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伝え方のコツ

リモートワークが得意・苦手な人へ、タイプ別「伝え方」のコツ

リモートワークが得意・苦手な人へ、タイプ別「伝え方」のコツ
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こんにちは。1分トークコンサルタントの沖本るり子です。

急な環境の変化やリモートワークにうまく対応できず、チーム間のコミュニケーションの取り方に悩んでいませんか?

慣れない環境・不自由な生活にストレスを感じている人がいる一方で、人間関係のストレスが軽減されたと、快適に仕事をしている人も。同じ職場に集っていない分、より個々の違いが大きくなっています。

今回は、リモートワーク下でも、チームの仕事の成果を高めるために関わり方を変えていく個別の伝え方のコツを「急な環境の変化になじみやすいか」「仕事と人どちらのほうを主に重視するか」の2軸でタイプ分けし、解説していきます。

個々人に合わせた「伝え方」が重要になる

リモートワークでは特に、相手に合わせた個別のコミュニケーションが求められます。離れているから、また作業環境が違うからこそ、ストレスの感じ方が違ってくるからです。

急な環境の変化に戸惑い、不安な気持ちになる人もいれば、むしろ、変化や先の見えないこの環境を新鮮だと捉えている人も。捉え方の良し悪しではありません。

こんな時だからこそ、皆をひとくくりにして同じ対応をしていては、全員のストレスが増幅し、結果、生産性が低くなるだけ。だからこそ、1対1のコミュニケーションが重要なポイントになります。

タイプ別コミュニケーションのコツ

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1. 急な環境の変化に強く、仕事重視の相手

普段から人との関わりより、仕事を重要視。常に行動が早い人は、急な環境の変化は大歓迎なタイプ。

リモートワークによって、対面のわずらわしさが減り、快適に仕事ができているはずです。一人で仕事をする方が生産性が高くなる人とも言えます。

伝達事項は簡潔に。目的は明確に

このタイプには、生産性を落とさないよう簡潔なコミュニケーションを心がけます。

時間の無駄を嫌うため、1つの話題に集中させ、あちこち話題を変えないように気をつけます。

特に伝えておきたいことは、仕事の目標を達成させるやり方について。

何が目標でどういう成果を求めているのか、期待値を明確に伝えるとモチベーションが上がり生産性もさらに高くなるはずです。

伝え方のポイント

遠回しに伝えてはいけません。だらだらと長く何が言いたいのかわからない伝え方では、ストレスを与えるだけ。単刀直入、はっきり伝えましょう。

なお、指示をし過ぎるとやる気をそいでしまうので、相手のやり方を尊重して、任せる事も重要です。

2. 急な環境の変化に強く、人との関わり重視の相手

いつも活発に人とのコミュニケーションを取っている人はいませんか?

楽観的なのでリモートワークのストレスは、さほど感じていないはず。むしろ、環境の変化を楽しんでいるでしょう。

ただ、人を重視するこのタイプは、人との関わりがないことがストレスにつながります。

気軽に会話する機会を作る

そんな相手には、オンラインでも、頻繁に話をすることをおすすめします。

相手は一人でいることがストレスなのですから。気楽に頻繁に関わる機会を作ります。

話したがりの相手には、可能な限り聞き役に徹しましょう。

また、周りからの評価が気になるタイプも多いので、チームミーティングなどの場で成果をきちんと伝えるとモチベーションに繋がります。

伝え方のポイント

マンネリが苦手で、常に環境の変化を求める人は、新しいことが大好き。新しい仕事に対しても積極的、いつもと違う働き方にやる気が増しているはず。

目標達成が自分や他人にどういう利点になるか明確に伝えておきましょう。

3. 急な環境の変化が苦手で、仕事重視の相手

社交的なことが苦手なので、リモートワークにはなじめます。ただ何事にも慎重なタイプなので、急な環境の変化にはストレスを感じているでしょう。

ゆっくりと現状に慣らしていく

質問をされることも多くなりますが、丁寧な対応を心がけます。

あいまいな話より明確に的を絞って話します。数値化・データを根拠に話すとより伝わりやすくなります。

人前で褒められることは苦手なため、個別に、どこがどう素晴らしいのか具体的にほめるとよりモチベーションに繋がるはずです。

また、完璧を求める傾向があり、時にペースが遅いと感じる場合もあるでしょう。

業務の滞りを防ぐには、事前に期限を明確に伝えること。その際、相手は論理的思考が強く、具体性を求めますので、根拠を示すことも重要です。

伝え方のポイント

内向的なタイプなので、自ら話すことは少ないでしょう。こちらから質問をしていく関わり方でコミュニケーションを。

物事にとても慎重なので、無茶振りや冒険をさせるようなことは避けましょう。指示や依頼は時間的ゆとりももたせるように、早めに伝えることがポイントです。

動きが見えづらいリモート下では、一人で突っ走ってしまう可能性もあります。チームとしての成果を求めることも都度、端的に伝えておきましょう。

4. 急な環境の変化が苦手で、人との関わり重視の相手

安定した環境を好むため、急な環境の変化がストレスにつながります。さらに人との関わりが少なくなると不安は募るばかりです。

毎日短時間でもオンライン会話をする

このような相手とは、毎日1回オンラインで会話をすることが重要。

内向的な傾向があるため、話を聞いてばかりになりがちなので、質問をして話す機会を作るのが良いでしょう。

最初は、相手も話しやすいように、答えが、「はい・いいえ」や「ある・ない」になるような閉鎖型質問から始めます。

伝え方のポイント

話が広がらないときは、拡大型質問をして相手にたくさん話をしてもらうと不安や孤立感が和らぐはずです。

拡大型質問とは(6W3H)

・Who(誰が)

・Whom(誰に)

・What(何を)

・When(いつ)

・Where(どこで)

・Why(どうして)

・How(どんなふうに)

・How many(どのくらい)

・How much(いくら)

チームの全員とは、定期的に短時間で関わる

環境の変化がプラスになっている人もいます。リモートワークが馴染み、快適な人には、さらに成果をだしてもらいましょう。

チームは、個性豊かな人たちがそろうほどにうまくいくもの。そこで個別対応とは別に、定期的に、短時間で全員が関わる時間を設けてコミュニケーションをとります。

リモートワーク環境では、チームを動かすには、それぞれが抱えている不安を個々に理解し、個別対応で関わっていく姿勢がより大切になります。

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沖本るり子(おきもと るりこ)

沖本るり子

株式会社CHEERFUL 代表。1分トークコンサルタント。「5分会議」®で、人と組織を育てる専門家。江崎グリコなどを経て、聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務めている。著書に『生産性アップ!短時間で成果が上がる「ミーティング」と「会議」』(明日香出版社)、『期待以上に人を動かす伝え方』『期待以上に部下が育つ高速会議』(かんき出版)などがある。

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