自分でエアコンを掃除するためのアイテム4つのレビュー&使用するコツをご紹介
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こちらは、2019年8月2日に掲載された記事を編集し、再掲したものです。
梅雨明けはまだですが、エアコンを稼働せずにはいられない、蒸し暑い日が増えていますね。
もう7月下旬ですし、まもなく本格的な夏が到来します。エアコンの欠かせない日々がやってきますね。
ところで、エアコンの掃除は済んでいますか? 私はというと、フィルター部分は取り外せるので定期的に洗うのですが、あとは掃除機をかけるくらい。専門の業者を呼ぶと1万円以上かかるし、休日をそのために空けるのは億劫だとなかなか手をつけられずにいました。

ただ、最近は自分でエアコンをクリーニングできるというアイテムが複数出ており、気になっていたんです。
暑さが本格化する前にエアコンの効きを良くしておきたい! そこで、良さそうと思ったアイテムをそろえ、1人でエアコン掃除に挑戦してみました。
アイテムの紹介とともに、実際に使ったうえで気づいた、効率的に使用するためのコツをご紹介します。
そもそも、クリーナーには2種類ある!
今回エアコンの清掃について調べて気づいたのは、クリーナーには「冷却フィン用」と「送風ファン用」の2種類があるということ。
エアコンの冷房は、上のフィルター部分から吸った暖かい空気が熱交換器(冷却フィン)で冷やされ、送風ファンを通して吹き出し口から冷たい空気が出てくるという仕組み。冷却フィンと送風ファンの両方を掃除する必要があります。
間違えて購入すると、「こちらもキレイにしたかったのに……」と買い足すハメに。

ということで、Amazonで「冷却フィン用」クリーナーと「送風ファン用」クリーナーが一緒になっている、SHOWAの「くうきれい エアコン送風ファンクリーナー」とケミコートの「エアコン内部クリーナーシュ!シュ!」セットを購入しました。

クリーナーセットにもカバーは付属しているのですが、自宅は和室。エアコンのすぐ下が障子の引き戸で、床が畳、しかも賃貸という難易度の高い環境。
万全を期すため、エアコン洗浄プロの「壁掛用 エアコン洗浄カバー」も購入。排水ホースがついているので、水を流した重みでカバーが外れることがないとのことです。

さらに、以前の記事でご紹介した、富士商の「ペットボトル専用加圧式スプレーノズル」を購入。ペットボトルに取り付けて、下部のピストンを入れたり出したりすることで圧力がかかり、強力に水が噴射されるとのこと。仕上げの洗い流しに使おうと思います。
養生の方法と手順

エアコンの清掃を始める前に、養生の準備をします。まずは、電源部分をしっかり保護。

それから「壁掛用 エアコン洗浄カバー 」を用意します。こちらは、ゴムが入り出っ張った部分が上にくるように広げます。「ホース」のように筒状の部分は下に。

Photo: 今井麻裕美
ここで、付け方に戸惑ったのですが、ゴムのついている部分をエアコンにくぐらせます。排水ホースが下になるようにしますが、「ろうと」をイメージするとわかりやすいでしょう。

作業は手前の出っ張った部分を片手で持って、水滴が飛びちらないようにカバーしながら、もう片方の手でクリーナーなどを扱うことになります。

まずは、カバーの上部のゴム部分と壁をテープで固定。次に、カバーを持ち上げて、下部のゴムの部分をエアコンの下の隙間に潜り込ませ、こちらも落ちないようにテープで壁にとめます。

それでも水滴がつたうかもしれないので、タオルを下に貼っておきました。

床の養生はレジャーシートとゴミ袋を使用します。
排水ホース部分はバケツの中へ。作業中に「エアコン洗浄カバー」を動かしてバケツから外れそうになったので、軽くテープでバケツにとめました。
戸をあけて換気がしっかりできる状態にしたら、準備完了。なお、写真をとる都合上つけていませんが、ゴム手袋やマスク、保護メガネなどの装着が推奨されています。
冷却フィンを掃除する

Photo: 今井麻裕美
エアコンのカバーとフィルターを外し、冷却フィン部分を露出させます(あわせて、カバーとフィルターは洗って干しておきましょう)。
組み立てに自信がなくて私はやりませんでしたが、ネジを外して全面カバーを取り外した場合は、電装部分をビニールで覆って保護してください。
ここで使用するのは、「エアコン内部クリーナーシュ!シュ!」。上下によく振り5cmほど離して、フィンの目に沿うように噴射します。

