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毎日のストレスを生産的なエネルギーに変えるコツ

毎日のストレスを生産的なエネルギーに変えるコツ
Image: Shutterstock

スポーツ選手や軍の任務についている人たちは、ストレスを生産的なエネルギーに変える戦略を使っています。それは誰でも学べます。

ストレスが少しある時、人は最高のパフォーマンスができます。しかしストレスが制御できないレベルになるとバーンアウト(燃え尽き症候群)や重篤な健康問題が生じる危険があります。

これを理解するのは簡単ですが、ストレスを効果的に管理することは簡単ではありません。

メディア会社Everyday Healthが行なった調査によると、2017年半ばから2018年半ばまでの期間で医者にかかったアメリカ人の30%はストレス関連の問題だったことがそれを端的に表しています。

心身困憊になるほどではなく、メンタルのパフォーマンスを促進するという、ゴルディロックス(※ゴルディロックスの原理とは)のようなちょうど良いストレスレベルを見つけるというのは、多くのリーダーがそうありたいと望んでいるところです。

ちょうど良いストレス状態を作るには?

幸いなことに、心理学者やパフォーマンスコーチは脳を訓練してその状態を作れると述べています。極めて重要な状況でもストレスをうまく利用することができるのです。

まず、ストレスに関係がある2種類のホルモン、アドレナリンとコルチゾールの働きを知ることから始めましょう。

アドレナリンとコルチゾールの働きを知る

怒りに満ちたメールや終わらない仕事の山に追加の仕事を押し付けられた時のように、攻撃を受けたと体が感じるとアドレナリンとコルチゾールが分泌されます。

2019年3月のメイヨー・クリニックの記事によると、それぞれのホルモンの機能は次のようになります。

・アドレナリンは、心拍数を上げ、血圧を高め、エネルギーがどっと湧き出る。

・コルチゾールは生死に関わる緊急時において、役立たない機能を抑制する。

たとえば、消化器系や生殖器系などである。そして、気分、やる気、恐怖をコントロールする脳の部分にシグナルを送る。

スポーツ心理学者としてメリーランド大学やプリンストン大学などのスポーツ選手のケアをした経験を持つ著者のJarrod Spencer さんは、重要な状況においてこの2つのホルモンが一緒に働くと大変革が起こり得ると述べています。

彼によると、ストレスによって究極レベルまで集中力を研ぎ澄ませることができるそう。そういうわけで、締切や時間のプレッシャーがパフォーマンスには効果大なのです。

コルチゾールによって高レベルの生産性が可能になる一方で、心身の能力を後押しするエネルギーがアドレナリンによって与えられます。

慢性的なストレスは、諸刃の剣にもなる

それと同時に、ストレスを感じながらも冷静であり続けるというのは難しいのですが、それもやはりこの2種類のホルモンのせいなのです。

「身体はサバイバルモードになってしまっても、99.9%の場合、実際生死にかかわることはありません」と説明するのは、Graham Betchartさん。

彼は、ベン・シモンズやカール=アンソニー・タウンズらプロバスケのスター選手のメンタルスキルコーチとして、また、ベンチャーキャピタルのTrue Ventures やSilicon Valley Bankの社員のケアもした経験があります。

「同僚とただ話しているような時に、突然この原始的な限られた(サバイバルモードという)考え方に陥ってしまいます。つまり、融通のきかない昔からの本能に直面しているのです」

メイヨー・クリニックによると、ストレスの多い状況から回復する方法を持たないと、体はアドレナリンとコルチゾール過多になってしまいます。

長い目で見ると、慢性的なストレスは、不安、うつ、消化器系の問題、頭痛、心臓疾患、睡眠の問題、記憶と集中力の欠如など、いろいろな問題につながります。

毎日できるストレス対策は?

人間にはストレスが生じている時にそれを管理するメカニズムが備わっています。それは深呼吸をすること。

短期的で一時的な対策ではあるけれど強力だと述べているのは、マサチューセッツ総合病院の常勤心理学者でハーバード医学部教授のLouisa Sylviaさんです。

彼女は退役・現役軍人のケアをすることが多いそう。Sylviaさんは「腹式のゆったりした深呼吸」は心臓と肺の両方に有益だと言います。

心拍数と血圧と呼吸が同調され、それがプレッシャー下にあっても心を落ち着かせてくれるのだそうです。

Betchartさんは、長期的にストレスのマイナス面を無視してプラス面だけを利用できるように脳を訓練することは可能だと述べています。

Betchartさんは自分が気に入ってるメソッドをMVPテクニックと呼んでいます。

瞑想:呼吸を整え、厳しい状況でも心理的に落ち着ける能力が身につく。

ビジュアライゼーション(視覚化):自分が障害を乗り越えていることを想像する。それによって、ストレスの元が生死にかかわるものではないと気づける視点を持つことができる。

ポジティブなセルフトーク:定期的にストレスマネジメントをしようという気持ちが出てくる。

Betchartさんは、毎日この3点を実行することでストレスの本質を捉え直すことができると述べています。

「ストレスはエネルギーに過ぎません。そのエネルギーが嫌な時や自分の手に負えない時にはストレスになります。ストレスをエネルギーやチャンスへと捉え直す方法を知っている人は、すでにとても有利な立場にいます。

でも、そのためにはストレスを利用できるようになる訓練が必要です。でないと、ストレスに圧倒されてしまいます」

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Source: Inc. 1, 2, Everyday Health, Mayo Clinic

Originally published by Inc. [原文

Copyright © [2020] Mansueto Ventures LLC.

訳:ぬえよしこ

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