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リモートワークでいじめが起きるのはなぜ?

リモートワークでいじめが起きるのはなぜ?
Image: Lightly Stranded/Shutterstock.com

社員がオフィスで一緒に働いている時に社風をまとめるのは簡単です。

しかし、リモートワークではいろいろな問題が生じる可能性があります。

会社が意識してリモートワークの行動基準を定めなければ社員がからかわれていると感じるリスクがあると述べているのは、社風の確立を支援するEmtrainの設立者でCEOのJanine Yanceyさんです。

「見える私生活」をからかう言動が増えている

社風に有毒な要素が生じるのは、ミクロレベルかつ会社全体として十分な時間を投資しておらず、社員同士がどう接するかについて熟考していないからです。

すでに起こっていることなのですが、在宅勤務だと個人のプライバシーが見えてしまい、それが社員の間で噂され、ネガティブなやりとりが増えています。

たとえば、Web会議中に家族が画面に入ってしまったり、マイクの向こうに聞こえる雑音が気になったり、仕事部屋がなく居間で仕事しているなどの状況です。

職場では誰もが同じ環境にいて、社員の私生活は見えません。

しかし、現在は在宅勤務でそれぞれ別の場所にいます。

誰かが他人の仕事環境について、相手の気持ちを考えることなくからかい半分のコメントをしたりすることがあるかもしれません

パンデミックとその影響に対処しようとして、すでに多くの人はストレスで不安な状態にあります。

何気ない無神経な一言が人の気持ちを傷つける可能性があります

Yanceyさんは、チームは団結して、言って良いことと悪いことの境界線を明確にしなければならないと言います。

見えない力がチームワークとプロダクティビティを加速することもありますし、逆にそれが会社のバランスに摩擦を生み、チームのアウトプットが最小になる可能性もあります。

逸脱した言動を防止するための対策を定める必要があります。

企業は行動規範を設ける

Emtrainの 2020 Workplace Culture Reportによると、社風が健全で生産的で強固かどうかを決める最も重要な要素は、その社風内で決められた基準とその実践です

会社とリーダーシップにとって基準と実践が大事だということが意味するのは、社員間の接し方について意識していなければならないということなんです。

これは、社員がただ出社して反応的に仕事をすることの反対です。

人というのは普通反応的な状態で、自制心はなく、意図的でもありませんから。

効果を出すために企業は行動の規範を確立しなければならず、もし従業員が不快な思いをしたり脅されたりした時には、それを報告できるシステムもつくらなければならないとYanceyさんは続けます。

研修をしたり方針や基準を定めることはできますが、それらは企業内での言動や接し方について意図的である必要があります。

いじめと判断されかねない行為をする人の中には、それを意図しているわけではない人がいます。

そんな人たちは自制心に欠けていて、自分の行動が他人に与える影響について考えていないだけなのです。

Yanceyさんは、他人の言動を報告するための職場の言動について、色を使ったスペクトルを導入するよう提案しています。

敵対的ではない、使うべき礼儀正しい言葉を示したスペクトルです。

緑は健全で生産的であり、意図的な行動を表します。

黄色はわたしたちの自然な反応的な言動を表します。黄色は自分の行動が他人にどう影響するかわからない時です。

オレンジは有害な範囲に入りかけています。赤は有害な範囲です。

社員はやりとりをこうした色で表現することができます。

不快な思いをしている時、激怒したり敵対的になることなく相手に行動を改めてもらうことができます。

「その行動はオレンジか黄色に感じた」と言えば、緑色の行動をしてもらう必要を相手にやんわりと伝えられます。

同僚への思いやりを持とう

リモートワークでは同僚のいろいろな面が見えるので、それはチャンスでもありチャンレジでもあるとYanceyさんは言います。

私たちが一番やっているのが黄色の範囲に入る言動です。

私たちはオートパイロット状態で反応的にタスクをこなしています。そこから頭のギアチェンジをして、意図的に行動しなければなりません

在宅でも同僚が出勤して良い仕事をしていることに対して、感謝の気持ちを新たに持つことができます。

子どもが大勢いる同僚や年老いた家族の世話をしている同僚がいるかもしれませんからね。

コロナ以前には同僚の私生活はわかりませんでしたが、今はお互いへの思いやりをもっと持つチャンスなのです

Yanceyさんは、わたしたちの長所が短所であり、短所が長所でもあることがチャレンジだと言います。

同僚1人ひとりについていろいろな面が見えてくるにつれ、有益ではない判断をする機会が増えます。

でも、これはお互いに対してどう接するかを考えるチャンスです。

私たちが自分の言動についてもっと意図的であればあるほど、チームのアウトプットが向上するでしょう

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Image: Lightly Stranded/Shutterstock.com

Source: Emtrain(1, 2)

Originally published by Fast Company [原文

Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.

訳:ぬえよしこ

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