長引く自粛生活で感じる、慢性的なストレスの対処法
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新型コロナウイルスのパンデミックが宣言されてから2か月たった今、もはやそれ以前の生活は思い出せないぐらいです。夕食の材料を買いに何気なくスーパーに行っていたのが夢のようです。
友人と待ち合わせて、レストランで同じテーブルに座って食事をしたり、さよならのハグを交わしたりしていたなんて信じられません。イラつく満員電車に乗るなんて、今はもってのほかです。
記憶が曖昧になり、今は漠然とした不安を常に感じる生活になってしまいました。ストレスが私たちの考え方や行動を変化させていて、それが身体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
人間はストレスを感じると、身体がアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンを分泌して反応します。これは、短期的に見ると、意識が覚醒して、環境の変化に素早く対応できるようになるという効果があります。
多少のストレスなら、むしろあった方が危険な状況に適応しやすくなります。しかし、長期的にストレスを感じ続けると、心身にさまざまな変化が生じるので良くありません。
ですから、ストレスが原因で生じる長期的な影響を認識して、どのようにそれに対処すべきか知っておくことが大切です。
慢性的なストレスが身体に及ぼす影響
慢性的なストレスが身体に及ぼす影響としては、頭痛、胸やけ、腹痛、動悸、呼吸促迫などがあります。
長期にわたって慢性的なストレスを感じると、心臓発作、高血圧、高血糖、免疫力低下が発生するリスクが高くなります。
直近の7~8週間にわたってたびたび頭痛や腹痛がしたり、これといった理由も無く動悸がするようなら、それはストレスが原因かもしれません。
慢性的なストレスが精神に及ぼす影響
長期的にストレスを感じ続けると、うつ病や不安症を誘発したり悪化させることがあります。また、集中力や記憶力が低下することもあります。
しかし、人間は時間が経つに連れてストレスがある状態に慣れることもできます。
そうなると脳は、特定のストレス要因と折り合いをつけることを学びながら、同時にさまざまなタイプの予測不能なストレス要因や強力なストレス要因に対して過敏になっていきます。
慢性的なストレスを緩和する方法
慢性的なストレスに対処する戦略としては、定期的な運動、マインドフルネスの実践、他の人とのつながりを保つことなどがあげられます。
頭で考えると簡単そうなことばかりですが、いざセルフケアを実践する時間と心の余裕を持とうとすると、実際にはとても大変です。
特に、失業した上に子どもの自宅学習の面倒を見ていたり、普通の人よりCOVID-19関連の合併症になるリスクが高いせいで健康不安があるなら、なおさらです。
セルフケアの実践なんてどうでもいい、とか、今は到底無理だ、と思うかもしれませんが、今大切なのはストレスの影響を緩和することです。
短時間散歩する、体操をする、電話やビデオチャットで友人と数分話す、数分座って深呼吸する。それだけでもだいぶ違ってきます。
認知行動療法など別の形の療法を受けられるなら、自分のネガティブな行動や思考のパターンを把握するのに役立ちます。
新型コロナウイルスという今や全世界に共通のストレス要因は、すぐに解消するわけではありません。
ですから、ここでご紹介したことを実践して、現状から受ける悪影響で心身が病むことが無いように頑張りましょう。
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Source: MAYO CLINIC, healthline, PsychCentral, Psychology Today, Harvard Health Publishing
Rachel Fairbank – Lifehacker US[原文]
訳:春野ユリ
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