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NPOに必要なのは、お金の流れを変えること。「共感性」をマネージする、ファンドレイザーの役割とは?

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NPOに必要なのは、お金の流れを変えること。「共感性」をマネージする、ファンドレイザーの役割とは?
Image: Mugendai(無限大)

ボランティア活動が浸透し、社会起業家といった言葉も身近になりましたが、NPOやNGOといった組織の活動にまだ馴染みがない、という方は少なくないのではないでしょうか。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)には、社会変革を促進するために「お金の流れを変えよう」と奮闘する方が登場。「ファンドレイザー」と呼ばれる職業と、その可能性について語られていました。

日本では「寄付される側」に課題がある。共感を形に変える、ファンドレイザーの役割

インタビューに登場していたのは、日本ファンドレイジング協会代表理事である、鵜尾雅隆さん。NPO法人などの活動資金を個人や法人、政府などから集める「ファンドレイジング」を広めるため、日々活動されています。

元々はJICA(国際協力機構)に勤務していた鵜尾さん。多くの国々でNPOや寄付のあり方を見るにつけ、日本では仕組みこそ整ったもののお金が回っていないことを痛感。

少子高齢化に代表される社会問題を解決するためにも、「誰かがお金の流れを変えなくては」と強く感じたそうです。

POに必要なのは、お金の流れを変えること。「共感性」をマネージする、ファンドレイザーの役割とは
Image: Mugendai(無限大)

われわれに身近な社会貢献としては、寄付などが思い浮かびます。鵜尾さんは、寄付を行う側を「出し手」、それを得て活動を行うNPOなどを「受け手」とした場合、日本では受け手側に課題があると感じたそう。

多くのNPOは、課題に対しては一生懸命向き合うものの、活動に関する報告がゼロなど、資金援助をする側とのコミュニケーションに関しては無頓着だそうで、ファンドレイジングに重要な概念を「共感性」だと指摘し、以下のように語っています。

企業では、製品やサービスが売れたら収入になるという分かりやすい構図です。しかしNPOの場合、例えば難民支援を行っても難民からお金はもらえません。ファンドレイザーは、共感性をベースにして、どうやって他から資金を調達してくるかというスキルが必要な職業です。

鵜尾さんいわく、これは寄付でも同様で、コンビニなどで釣り銭を募金箱に入れるような「釣り銭型寄付」ではフィードバックが得られにくく、寄付文化が根付きにくいと指摘します。

その点で、欧米で見られる、ある程度まとまったお金を拠出する「社会変革型の寄付」という形式を提示。

例えば、恵まれない子どもに寄付することで文通ができる仕組みでは、1990年代前半まで年間2億円程度だった寄付金が現在では40億円を超えるまでになったそうです。

海外では1000万円超も。「NPOは安く働け」というイメージをどう変えるか

NPOなどをめぐるもう一つの課題として、鵜尾さんは「NPOの給与は安く抑えるべきという風潮」について言及。

日本人には「NPOのスタッフはボランティアである」という意識がまだ根強いといい、海外では年収1000万円を超えるNPO経営者もいることを紹介しています。

鵜尾さんは「企業と同様、優秀な人材に適正な対価で働いてもらうこと」が必要だと解説し、その鍵となる「インパクト評価」という言葉を紹介しています。

NPOの人件費はコストです。100のお金を寄付したら、人件費は5にして、95を対象に届けてほしいというのが寄付者の思いでしょう。しかし、5の人件費を10にして、90のお金が150のインパクトを生むのだということが説明できれば、10の人件費はコストでなく投資になります。

POに必要なのは、お金の流れを変えること。「共感性」をマネージする、ファンドレイザーの役割とは
Image: Mugendai(無限大)

寄付やNPO、社会活動にもさまざまな形があることが分かり、多くの気づきを得られる鵜尾さんのインタビュー。

他にも、社会のお金の1パーセントが動くことで桁違いのことが実現できるという「1パーセントモデル」の話題など、続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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