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農業をテクノロジーとコミュニティで変革。創業130年の老舗が、AIの活用にたどり着いた軌跡

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農業をテクノロジーとコミュニティで変革。創業130年の老舗が、AIの活用にたどり着いた軌跡
Image: Mugendai(無限大)

高齢化や後継者不足が深刻化する、日本の農業

その農業を「テクノロジー」と「コミュニティ」で変革しようとする企業が、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に登場していました。明治19年創業という老舗が、AIの活用にたどり着くまでの軌跡とは。

農薬を抑え、病気になりにくい。作物によい「ナノバブルウォーター」開発のきっかけ

インタビューに登場していたのは、「日本を農業で元気にする」をビジョンにする、株式会社カクイチ代表取締役社長の田中離有さん

1886年に金物店として始まった同社は、創業以来多くの事業を展開していますが、その中の一つが極小の酸素の泡(ナノバブル)を取り込んだ「ナノバブルウォーター(直径が1μm以下の気泡を含んだ水)」の開発です。

当初は飲料用途だったナノバブルウォーターでしたが、開発を進めるにつれ、農作物の発達を促すことが判明。元々農家の顧客が多かったこともあり、「農家への恩返しをしよう」と始まった事業だそう。

農業をテクノロジーとコミュニティで変革。創業130年の老舗が、AIの活用にたどり着いた軌跡
Image: Mugendai(無限大)

試作品を農家の方々に配ったところ、「農薬の量が抑えられる」「作物が病気にならない」といった好意的な報告が多数寄せられたといいます。

勘と経験頼りだった農業技術。「知の共有」で実現する未来とは

同社のこうした取り組みは、収穫量の増加といった直接的な効果以外にも、大きなものをもたらすといいます。

それが、農家同士のコミュニケーション強化。農家の方々と長年付き合いのある田中さんは、「農業は縦割り社会」であると語り、情報共有されている例は決して多くないと指摘。

それぞれが持つ経験を可視化し、連携を強め、「知を共有」することでさまざまなメリットがあるそうで、事業への思いについて以下のように語っています。

この事業を始めるにあたっては、これから訪れるであろう「ものが売れなくなる時代」を見越し、サブスクリプションによる「知の共有」を想定していました。なぜなら、長年にわたる農家とのお付き合いの中で、彼らが「情報」と「コミュニティ」を求めているとわかっていたからです。

そして現在、同社がIBMと共同で取り組んでいるのが、ナノバブルウォーターとAIを活用したシステム開発です。

農業は、土壌や温度、季節や場所などさまざまな要因が絡み合う複雑なもの。どのような環境下でも再現性を高めるには、水以外にもさまざまなデータを集めることが必要だそう。

そこで同社は、気温、湿度、地中温、気象などが測れるセンサーを各農家に提供。それらをビッグデータとして貯め、AIの力によって有用な形にして農家に還元することで、これまで経験に頼ってきた農業技術を「見える化」し、「知の共有」を目指しているそうです。

農業をテクノロジーとコミュニティで変革。創業130年の老舗が、AIの活用にたどり着いた軌跡
Image: Mugendai(無限大)

長い歴史を持つ農業だけに、秘める可能性はとても大きいのかもしれませんね。

その他にも、機械の購入に多額の借金を背負いがちな日本の農業をITの力で変えようという同社の試みなど、続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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