」とはどういう意味なのか、そしてどのように役立つのかを紹介していきましょう。

「SISU(シス)」とは何か?

「SISU(シス)」が英語や日本語で具体的にどのような単語に翻訳できるかを求めていると、本当のところは理解できません。実際、1940年1月14日のニューヨーク・タイムズ紙の記事では、「SISU(シス):フィンランドを表す言葉」という見出しになっていました。

そして「言葉というのは、他の言語にまったく同じ意味の単語があるとは限らないので、簡単には翻訳できない」とあります。

おそらく、「SISU(シス)」の意味に一番近い定義は、2018年刊行のJoanna Nylund氏の著書『Sisu: The Finnish Art of Courage』にあると思います。

著者のNylund氏によると、この「SISU(シス)」という「行動志向の考え方」は、少なくとも500年以上根付いているもので、「毅然とした決意、強さ、勇敢さ、意志力、忍耐力、不屈の精神」というような意味になります。

また、フィンランディア大学による「SISU(シス)」の説明もわかりやすいです。

「SISU(シス)」とは、つかの間の勇敢さではなく、勇敢であり続ける能力のことです。十分に意味を伝える同じような単語はありません。フィンランド人やフィンランド人の気質を説明するもので、犠牲があってもやるべきことをやるという哲学を表しています。

「SISU(シス)」とは、フィンランド人の持ち前の気質です。気骨、根性、根気、気力、忍耐、不屈などと言えるかもしれません。

困難をしのぎ、最後までやり抜く、誠実さや高潔さの尺度です。

「SISU(シス)」とは、過去の失敗から学び、勇気を持って前進する性質のことです。歯を食いしばって、戦いの犠牲をすべて払う気概です。

つまり、信じられないようなことを数多く成し遂げる、フィンランド人を際立たせる、不屈の精神です。

「SISU(シス)」を人生で生かすコツ

このような幅広い考え方や姿勢は、これが「SISU(シス)」だというようなわかりやすいチェックリストはありませんが、人生のほぼすべての局面で活用できます。

しかし、Nylund氏は著書全体を通して、障害を乗り越える強さや行動ができるようになる、「SISU(シス)」を元にしたTIPSを紹介しています。

例えば、「充電に役立つTIPSトップ3」は以下の通りです。

1. 完全に連絡を断つ

2. 静寂を受け入れる

3. 一人の時間を取る

また、「自然に立ち帰るTIPSトップ3」もあります。

1. 謙虚に考える

2. コツを考える

3. 準備を考える

失敗や間違いを学習の機会や成長するチャンスとして考えるのは、「SISU(シス)」の考え方の大事な一部です。しかし、同時にこの回復力と誠実さの組み合わせには別の一面もあります。

必要な時に助けを求めたり、弱さを見せたりすることへのためらいや、頑固さにもなりうると、BBCの記事では説明しています。

ヘルシンキのアールト大学で「SISU(シス)」を研究しているEmilia Lahti氏は、このようなことを避け、「SISU(シス)」をうまく活用するには、自分と他者へ思いやりと「SISU(シス)」を組み合わせることだとBBCに語っています

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Image:

Source: BBC, Finland, The New York Times, Amazon, Finland University

Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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