15分ほどたつと、室外のドレーンパイプから汚れとともに水分が排出されてきました。あとは10分くらい自然乾燥させるだけ。

ちなみに冷却フィンクリーナーの場合、エアコンカバーや養生は不要とされているものもあるのですが、汚れた水が少し垂れてくるので、最低限保護しておくと安心ですよ。

前と後を比較します。上は掃除前の画像。実は、一見そんなに汚れていないように見えていました。

そして、上の画像は掃除後。クリーナーを使ったあとは細かなホコリやカビがとれたのか、黒っぽくなり、光沢が出ました!
「エアコン内部クリーナーシュ!シュ!」は界面活性剤や酸やリンや石油系溶剤、香料を使っておらず、エアコンを傷めないそう。また、洗浄だけでなく除菌もするので、ニオイ対策にもなるとのことです。
送風ファンを掃除する

次に使用するのは、「くうきれい ムース(STEP1)」。ボトルをよく振ったら、送風ファンにスプレーします。吹きかけてからモコモコ膨らむまで1~2秒の時間差があるので、場所を変えながら小出しにした方がいいでしょう。

まんべんなく泡がつくよう、ファンを押して回転させながら、あふれてきた泡を歯ブラシで塗りつけました。
全量スプレーしたら、ゆっくり5~6回ファンを押して回転させます。

30分ほど放置とのことですが、私は1時間放置しました。泡が片寄らないよう、ときどきファンを押して回転させます。

次に、「くうきれい リンス(STEP2)」を、振らずに使用。送風ファンに差し込み、泡を洗い流します。
水でしっかり洗い流す

はがれた黒いカビがエアコン本体にくっつき、リンスだけでは落としきれなかったので、「ペットボトル専用加圧式スプレーノズル」を使って、水を噴射して洗い流しました。
水の量が多い方が水圧がかかりやすいものの、そのぶん重いです。片手と腕でペットボトルを抱えるようにし、もう片方の手でノズルを持ちます。

Photo: 今井麻裕美
1.5リットルくらい水を入れた状態でしっかり圧をかけておくと、1mほど水が飛ぶ威力が1分ほど持続。

なお、噴射口の部分をひねると、霧状にもできます。最初の冷却フィンの掃除のときに排水されず、霧吹きする場合はこちらを使うとよさそう。

それでは、掃除前と後を比較してみましょう。まず、上の画像は清掃前。送風ファン自体から後ろのエアコン本体部分まで黒カビがついていました。

Photo: 今井麻裕美
そして上は清掃後の画像。送風ファンの羽根の表面とエアコン本体についたカビはきれいになりました。
ただ、ファンの羽根の奥深い部分は、7割落ちたというところ。とはいえ、汚れは浮くのでファンの羽根の奥深くに届くブラシがあれば、完璧を目指せるかと思います。
掃除が終わったら、エアコンの吹き出し口にタオルをあて、10秒ほど送風運転して、細かい水分を吹き飛ばして終了です。

バケツにたまった汚れた汚水を見ると、汚れがここまで落ちたのかと実感できます。
カバー内にたまる水を気にせず、水を思う存分使って洗い流せたので、「壁掛用 エアコン洗浄カバー 」があって本当によかったです。複数回使用できますし、エアコン掃除には必須アイテムだと感じました。
床の養生も行なったのも大正解。汚水がもれて慌てることや、家を汚してしまうこともなく安心して作業を進められましたよ。
まとめ

作業時間はあわせて3時間ほど。冷却フィンのほうはスプレーをかけるだけなので、小まめにやるといいのではないかと思います。
送風ファンのほうは、さらに手間はかかりますが、シーズンに1回やるならあり。また、できないものと見て見ぬふりをしていた掃除を自分でできるのは、ちょっとした感動です。一仕事やりとげた、爽快な気持ちになりました!
もちろん、エアコンを稼働させてみたところ、ホコリっぽさやカビ臭さがなくなって、出てくる空気もスッキリしたと感じます。いよいよエアコンが本格的に活躍する時期がやってきます。その前に、掃除に挑戦してみてはいかがでしょうか?
今回使ったアイテムは以下の販売ページからチェックできます。
なお、表示価格は執筆現在のもの。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
Photo: 今井麻裕美
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