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最前線で闘う医師が説く、ウィズコロナ時代を生きるカギとなる3要素

最前線で闘う医師が説く、ウィズコロナ時代を生きるカギとなる3要素
Image: TheNOON/Shutterstock.com

2020年6月26日付日本経済新聞の夕刊1面にあった、「テキサス州、経済再開停止 感染拡大、医療逼迫の懸念」の見出し(しかもカラー写真つき)。

そのテキサス州より、現状をお伝えします。

感染者数が急増しているアメリカ南部

マスク着用という例年の梅雨どきとは異なる点もありますが、日本ではじわじわ普通の生活が戻ってきているという印象を受けます。

一方、アメリカでは、経済再開を早めに進めた南部州を中心に感染が急激に拡大しています

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Screenshot: ぬえよしこ via NPR

NPRのアメリカ全土の新型コロナウイルス感染状況を伝える記事では、2週間前と比較して現在の感染者数がどのぐらい増えているかがわかります。

執筆時点(アメリカ時間6月27日午前11時)では、+100%、つまり2倍、またはそれ以上に増えている州が17州あります。

フロリダ州の250%増、テキサス州の180%増がトップ2。特に若い世代の感染者数が急増しています。

現場の医師による情報発信も

さて、テキサス州最大の都市であるヒューストンは、全米でも屈指の医療都市ということもあり、多くの日本人医師も働いています。

在ヒューストン日本国総領事館などが主催して、同地で働く日本人医師有志が新型コロナウイルス感染症の勉強会を実施しています。4月11日には第1回が、そして6月14日には第2回目が開催されました。

そのタイトルは「経済再開だそうですが、先生、私たちどうしたらいいですか?」。

アメリカの現場で働く医師が主に在米邦人へ向けて発信しているので、アメリカの情報が中心ではありますが、フライトの利用PCR検査・抗体検査感染拡大予防対策など一般的な内容も含まれています。

日々新型コロナウイルスと闘う医療現場の医師から、直接このような形で情報が発信される機会はあまりないと思うので、ぜひ動画を視聴してみてください。

5月の経済再開以来、テキサス州の中でもヒューストン、ダラス、オースティン、サンアントニオなどの大都市では感染者が急増しています。

現時点で医療逼迫の懸念があるヒューストンのあるハリス郡では、一度解除された自宅待機が6月26日にまた勧告されました

勉強会の先生方もますます緊迫した状況の中で働いているのだと思うと、心痛です。

これからの暮らしのカギとなる3つのポイント

動画では、新型コロナウイルスとの闘いは長期戦であり、「Sustainable(持続可能性)」「Flexible(柔軟性)」「Feasible(実現可能性)」の3つがカギになるという池田先生の言葉が心に残りました。(動画の10:45〜11:49)

●Sustainable:

日常生活で長期的に持続することが可能かどうか。

日常生活の大部分でマスク着用を続ける、リモートワークを続ける、できるだけオンラインで買い物する、学校ではマスクやフェイスシールドを使うなど、感染予防対策が毎日の暮らしの中で無理せずに続けていけるのかどうかが、ニューノーマルでより安全に生活するための第1のポイントです。

●Flexible:

世界には感染拡大を抑えた国もあれば、感染数が急激に増えている国もあります。これからの感染状況や経済再開活動、個人個人の生活がどうなるかはわかりません。

不確実な状況に柔軟に対応する能力は、ウィズコロナ時代にはますます重要になります。

●Feasible:

実現可能かどうか。

たとえば、社会的距離を守りながら食事をする方法やテイクアウトやデリバリーのみで営業するなど、実現可能な範囲でいろいろと工夫している飲食業界のニュースを目にします。

池田先生は「感染対策で理想と実際にできることは違うので、ニューノーマルでは実現可能な方法を見つけなければいけません」と述べています。

日本時間6月26日には、アメリカからキリンビバレッジのリモート工場見学に参加して、午後の紅茶ができる過程をライブで楽しみました。現場へ行っての工場見学は無理ですが、テクノロジーのおかげでバーチャル工場見学はできるのです。

このように、これまでとは違う方法で物事を実現させる可能性はたくさんあるのだと思います。

感染拡大当初に他の国で見られたような、日本やアメリカより厳しいロックダウンは持続も実現もなかなか難しいでしょう。

そして、アメリカ南部のように状況が急変することもあります。ダラス地区では感染者急増を受け、ビジネスや建物の中ではマスクをしなければならないというルールが再び義務付けられています。

ビジネスも個人も、柔軟に対応する生活がニューノーマルであり、柔軟性はウィズコロナ時代の必須条件の1つです

責任ある行動が第一の防御

このような現状を見る限りでは、勉強会はまだまだ需要があると感じます。

経済再開後のテキサス州の感染拡大の裏には、20〜30代の感染者の増加があるとメディアが伝えていますが、それを実感する話がありました。

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私の友人の職場(小売業)で2人感染者が出たそうです。

2人とも20代の独身女性で、1人は所属している団体のバス旅行&プールパーティにマスクをせず参加したのが感染のきっかけとのこと。もう1人は、経済が再開してから多くの友人と会ったりバーへ繰り出したりしていたそうです。

そんな行動が感染につながったようなのですが、その影響たるや本人だけにはとどまりません

その職場では、徹底的な除菌のため即2日間休業(その間の給料は出ず)、感染者と同じ日に働いた従業員全員にPCR検査が義務づけられました(会社が検査費用はもってくれるそう)。検査で陰性と出ないと職場に戻れないのだとか。

職場の同僚だけではなく、来店したお客さんはどうなのでしょうか。お客さんにも連絡したのかどうかはわかりません。

同僚たちの家族や友人などへの影響も無視できません。感染した人は自分の無責任な行動が及ぼす影響の大きさについて考えたことはなかったのでしょうか。

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日本のマスク着用率はおそらくアメリカよりずっと高いので、自衛することで他の人への感染も防げていると感じます。

もちろんマスクは完璧ではありませんが、誰が感染しているかわからないからこそ着用する意義があるのです。

ウイルス感染の可能性がありながらの経済再開では、マスク着用に加えて、手洗い、他人との距離を保つ、顔を触らない、3密状態を避ける、不要不急の外出や用事を減らす、などの基本の感染予防対策は以前と変わらず重要なはず。

そうした1人ひとりの責任のある行動こそが、第一の防御であることを忘れてはいけないと、友人の話を聞きながら思いました。

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Image: TheNOON/Shutterstock.com

Source: ヒューストン日本商工会, YouTube, NPR(1, 2), Office of the Texas Governor, KIRIN

ぬえよしこ

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