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ぬるま湯を少しずつ。仕事をしながら無理なくできる「ゆるヤセ」メソッド

ぬるま湯を少しずつ。仕事をしながら無理なくできる「ゆるヤセ」メソッド
Photo: 印南敦史

私の「ゆるヤセメソッド」は、「生物学的に考えたら普通こうでしょう?」という、実に当たり前の理論をベースにしています。賢明なあなたは知っているはず。

そう、甘い話には罠があるのです。1カ月で20キロもヤセたとしたら、体にも心にも良いわけがありません。 「ダイエットの結果、心身にガタが来ました」では本末転倒です。

しかも、そのダイエットで減らした体重が、あっという間にリバウンドしたならば、泣きっ面にハチとはこのことでしょう。(「プロローグ 脂肪と戦うすべての人へ、愛をこめて」より)

ゆるヤセ』(大上まりあ 著、白夜書房)の冒頭にはこう書かれていますが、たしかにそのとおりかもしれません。

そこで本書では、そうした矛盾に疑問を呈する立場に基づき、「仕事をしながら、無理なく、最低限のストレスで、健康的にヤセる方法、そしてリバウンドする仕組み・防ぎ方、リカバリー方法」を明記しているのだそうです。

健康管理士である著者は、株式会社の代表取締役を務めながら、自身が1年半で20キロヤセた経験をもとにパーソナル・ダイエット・アドバイザーとしても活躍しているという人物。

本書には「ビジネスパーソンが負担なく実行できるダイエットの話」が書かれているといいますが、そのバックグラウンドには自身の経験や立場の裏づけがあるわけです。

ちなみに「ゆるヤセ3大メソッド」とは、「水の達人になる」「太陽の達人になる」「大人チートの達人になる」というものなのだとか。

きょうはそのなかから、「ゆるヤセメソッド1 『水の達人になる』」を見てみることにしましょう。

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水を1日2リットル飲む

著者はこの章で、「命の水を1日2リットル飲む」ことを勧めています。たしかに水はダイエットだけではなく、健康を守るうえでも非常に大切な存在。

ただ、1日2リットルと聞くと、なんだかとても多いようにも思えます。

しかし、人体の60%は水分でできています。つまり、体重70キロの成人男性であれば42キロは水分だということになるわけです。

そう考えると、1日2リットルは決してありえない量ではないことがわかるのではないでしょうか。

しかも人間は、生きているだけでエネルギーを使うものです。運動もしますし、体に悪いものを食べることもありますし、紫外線も浴びすぎてしまう可能性も否定できません。

そんな何気ない日常のなかで体には、必然的に老廃物がたまり、体内の水も汚れていくわけです。

車にたとえるならガソリンがエネルギーでオイルが水、オイルの汚れが老廃物ということになるでしょう。

でも成人病や老化の原因になる汚れ=老廃物(乳酸や活性酸素)を含んだ水は、効率よく体の外に出したいところ。

そのために働いているのが排泄で、浄化しているのが腎臓などの臓器であるわけです。

その原理をふまえて、細胞の一つひとつ、あなたの60%を構築している大切な水をよりキレイに保つために、毎日、水を心がけて飲み、体に巡らせていくことで入れ替えよう、代謝を促進させていこう。

これが第一の基本「水を飲む」です。(79ページより)

なお理想的な量は最大で体重の5%だといいますが、本気でそんな量を飲むとしたら、やはりトイレが近くなってしまいます。

つまりビジネスマンの現場には合わないため、まずは1日2リットルを飲んでみようという考え方なのです。

その目的は、「体に巡らせて入れ替える」こと。

1日に摂取すべき水分の目安は、厚生労働省基準である1.2リットルよりも、コップ4杯分多く飲んで多く出すという理屈なのだそうです。(78ページより)

ポイントは、お湯のチビチビ飲み

とはいっても、毎日、冷たい水をがぶ飲み、一気飲みしてしまうと内臓に負担がかかってしまいます。

そのため著者は、体温くらいのお湯をチビチビと1日中飲むことを勧めています

① なぜ、お湯なのか

大人の体温は平均36.89℃、内臓温度は体表よりも少し高い38℃前後と言われています。

ぬるめのお風呂くらいなので、そこに冷たい水を流し込むと体内で温度調整をすることになり、その調整のためにもエネルギーを消費してしまうことになります。

そんな状態を続けていくと、当然のことながら内臓温度が下がりっぱなしになり、基礎代謝が落ちてしまうことに。

しかも、本来は必要ない働きを内臓に強いてしまうため、疲れさせることになるわけです。

そのいい例が、冷たい飲み物や食べ物の取りすぎが原因で起こる「夏バテ」。

ダイエットのつもりで冷たい水を1年中飲み続けたら、夏バテリスクを背負い込むことになってしまうということです。

② なぜ、チビチビなのか

水を2リットル飲むことの大切な目的は、命の水を体内に巡らせること。そのためには“巡るように飲む”ことが重要なので、巡るように飲むべき。

一気に飲んだら一気に出てしまって巡らないので、チビチビ飲むことが大切だというのです。(81ページより)

お湯をつくるのは大変なんだけど

しかし、内勤で給湯室があるならまだしも、誰もが簡単にお湯を手にすることができるわけではないはず。そこで著者は、いくつかの策を上げています。

たとえばデスクワークの方は、環境が許すなら卓上ポットがオススメだといいます。営業など車の移動が多い仕事であれば、保温機能つきのカーケトルを利用するのもひとつの手。

そもそも、そんなに難しいことではないのです。ぬるま湯でいいのですから、暖房にオイルヒーターを使っているとしたら、その付近にペットボトルを置いておくだけでも勝手に温まってくれるわけです。

在宅勤務なら、温度設定をして沸かして保温ができる昔ながらの電気式ポットが便利。

あるいは、多くのレストランに用意されているドリンクバーで、紅茶やハーブティーではなくお湯を飲むのもひとつの手段。

また、夏に大活躍する保温断熱の水筒を持ち歩けばコスパも揚ることでしょう。

つまりはちょっとしたアイデアを生かせば、お湯を飲み続けることはそれほど難しくないのです。(85ページより)

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先にも触れたとおり「ゆるヤセメソッド」は、どうしても不規則になりがちなビジネスマンのためのメソッド。

ダイエットが仕事や生活の妨げになってしまっては無意味。でも、生活リズムに合わせて6割くらい実践できれば、それなりにヤセていくといいます。

ダイエットに無理は禁物だからこそ、無理なく、快適にダイエットを実現するため、本書に目を通してみる価値はありそうです。

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Source: 白夜書房

印南敦史

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